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2017年5月 3日 (水)

ブルー・マーズ

 ロビンソンの"Blue Mars"(1999)の邦訳、「ブルー・マーズ」(読んでいない、×)が、ついこないだ(2017年4月)こっそり出版されていたのを発見した。
 
 "Red Mars"(1993)と"Green Mars"(1996)の邦訳は、それぞれ、1998年と2001年に出版されていた。三作目が邦訳されたのは、オリジナル一作目から数えて、実に20年以上経っていることになる。なんてこった。「ハヤカワ、出版遅いぞ、なにやってんの!」って、創元だった(笑)。かといって、絶版の山を築いて喜んでいる、そのくせ電子化もまぢめにやらない早川を許すつもりはないけど。
 
 一作目「レッド・マーズ」(忘れた、〇)を読んだのが、出版後さほど経っていない、おそらくミレニアムの祭りで世間が騒然としていた頃、個人的には2000年問題でひどい目にあっていた頃だろう。軌道エレベーター云々のお話が大変面白く、その後のサイファイもの(ガンダム何とか含む)で軌道エレベーターが登場するたびに、心の中では「おっちろ、おっちろ、おっちろ!」(クェス@逆シ)と叫んでいた。
 「レッド・マーズ」の邦訳は、上下二分冊のかなり分厚い本であり、かつ、いかにも肉食白人が書きそうな内容がてんこ盛りなんで、最大の興味の源だったエレベーターがああなっちゃった以上、続編となる二作目「グリーン・マーズ」(読んでいない、聞いた、〇)は、三作目が出版されてからまとめて読めばいいさ、忙しいし、と思っていた。
 
 ウィリアム・ギブスンが元気なくなっちゃったのっていつ頃だろう。調べると、あー、やっぱあたしが最後に読んだ「あいどる」(忘れた、×、"idoru"、1996)の邦訳が、1997年だ。もちろん、いまだご健在で、三部作ものなど書き続けているようですが、読む気がおきない。
 その後、ギブスンの威を借るサイバー・パンクの連中のをいくつか読んで、(ギブスンはそうではないが)肉食白人のダメさ加減がわかり(「クリプトノミコン」(邦訳は2002、忘れた、××)とか壮大な時間の無駄だった)、あえなくご無沙汰となったわけだ。
 
 それからと言えば、あちらで評判となった作品をぽつぽつと拾い読みしていた以外、作家で選んで読んでいたのは、御多分に漏れずグレッグ・イーガンの諸作品くらいで、あとは、ここでも書いたバラードとか、ヴァンスとか、古き良き時代の書き手たちの新訳(新装訳)を読んでいる。
 
 それよりも、光文社古典新訳文庫に代表されるように、今の翻訳者たちが、古典的な作品を新訳で出版する動きの方にずっと惹かれる。いみじくもバラードが語っていたように、「昔読んだ本を読み直す喜び」ちうやつを、実感しているところだ。
 しかも新訳であることは大きい。旧訳との読み比べなんて、贅沢なことさえできてしまう。(唯一気になるのは、「旧かなづかひ」や「旧字体」が置き換えられるのはともかく、古い語法が消えてしまうことだ。「風と共に去りぬ」が、「風と共にとっくに去りました」じゃ、ちょっとまずい。「我が名はレギオン(リージョン)、数多(あまた)なるが故に」が、「我が名はレギオン、我々は大勢であるが故に」じゃ感じ出ないねえ。サイファイ、ミステリーは、元々がいわゆる翻訳調。それで往生する世界でもないから問題は少ない。ないわけではないけど)
 
 創元なども、その動きはやばい、飯の食い上げになると思ったのか、ミステリーの世界で新訳に一部取り組み始めた。翻訳者自身は旧訳と同じ人だが、長い時を経たのちに改訳する機運に恵まれる作品まで出てきた。まだ少数だけど。
 
 今回、「グリーン・マーズ」と「ブルー・マーズ」をまとめて取り寄せた。それぞれ上下巻で、各600ページくらいですか。いえいえ、何をおっしゃる。連休中に読むなんて、そんな貴重な時間の無駄遣いしませんよ。こちとら「読まずに偉そうに語る・・・」(流し読み、◎)のおかげで、そんなアホなことはしなくなりました。よほど読む本に困ったら別だが(しばらくあり得ない)、老後に気が向いたらってことでしょうね。
 
 なんで20年も経ってから出す。早川ぢゃねえや、創元もすっかり忘れた振りすればいいのに。諸般の事情がごにょごにょとか、言い訳もよく聞こえません。
 
 ひとつには、単なる「火星」繋がりとして、例のマット・デイモン主演、リドリー・スコット監督の映画"The Martian"(2015)がヒットしたことがあるのでしょう。
 それから、この小説を原作にしたTVドラマ化の企画があちらであがっているそうだ。さもありなん。
 
 別段待ち望んでいたわけでは全然なく(というか、リドリーの映画が公開されて、「そういえばあったな」と思い出すことができただけ)、「今」読む必要さえさらさらない。将来的にも読まなければならないわけでも全然ない。
 こちとら、卒業後それ以上の期間経てから、初めて開催された同級会とか経験してます。もはや20年程度のことでは、びっくりも、どきどきもしないお年頃。
 
 読まなくても偉そうに語りますと、「グリーン・マーズ」はちょっとは面白そうだが、「ブルー・マーズ」はいらないかな。そういう見立てです。どうしても読みたいつうなら「レッド・マーズ」だけで十分だと思いますよ。
 それよりもあたしは、先日手に入れたヴァンスの短編集の一冊が、どこにやったか見つからないので心配している。連休中こそ自宅の書籍を片付けないとなあ・・・、きっとやらないけど。

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