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2017年3月22日 (水)

【ME:A】IGNレヴュー(PS4版)

 続いては、IGNレヴュー(PS4版)。

 IGNのスコアは伝統的に下駄をはいています。だいたい5から10ポイントくらいは、インフレとみていい。よくある評価の「バイアス」ってやつです。「ばらつき」とちがい、「バイアス」は評価がシステマティックに偏っていることを指します。IGNの場合はスコアが、例えばGameSpotに比べてインフレ側に偏っている。 
 70点とか、80点とか、人の主観によってそれがどのくらい「良い」のか、感じ方はさまざまですが、こういうサイトは「自社の過去の評価履歴」を参照しつつ結論を出すので、偏りが積み重なっていくんですね。異なるサイトの評価の「平均」にいかほどの意味があるか、また別の意味で疑問な部分でもあります。
 今回のME:Aのスコアから、それを割り引くと大変なことになるので、やめておきます。

 それから、このレヴューに限って言えば、GIのように 事前に独占的に情報をもらっていた互恵関係にあったわけではないので、「それを言っちゃあ、おしめえよ」的なことも言っちゃってるところが、好感度高いです。下では冒頭部分、「ME3エンディング部分をちゃいにした」などがそうです。

 元記事は、下。

http://www.ign.com/articles/2017/03/20/mass-effect-andromeda-review

***

 新しい生命体、新しい文明を発見し、撃ち合いをしたり、エッチしたりする。ME:Aは、うまいこと(creatively)ME3エンディングの制約から逃れ、まったく新しい銀河に探索者の一団を送り込んだ。そこで発見したものは、筆者も没頭することになった、広大な世界の、ときにはエキサイティングなアクション・ロールプレイング・ゲームであった。ところが、この宇宙を創造した優れた三部作に比べてしまうと、ME:Aは期待外れの続編であり、PS4およびXOne版では顕著な技術的問題さえ抱えてしまっている。

 物語は、冒頭から謎と危険に満ち溢れてる。人類の植民船は、巨大かつ文明破壊的な宇宙の異変に巻き込まれ、当初の計画は台無しになり、悪のボスに率いられた新たな敵対的異星種族の攻撃をいきなり浴びることになる。冷凍睡眠中の何万人もの植民者のために居住可能で安全な新しい棲み処を探し出し、クローガン、サラリアン、テューリアンおよびアサリの植民船の代表からなる、まともに機能する独立政府を生み出すことは、これまでMEシリーズが構築してきた世界とは異質の興味深い取り組みである。同時にME:Aは、オリジナル三部作の主要プロットをなぞらざるを得ないくびきから、逃れることはできなかった。先端的な技術を残しながら太古に滅びた文明が、またしても登場することになる。

 何が不可思議かといって、BioWareは我々を2.5百万光年も遠い世界に連れ去りながら、50時間以上かかるキャンペーンとサイド・ミッションの間、たったふたつの新種族(それと、多少のロボット)しか紹介してくれず、そのうちたった一体しかクルーに参加させないことだ。オリジナル・シリーズには異なる背景を有した種族が、エルコア、ドレル、ヴォーチャ、バタリアンなど多数登場し、多様性を持ち込むとともに、数多くの種族が住む銀河に我々も同居している、という感覚をもたらしてくれた。それに比べてME:Aの宇宙は、知的生命にとって事実上不毛の世界のように見える。

 カスタマイズ可能な新主人公であるライダーは、パスファインダーの指導的役割と、テンペストと呼ばれる宇宙船の艦長の役割をほどなく担うことになる。(シェパード同様、ライダーは男女から選べる。筆者の最初のプレイスルーが男性だったので、ここでは「彼」と呼ぶことにする)(注)この後の、筆者のアフロヘアーのどうでもいいライダーの話はつまらないので割愛する。
 ライダーは、概して人好きのする、いかにもいそうなキャラクターであり、物語を進める役割には申し分ないし、また異性の双子の片割れが物語に絡んでくるというのは面白いアイデアであり、上々の効果を上げている。(注)この後の、双子が明らかに異なる人種に見えるようメイキングする等の悪ふざけの話は超くだらないので割愛する。

 初期のセリフの選択肢のほとんどは、プレイヤー個々にとってのライダーの人となりを定めるためのものだ。悲惨な状況において彼をどのように対処させたいのか、生意気で自信満々か、自信は欠いているが同情心に厚いか(その中間はあまりない)を決める。だが、結局はどっちであっても同じことで、理想主義のライダーか、現実主義のライダーか、この地域に広がる紛争を解決していく間に選んでいかなければならない。それらの選択がオリジナル三部作のパラゴン/レネゲイド選択のように明確に分かれていることはまれであり、むしろライダーを、仕事一途の合理的タイプにしたいのか、自虐的ユーモアセンスがあってくさい冗談を発するドジな人物にしたいのか、選ぶことになる。

 一方、クルーは極めてありきたり(generic)の一団で、マス・エフェクトの既存種族と新異星種族の中から選ばれ、かなり深くて面白い生い立ちを有しているものの、常にデジャヴの感覚を味わうことになった。とどのつまり、ぶっきらぼうな新しいクローガン戦士や、アイピースを装着したテューリアンに、一体何度出会えばいいのだろうか。ご本人たちは何も悪くないとしても、ギャレス、タリ、モルディンなどのような心に残る配役ではない。ピービーがおそらく最良のキャストで、ひねくれたユーモアの持ち主であり、アサリの同族であるレクシとしょちゅうやり合う。だが他は、お互いあまりに仲良しすぎて、オリジナル作品のレックスがクルー間の関係をぶち壊しそうになった、あの面白さと比べるべくもない。ほとんどの場合、皆がお手々つないでいるのはいささか辟易するし、メンバーがどれだけいちゃつきたがっていても、裸になったとしても同じことだ。

 そしてこのスター(太陽)たちは、(アジモフのサイファイ小説の題名ではないが)ほんとに誰でも裸になりたがる(注:「裸の太陽」、"The Naked Sun")。リーアムは、シャツにアレルギー(アレジー)持ちなのかもしれない、というようなことを言っているのではない。どちらの性のライダーにもロマンスのオプションはたくさんあり、同性間、異種族間のものも含まれている。物語の横道にそれて彼らと話をし、お願いされたお遣いをこなし(大抵は、ロボットを破壊したり、アウトローを撃ち殺したりすることだ)、相方の心に火を灯したご褒美として、これまでのシリーズではお目にかかったことのない、完璧にアダルト向けのエッチ・シーンを見ることになるのだ。筆者の妻の反応は、至極冷淡に「これってポルノじゃん。しかもきもいし」というものだった。妻はどちらの意味でも間違えてはいない。特に男性ライダーの場合、首から下は痛々しいほど見事に脱毛されている。だがそれでもまだ「趣味の良い」(tasteful)ポルノと呼んでおきたい。それもそこに至るまでに相手と交わした会話の中身のおかげである。

 ヴォイス・アクティングは概ねしっかりしていて、並み以下の水準にとどまるヒューマンのフェイシャル(顔面)アニメーションも、すぐに気にならなくなるほどだ。改良することもできたのではないか? もちろん。TW3などのゲームはこの分野で相当優っており、どのキャラクターの髪形もプラスチックの塊に見えることなどない。だが、多少の不気味な表現があっても、過去30年間のほとんどすべてのRPGがやらかしてきた不気味な表現に比べれば、ME:Aを台無しにしているとまでは言えないと思う。むしろ、会話の中途でテクスチャーが突然ポップインし、当初ぼやけた塊だったキャラクターの顔が、文章の途中で突然毛穴まではっきり見えるようになるほうが、よほど気分をそがれてしまう。

 それに関連していえば、ME:Aは技術的にちょっと粗削り、などというレヴェルを超えている。 PS4版およびXOne版(筆者は、まだ十分な時間PC版を試していない)については、フレイムレートの深刻な低下やヒッチ(描写がつっかえること)に陥りやすく、それも画面に何が描かれているかにはおかまいなしだ。スライドショウの水準まで低下したのは、ネクサス(シタデルのような、政府中枢の座)をただ単に歩いているとき、平坦な荒野をドライヴしているとき、濃密なジャングルで戦っているときである。アニメーション・グリッチは、シリーズの過去作よりも頻繁に発生する。さらに、これだけの規模のゲームであれば多少のバグは想定されるべきだとは言いながら、筆者とIGNの同僚たちは、もう十分なくらい壊れたクエストに遭遇している。(我々の報告を受けたBioWareは精力的にパッチを当てており、いくつかの問題は解決済みであると主張している)

***

 (気をしっかり持ちながら、続く)

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