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2017年3月 4日 (土)

天岩戸の結界の中から。

 ん、なんじゃ? どんなにまったりプレイしても70時間程度で終わるため、「100時間以上プレイする」トロフィーが手に入らない「空の軌跡FC Evolution」を、Vitaの自動スリープまでの時間の設定を最大の30分間に延長して、あと30時間目途に放置しているため、やることがなくてぷらぷらして、ブログでも書くかあ、コミックスでも読むかあ、と困っていたところ、岩屋戸の外が騒がしいようじゃが?
 
 聞けば、葦原の中津国(注1)を目指して、えむいー・あまてらすなんとかがやってくるとか。
 それは善き心からではないに違いない。国を奪おうというつもりであろう。えむいーなんとかは、「めっちゃ、いわしたる、あまてらす」のことじゃな!
 ええい、黒船じゃ、漁民に偽装した大陸軍属の工作船じゃ、皆の衆出あえ、弓を持て、矢を持て、靫(注2)を持て。たれか、余の髪(くし)を解け、角髪(注3)に結わう者はおらぬか!
 
(かしこみかしこみ申し上げます。えむいー・あまてらすなんとかではなく、えむいー・あんどろなんとかが、やってこないから騒ぎになっておるのでございます)
 
 なんと。不吉な予兆は絶えなかったが、やはりまこととなったか。
 思い返せばこれまでも、DLCは最後までろーからいずしていないものがあるとか、さっぱりぜんぜん、からっきしであったではないか。それもあの時代は致し方なし、名付け親とされる村上龍だけが儲かった「喪われた十年」のせいだと多少は大目にみてもいたが、いまやダウはとっくに二万ポイント突破、日経平均も二万円台に届くかどうかのプチバブル(注4)。給料と休暇だけ外資系、弾幕薄いぞ、なにやってんの!
 頼みの綱のスパチュンも、「あれはさすがに質悪い」と、TW3でずいぶん儲かったし、金持ち喧嘩せず、無理無茶なことはしない、見て見ぬふりなのじゃな?
 
 待ち望んでいる民には残念なことじゃが、ろーからいずがあろうがなかろうが、余は美少女にしか興味がないのじゃ(注5)。悪しからず。
 
***
 
(注1)あしはらのなかつくに。高天原(たかまがはら)と黄泉(よみ)の国の中間にあるとされた、すなわち島国のこと。「豊葦原千五百秋瑞穂國」(とよあしはらのちいほあきのみずほのくに)ともいう(書記)。
 なお、黄泉の国については、一般に中つ国の「地下」にあるとされるが、地獄思想を持ち込んだ仏教の影響によるものであり、伊邪那岐(いざなぎ)大御神の「黄泉帰り」(よみがえり)において、そのような記述は一切ないという説もある。(なんと、筆者がたった今参照している梅原猛訳「古事記」(学研M文庫、増補新版)でも、黄泉の国を訪れた伊邪那岐命がそこで再会された伊邪那美(いざなみ)命は「地上」に戻りたいと訴えておられるので、この訳者もまた、原文にはないはずの「黄泉の国は地下にある」との発想に基づいていることがわかる。もっとも梅原先生は、哲学者と自称しつつも、どっちかってと思想家(仏教学者)寄りなので、さもありなん)
 ただし「地下にはない」といわれてみれば、むしろ、黄泉の国は中つ国と重なり合って併存する「異界」であると考えた方が、いまどきの発想らしく、確かに興味深い。
 
 黄泉から逃げ帰る伊邪那岐命に、伊邪那美命は離婚の慰謝料として「伊邪那岐の民を毎日千人殺す」と誓約(呪い)をかけられる。これに対し伊邪那岐は「わが民は毎日千五百人産むので問題なし」と宣われた。昨今の少子化問題は、この島国創成二柱の力関係が変化したとみるべきであろう。
 
(注2)ゆぎ。「うつほ」とも。古代から用いられた矢入れ(quiver)の一種で、箙(えびら)とは形状が異なる。
 
(注3)みづら。古代島国における上流階級男子の髪型。
 伊邪那岐大御神から指名を賜った海原の統治を怠られ、追放されてしまった須佐之男(すさのを)命が、行く先に思いあぐねられたあげく、天照大御神の治められる高天原を訪れになられたとき、山川はみな動き、国土はみなゆらいだというから、防衛用の結界が突破されたのであろう。
 そのとき天照大御神は、侵入者を迎え撃つため、千本もの矢を束ねる靫を背に、五百本の矢を収める靫を胸に、弓を手に、強力な鞆(とも、リング状のカヴァーで、射撃後の弦が弓を支える腕に当たって傷となることを防ぐ)をその前腕につけたというように「軍装」されただけではなく、上述のように髪を結い直して「男装」もされたという。このくだり、まことに興味深い。
 
 まさに「空の軌跡」FCで、リベールの玉座が二代続けて女王となれば「拡張主義・帝国主義の隣国から軽んじられる」と憤慨する「愛国者」たちがいたように、「指導者が女性では舐められる」という発想に基づいているのだと考えれば、島国を野蛮人の棲む化外の地としてどうしても蔑みたい、EUも崩壊間近で他に自慢するものも残されていない没落欧州の小国どもが実質牛耳る国連も、人種優越主義に浸れてうはうは、「島国死ね」と毎朝叫びたい半日新聞どももにこにこしながら告げ口するところだが、果たしてどうであろうか。
 
 「古事記」編纂時期を想起すれば、完成当時の元明天皇は天智天皇の皇女、女帝である。
 その事実だけでも、あからさまに女性蔑視の発想の記述を残すはずはない。また、半島征伐で名高い神功皇后のモデルであったという説もある斉明天皇(実際に半島同盟国救援のため九州まで遠征したが当地にて崩御。一部に暗殺説あり。中大兄皇子(のちの天智天皇)は即位せず「称制」して遠征戦を継続する)の御世もまだそう遠い昔ではない。よって、軍役に際しては、女帝も当然のように軍勢の先頭に立つのが当時のノームであっただろう。誰も古事記が描く時代の話してんじゃねえよ。それ言ったら歌川国貞が江戸時代に描いた皇后の姿絵は戦国時代の武将の鎧を身に着けているし、弓も洗練されたデザインの大弓だし、実際にそうだったわけないじゃない(いや逆に、ほんとにそうだったとすると確かに面白いけど・・・、でも、安物のサイファイか。かつての筒井先生だったら、当然ここにテポドン絡めてくるな)。 
 
(注4)天の岩屋戸は、ティルトウエイト級の熱核爆撃にも耐える結界で守られているが、外部とのネットワークは多重セキュリティーの防壁で守られて維持されているようだ。とはいえ、口半開きでTVとかネット観る他、Vitaは画面出したまま放置しとかなきゃいけないし、大事に大事に舐めるように読んできた「ファルコム学園」全巻も読み終わってしまって、外部からのコミックスの差し入れももちろんなく、特にされることもないので、暇にあかせてデイ・トレーディングに手を出されているらしい(あたしの話じゃねえよ)。神様だからふつーに勝つんだけど。まさに元祖ミセス・ワタナベという説もあるが、どうだろうか。
 
(注5)攻勢防壁結界つき、鉄壁の守りの天岩戸から天照大御神を誘い出したのは、ご存じ天宇受売(あめのうずめ)命のヌードダンス。のちの天孫降臨の際にも、邇邇芸(ににぎ)命のランディング・ゾーンを塞ぐ国津神、猿田彦(さるたひこ)を懐柔(あるいは恫喝)するため、天照大御神の命によりパスファインダーとして、(またしてもヌードで)登場するのだが、美少女キャラという設定にはちょっと無理があるかな・・・。のちに、その猿田彦の妻となったという説もあるので、NPC(だれがPCなんだ)としてはかなり重要。
 

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