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2017年3月25日 (土)

【ME:A】GameSpotレヴュー(PS4版)(2)

 冒頭のニ時間くらいの強制シークエンス、あたしもやってみました。
 これまで訳してきたPS4版レヴューで酷評されていたグラフィックもパフォーマンスも、PC版はそこまでひどくない。明らかなバグにもまだ出くわしていない。ただし、高水準のグラフィック設定でプレイするには、あたしのグラボ(GTX970)では相当非力なようです。そうであっても、特にキャラクターたちの造形をもっと綺麗に見たいと思うことは皆無なので、やはり新品に買い替える気は起きない。
 
 簡単に言ってしまうと、シーンによってまったく違う作画監督が担当したアニメのように、品質がちぐはぐすぎる。キャラクターのプロポーションにしても、コンバット・シーンではさほど気にならないのに、物語シーンになると、とたんにディスニー映画並みに劣化してしまう。JRPGみたいにコンバットと物語部分(つうか立ち絵)で頭身が変わってしまっているのではないかとまで感じられる。
 さらに、ここまで登場したヒューマンのほとんど全員が、これでもかというくらい不細工。古き良き時代の「バビロン5」(タムリン・トミタ!)をリファーしているのかどうかわかりませんが、ジャパニーズのつもりらしい人物も登場しますけど・・・、ジャパニーズには見えないなあ。
つうかタムリン・トミタくらい端正な顔に造形しろよ。
 
 これは"Mass Effect"の名前がついた別ものと考えるしかないのでしょう。"Ghost Recon"さんと並べるのは、さすがにちょっと酷かもしれないが、グラフィックだけで言えば"Deus Ex: Human Revolution"あたりとタイかな。登場人物のルックスだけなら、それこそときたま"Alpha Protocol"並みの水準まで落ち込むことさえあります。そんなゲームは誰も知らないかもしれませんけど、まあひどかった。
 
 本当はサラ・ライダーでプレイしたかったが、実物がどんだけ不細工なのかわからず怖いので、スコット・ライダーでやってます。こちらもトレイラーで観せられたシネマトグラフィーに比べて男前が格段に劣る。というか場面によって違う顔になってしまうので、どれが本当の顔なのかもわかりません。顔のカスタマイズは、ホラーになってしまうことを予見して避けました。
 
 プレイしたのはたった二時間ですが、ふたつあるという主要プロットのうちのひとつは、なんだか、アフリカかどこかの破たんした国家の資源をめぐって、隣国の部族長に率いられた民兵たちと争奪戦を繰り広げるみたいになっちゃうのかなあ。 
 グラには目をつぶって、ストーリーを味わうにしても、そっちのプロット部分はあまり期待できそうにないです。
 あ、カジュアル・プレイヤーのあたしの場合、シューター・コンバットはつけたし扱いなので、もちろんVery EasyのNarrativeモードです。敵よりも落雷のほうがずっと怖いです。つっ立ってるだけでも、クルーが大抵の敵を一掃してくれます。手持ち無沙汰なもんで、付近のコンテナーからアイテムを回収する係やってます(笑)。最後まで通してプレイしてみて、再度Insanityモードでプレイする気が起きるかどうか。そのときはグラボも買い替えなくちゃいけませんけど、どうなんですかねえ。
 
***
 
 ありがたいことに、ME:Aの中で上手く仕上がってる部分を探すのに苦労はいらない。例えば、各惑星の風景は、見つめるに息をのむほど素晴らしく、探索は胸躍るものだ。最終的には四つのミニ・オープン・ワールドを発見することになり、さらにより小さな単独エリアとして濃密なジャングルの拠点や、乗機「テンペスト」の船内もある。四つの主要エリアは広大で、凍てつく荒野から、乾いた沙漠や密林まで、それぞれ全く異なる環境と危険を有している。会話ができるNPCも取り組むサイド・ミッションもたくさんある。海賊の港で殺人事件を解決し、クローガンの闘技場で賭け、古代文明の、だが先端技術に満ちたヴォールトの秘密を暴く。また、ノーマッドで走り回るのもいい。銀河は広大で色々な顔をしており、わくわくするだけの価値がある。
 
 コンバットにも、とりわけゲーム後半のものについては、夢中になることができた。核となるシューティング・メカニズムはシリーズ各作品のどのものよりもしっかりしており、成長システムが柔軟なおかげで、しゃれたパワーを選り取り見取り楽しむことができるし、固定されたキャラクター・クラスに制限されることもない。自分のビルドは、最終的には・・・、まあいわば、宇宙ニンジャみたいなものになった。テックで姿を隠し、バイオティックで敵に襲い掛かり、シールド強化を施した剣でダメージを与え、標準装備のジャンプジェットでまた飛び去る。効果は常に素晴らしく、また面白い。それ以外にも選択の余地はたくさんある。実験してみたほとんどすべてのパワーについて楽しむことができたし、ほとんどの敵が予想どおりの動きをするとしても、それは変わらない。
 
 コンバットにひとつ重大な欠陥があるとすれば、それはクラフティング・システムだ。問題と呼ぶよりも、せっかくの機会を無駄にしたと言った方が近い。とはいえ、クラフティングこそが、真に求める武器やアーマーを手に入れる唯一の方法となることがしばしばであり、それにはリサーチ・ポイントを集めるため、物体をスキャンする何時間もの作業と、ひどいUIに悩まされながら使いこなす苦労を必要とする。武器の性能を比較するような基本的なことでさえ、とても面倒だったり、最悪不可能だったりする。クラフティング・ステーションと(装備の組み合わせを交換する)ロードアウト・ステーションが、これまたテンペストのまったく反対側の端に位置されており、装備を整えるために、しょっちゅう行ったり来たりしなければならなくなる。惑星を探し回ってルートを発見することも時にはあるものの、報酬メカニズムの一環であるため、とても控え目なものでしかない。自分のカンペキなロードアウトをとうとう完成させたときには深い満足感を得ることができたとはいえ、それだけの労力を注ぎ込む意味があったかどうかは定かではない。  
 
 ところが、クラフティングがME:Aの最大の時間浪費手段というわけでもない。退屈なミッション群こそ、そうかもしれない。あまりに多くのオープン・ワールド・クエストが、中には重要であると感じられるものや、興味深い結果が約束されているものもあるとはいえ、「ここにきて、ボタンを押せ」といったことを何度か繰り返す一つながりのお遣いでしかない。また次の目的ポイントがマップのどこか遠くの方にあったり、NPCはいつも必ず三つのアイテムを必要としていたり、そこに到着したときには重要なデーターパッドが紛失していたりする。星間お遣い少年になってしまったと感じることがしょっちゅうあり、自分では目に映るものすべてをただやみくもにスキャンして、オムニサイエンスのAIパートナーがその場で必要とされることをこなし、また次の目的地点を示されることになる。

 それらミッションそれ自体が全部悪いわけではないとはいえ、間違いなく編集が必要であるか、または少なくとも、もっと幅広いゲームプレイのシナリオが必要だ。カンペキに同じ行動を三回続けて強要されたり、マップの端までドライヴして行ったあげく、たった一言セリフを聞かされるだけというのは面白くない。それは埋め草だ。キャンペーンとクルーのローヤリティ・ミッションは、より造りこまれた体験をもたしてくれるとはいえ、創造性に欠けた退屈さを避けることはできない。これから何をすることになるのか知らしめる十分な情報が、最初から与えられることはほとんどないからだ。

 しかしながら、ミッション以外にもやることはたくさんある。ME:Aには、惑星の生存可能度を向上させる複雑に入り組んだメタ・ゲームが持ち込まれており、そのために拠点を構築したり、他のクエストをこなしていく必要がある。また父が残した「メモリー・トリガー」なるものを探し出すこともでき、そうすることで最後にいくつかの興味深い秘密を暴くことになる。それから鉱物収集、惑星をドライヴする間、ホット/コールド計によってクラフティング用の資源を探し出す。宇宙航行、ある地点から別の地点までジャンプして、惑星をスキャンすることで経験値を稼ぐ。ストライク・チーム、実際には姿の見えない兵士たちをミッションに送り込んだり、または敵の大群と戦う協力的マルチプレイのマッチング・モードに飛び込んで、追加報酬を手に入れる。個々に見れば、これら要素は大した分量ではないが、まとめて見れば、サイファイ・ファンタジーの世界に彩りを添えることになる。
 
 残念なことに、これらすべての上に暗雲が垂れ込めている。それが技術的問題だ。もちろん、フェイシャル・アニメーションが素晴らしいなどとは言えないものの、問題はより深いところにある。PS4では、アクションの有無にかかわらず、フレイムレート問題が至るところで見受けられる。PS4とPCの双方で、筆者は何度かオーディオの問題に遭遇しており、最も顕著なものは、セリフの複数の文が重なり合うように一斉にはじまるというものだ。その他出くわした様々なグリッチには次のようなものがある。会話している間、キャラクターが画面に映らない。会話を終えたとき、自分がいるべき場所から遠く離れた部屋にいることを発見する。敵が地面をすり抜けて落ちて行く。どれもゲームのプレイを困難にするわけではないものの、目につきやすく、至るところにある。
 
 多くの面で、ME:Aは完成まで道半ばのヴァーションのように感じられる。めまいがするほど多くのコンテンツがあるものの、品質のばらつきは激しい。惑星世界とコンバットが冴えている一方で、脚本とミッションはよろめいている。そして前者の相対的な強みは、後者の逃れようのない弱みを補うには足りない。「マス・エフェクト」のゲームとして見れば、ME:Aは、機微にあふれる政治の世界も、倫理的選択も、ストーリーテリングも、過去の作品の水準にまるで達していない。筆者にとって、このシリーズは常に、魅力あふれるキャラクターたちと、おぞましい選択の機会を与えてくれるものであったから、このように深みのない脚本は苦い失望を呼んでしまう。とはいえ、65時間のプレイの後でも、さらにいくつかのクエストをこなしていくつもりである。ゲーム自体は多くの欠点から逃れることはできないが、我慢強い探索者なら、闇の中にいくつかの星の輝きを発見することが、まだできるかもしれない。

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コメント

Alpha Protocol w そういえばBiowareもキャンセルにはなったけどスパイ物を作ってましたね。今作のキャラクリ、そう悪くないと思うんですよ。妙に若いのが気になりますがw https://twitter.com/akkan_vader/status/844897312841248772

卿様
元々、007ゴールデンアイ的なエスピオナージものか、ヴァンパイア:ザ・マスカレイドのようなシティホラーものかのニ択と予想してましたけど、前者はオブシディアンに先に盛大にこけられ、かつステルスの世界ではMGSがずっと王者で居座っている。それで後者の企画をはじめたところ、DEUS EXのリメイクに先を越されちゃったという感じでしょうかね。
 個人的には前者期待だったのに。

ツイッターはフォローしておきます。というかすでに流れてきてます。基本あまりツイートしないので、悪しからず。

ありがとうございます。実際にアンドロメダをプレイされてる方のブログが少ないので皆さん記事を楽しみにしていると思います。これからもご活躍ください!

 これまでみたいに、格好いいセリフが満載だとよかったんですけどねえ。ちょっと期待薄。でもぼちぼちいきます。

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