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2017年3月24日 (金)

【ME:A】GameSpotレヴュー(PS4版)

 ついにここまで来てしまいました。

 半分冗談で、ME:Aのメタクリ・スコアが、「ゴースト・レコン」さん(まだやっとんのかい)といい勝負ぢゃねえの、と書いていたら、本当になっちゃった。
 まさか、「アルファ・プロトコル」には負けないよね、と冗談で書いていたら、それもそろそろ危なくなってきた。
 いつもなら、「ほうら見なさい! みんな、さっさとあたしを褒めるのよ!」というところですが、今回はやめときます。こんなもんあたっても、一つも嬉しくない。

 GameSpotがME:Aにつけたスコアと、同じスコアをつけたゲームは他になにがあるのだろう。
 PS4プラットフォームのRPGで見ると、Destiny(笑)。Destiny:Rise of Iron(笑)。Destiny:The Dark Below(笑)。
 よかったじゃん、お手本にした相手と並べて! そのほか、Fallout4やDAIなどのアドオンDLCがもらうスコアですね・・・。

 というか、メタクリのPS4版では、GameSpotのスコアがいまだにドベをキープ。喪うものは何もない零細サイトでさえ、それ以下のスコアはつけていない。
 いや、笑っちゃってますけど、正直、笑いごっちゃないです。GameStop(あちらのリテイル・チェーンのほう)のあんちゃんたちは、レヴューに基づいてお客にゲームを勧めますから、スコアはいまだにセールスに大きな影響を与えるんです。レヴューとセールスの相関もかなり強い。(もちろん、ジャンルによってマーケット規模が違いますから、セールスのランキングが、スコア順に上からきれいに並ぶわけじゃない)

 これでBioWare悲願のテン・ミリオン・セールスは夢のまた夢。何十万光年先に遠のいてしまったのでしょうか。それどころか、MEの次回作がどうなるか、あったとしても、もう本当にRPGではなくなってしまうのか。

 もともとGameSpot(レヴューサイトのほう)は、BioWareに対して特段思い入れがあったわけじゃない。DAIのGOTY総なめも阻止したし、シニア・レヴュアーだったケヴィンもメリハリあるレヴュー・スコアをつける人だったし、すでにGameSpotにはもういないし。
 かといって、このDLC並みのスコアはないんじゃないの? TW3なんてDLCでも10点とかわけわからないことになってるのに。

 これまで、何書いてあるかちょっと怖くて読めなかったGameSpotのレヴュー。こわごわ覗いてみることにします。

 元記事はここ。↓

 https://www.gamespot.com/reviews/mass-effect-andromeda-review/1900-6416638/

 なお、この記事の表題、"The Fault in Our Stars"は、直接的には同名のUS映画(2014、邦題「きっと、星のせいじゃない。」)をリファーしてるのでしょうが、大元はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」。
 その部分のセリフ(第一幕第二場)はブルータスの盟友キャシアスのもので、手元にある福田恆存訳(新潮文庫)ではこう。
「・・・人間、時にとっては、おのが運命をも支配する。とすれば、ブルータス、罪は星にあるのではない、われわれ自身にあるのだ、人の下風に立つも立たぬもな。・・・」
 同じ部分、安西徹雄訳(光文社古典新訳文庫)ではこう。
「・・・人間も時として、おのが運命を支配することはできる。おれたちがこんな惨めな体たらくでいるのは、ブルータス、運命の星のせいではない。われわれ自身の罪なのだ。・・・」
 翻訳の時代が異なるので、底本も、解釈の通説も変化しているでしょうが、この部分想像するに、原文はほぼ一緒でしょう。

 もちろんレヴュアーは、"our stars"を、「運命の星」、「星の巡りあわせ」という意味ではなく、「恒星団、アンドロメダ星雲」と「わたしたちのスタアたち」という二重の意味で、こじゃれたジョークとして用いているのでしょうね。中二病ゲームサイトには決して出せない味わいです。

***

 冒頭から数時間プレイして、続ける気がそがれた。 取り乱したといった方がいいかもしれない。その短い間だけでも、不可解なアニメーション、壊れた標準ミッション、ぎこちないUI、白けたセリフに遭遇してしまった。本来であればそのすべてが、アクションとストーリー双方に重きを置いたシューター・RPGであるME:Aをプレイする際、出くわしたくないと願う赤信号(red flags)だ。

 ありがたいことに、ゲームは次第に良くなっていく。プレイを進めるにつれ、爽快感を与えるコンバット・オプションをアンロックし、当初のクルーよりも強い印象を与えるキャラクターたちに出会い、自由に探索できる惑星を発見することで、シリーズが十年来続けてきたような、星々を駆け巡る世界をようやく取り戻すことができた。それでもなお、初期の問題のいくつかはずっとしぶとく残り続けており、オリジナル三部作の輝きがほのかに垣間見えつつも、生気のないセリフ、退屈なミッション、さらには技術的欠陥のせいで、その光もしばしばくぐもったものになってしまう。

 褒めるべき点は、過去のお馴染みの世界を大胆に放棄したことだ。シェパード艦長というアイコンの代わりを務めるのは、ライダー(Ryder)、四隻のアークのうち一隻の指導的役割を担う男の娘(または息子)であり、それらアークは、遥か遠い星団への植民を目指す星間開拓者たちを満載している。いくつかの災難が降りかかった後で、ライダーは父の役割を引き継ぐことになる。その継承とそこに行きつくまでのくだりはきわめて陳腐であるとはいえ、(過去シリーズのシタデルに相当する)ネクサス(Nexus)に到着する頃には、状況は真にのっぴきならないものとなっていく。

 そこで明らかになるのは、他の三隻のアークが行方知らずになっていること、さらに、アーク船団に先行して到着していたネクサス自体にも、深刻化していく食糧不足から正真正銘の内乱まで、想像しうるありとあらゆる種類の問題が発生していることだ。指揮系統は崩壊しており、植民者たちを冷凍睡眠から蘇生させるための資機材もなく、アークが到着した時点から、ライダーは、好むと好まざるとにかかわらず指揮者の立場に立たされる。実際、お約束の「君が選ばれた」シナリオに比べれば、ずっと納得しやすい。ライダーが他のキャラクターたちに見つめられる理由も、また彼らのすがりつく気持ちの重みもわかる。そのため、ライダーが諸問題を解決していき、ネクサスが徐々に生気を取り戻しはじめる頃には、プレイヤーである筆者自身、まぎれもない達成感を味わうことができた。

 この、より広い範囲に焦点をおいた物語(多くの脇道コンテンツを含む)に並行して語られる、中心となるストーリーラインは、悪の異星種族と、その妄想狂かつナルシストのリーダーを軸に展開していき、それらは食糧不足に比べてずっと切迫した脅威の源になる。悪のリーダーは、当初そう見える程には一面的なキャラクターではないとはいえ、他愛もないヒット映画に似たプロットは、おおむね予想の範囲内だ。二つのストーリーは時として絡み合い、最後にはどちらも決着を迎える。

 正直なところ、ME:Aのストーリーの問題はプロットにあるのではなく、その見せ方にある。ME:Aの大多数のキャラクターたちはただ退屈で、会話は「君のことを知りたい」といった骨の折れる雑談以外、めったに深みを増すことはない。誰ひとり、叫んだり、喚いたり、なんらかの感情をむき出しにすることは、実際に感情を吐露するときでさえただの一度もなく、ティリオン・ラニスター(Tyrion Lannister、Game of Thrones)や、フランシス・アンダーウッド(Francis Underwood, House of Cards)のように(注:強烈な個性の持ち主で)、興味を引き付けてくれる者もいない。ネクサスには「ゲーム・オヴ・スローンズ」タイプの紛争を持ち込む余地がいくらでもあるのに、すべての政治的不和は、ただ述べられるだけで掘り下げられることはない。ロマンス・オプションでさえ大げさに感じられ、クルー・メンバーの誰かをうまいこと惹きつけたご褒美に与えられる結末のシーンでさえ、期待されるほど開けっぴろげでもなく、わくわくさせることもない。

 さらに悪いことには、それらの会話にプレイヤーが与える影響もまた限定的だ。確かに時折、最大四つの選択肢からセリフを選ぶことができるとは言いつつも、結局は「楽観的」か「現実的」かのどちらかを選ぶだけになることがしばしばだ。机上では、オリジナル・シリーズのレネゲイド/パラゴンの融通のきかない二者択一方式を改良したことになっているものの、実際には、様々な選択肢のどれもが単に表面上違うだけに過ぎないと感じられてしまう。さらに言えば、どの選択肢を選んでも、プレイヤーの選択が帰結に影響を与えることは極めてまれだ。ライダーが不埒な態度を取った時でさえ、他のキャラクターたちは大抵肩をすくめてなんとかやり過ごしてしまう。そしてキャンペーンをクリアした後で、重大な帰結を招いた決断を思い出そうとしてもたったひとつしか見当たらず、それですら不自然に感じられてしまうものだった。オリジナル・シリーズで決断を迫られた、今でも忘れられない、胃が痛くなるようないくつもの選択に比べてしまえば、それもさらに霞んでしまう。

 公正を期すために言っておくとすれば、ときには胸を打つような場面に出会って驚かされたこともある。例えば、最悪の状況下であるにもかかわらず、クルーから安らぎの言葉をかけてもらったことがあるし、またパートナーAIとの間で、生命の意義について語り合う場面もあった。だがそういった珠玉の瞬間も、何時間もの空虚なやり取り、さらには、非情なテーマに満ちたこそばゆくなるようなやり取りと、ぎこちないセリフ、そして遥か彼方の銀河では場違いに感じられるおかしな常套句の陰に埋没してしまっている。誰かが「どんな噂話聞いた?」("What's the word on the street?")というとき、2017年現在の皮肉に満ちた意味から切り離して、一体何を言わんとしているのだろうか? 600年以上も未来の話であればなおさらだ。

(注)"the word on the street"は、真偽も全く定かではない噂話を拡散するときの決まり文句。「2017年当時の皮肉を込めた意味」("irony in 2017")とは、フォルス(偽)ニュースが蔓延している政治状況を言っているのでしょうか。カナダのブック・フェスティヴァルに同名のものがあるので、そっちのことでしょうか。だとしたらカナディアンにしかわからんじゃん。

***

 (続く) 心が挫けそう。

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