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2016年3月

2016年3月28日 (月)

【Fallout4】バンカーヒルの戦い

 いや、Fallout4のインゲームのほうではありません。そっちはまだ現実?逃避中。

 Fallout4をプレイし続けていると、軽く週末が終わってしまう・・・。それはそれで至福のときではあるのですが、まるでゲーマーみたいで(違うのか)他のことが(GyaO!で「はがない」とか「なんとかと香辛料」の一挙放送を横目で観る以外は)一切できなくなる。

 「バンカーヒルの戦い」となれば、ボストンの戦いの帰趨を決めた決戦のひとつですから、ゲーム的にも決定的な意味合いを帯びているのでしょう(知らんけど)。
 そうであれば全力で決定先送り、現実?逃避して、サイド・クエストやDLCを先にやってしまおうと。

 ここでは2287年以降の話ではなく、1775年の戦いのほうをとりあげることにします。例によって兵頭二十八氏の「アメリカ大統領戦記」をガイドに。

 なお、今ごろ気がついたのですが、パイパーが、主人公(ソロ・サヴァイヴァー)を差して呼ぶ「ブルー」。もちろんVault111のユニフォームの色にちなんでいるはずですが、実はジョージ・ワシントンが、第二回大陸会議(1775年)で創設されたばかりのThe Continental Army、「大陸軍」の総司令官に選出されるとき着用していたのが青い軍服。

 会議に出席した「半ぐれ」だらけの「叛乱軍」ミリシアにあって、彼だけが自作の立派な軍服を着用していたといいます。ジョージ・ワシントンは、もちろん大変なお金持ちの出自ですが、その出自に加え、部隊指揮官として培った経験と人脈、四十代前半という丁度よい年齢(青臭くもなく、年寄りでもない)、幸運(天然痘から生き残った)、コロニスト内の縄張り争いや利害関係から超越していた立場、そして、このようにPR活動がいかに重要であるか誰よりも良く理解していたという、目先の利く才覚を併せ持った「頭一つ抜きんでた半ぐれ」だったようです。

 ワシントンが軍服に「青」を用いたのは、敵対する英国陸軍のユニフォームが「赤」であったためだそうで、「ブルー」はそれにちなんでいるのかもしれません。考え過ぎかな?
 なお、ゲーム中でミニットメンのクエスト後に戴ける「将軍のハットとユニフォーム」。汚れていて私には「ブルー」に見えませんけど、「ブルー」のところだけはワシントンに因んでるのでしょうね。
 私は要らないのでプレストンにくれてやりましたが。ついでに「将軍」職もくれてやりたかったのですが、ユニフォームを着ていなくても外で出会うミニットメンにはそう呼ばれちゃいますね。

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 ちなみに四つ星は"General"ですから「大将」。

 ワシントンは、マサチューセッツのジョン・アダムス(後に初代副大統領、第二代大統領)から"General"かつ、"Commander-in-chief"に推挙されたとされていますが、兵頭氏によれば、この場合の"General"は「(先任)将軍」の意味で、階級としての「大将」ではなかった(「中将」ですらなかった)とのこと。
 であれば、このユニフォームはずっと後のUS陸軍のデザインを模しているのかもしれません。

 現在ではUS Armed Forces (Army、 Marine Corp、Navy、Air Force、Coast Guard)のCommander-in-chiefは、ご承知のとおりUS大統領(the President of United States)が務めることになっていますが、軍の「階級」はありません(シヴィリアンということ)。
 ワシントンの就任時には、まだ「大統領」職がありませんから、「将軍」にして「最高指揮官」ということだった。

 USの軍隊(陸軍、海兵隊、空軍)は、伝統的に「大将」を常設することを忌避していますね。「中将」(三ツ星)ポストにあるものが作戦や任務(職位)に応じて「一時的に」昇進する。「総数」(員数)にも厳しい制約がある。

(余談、またか) 野中郁次郎先生他の有名な論文集「失敗の本質」(1984)によれば、太平洋戦争当時のUSと大島国帝国の「将軍」たちの人事には決定的な差があったとか。

 USは上述のとおりで「大将」は適宜任免、信賞必罰であり、失敗を犯した「大将」は即座に降格された。パールハーバー攻撃時には、その直前に太平洋艦隊の真珠湾常駐命令に反抗して解任されたリチャードソン「大将」の後任として、「少将」から中将を経ずに大将に任じられたキンメルUS太平洋艦隊司令官が、大損害の責任を追及され即座に解任、かつ少将職に戻された。

 一方、大島国帝国陸軍では、大将は親任官として天皇陛下から直接任命された。軍司令官なども、親任官相当の親補職として、宮中における親補式で天皇陛下から拝命される。天皇陛下自ら任命されるため、そのご判断は無謬であり、その職にある間よほどのことがあっても解任されない。
 インパール作戦の第15軍司令官牟田口中将は、無謀とされる作戦によって自軍に多大な損害を与え、意見具申する前線師団長を次々と更迭し(ちなみに師団長も親補職であるため解任は越権行為)、またある師団の無断撤退などの事態を招いて見事に作戦に失敗したが、罷免されたのはだいぶ経ってからである。敗色濃厚の司令部では、「わしは腹を切らんといかんか」と部下の参謀(大佐)につぶやいたらしいが、撤退準備で忙しい大佐は「そう言われると止めんといかんので、斬るなら裏でひとりで斬ってください」と答えたという。(余談長いな)

 なお、このユニフォームの「青」ですが、南北戦争時に北軍(Union Army, United States)のシンボルカラーとなってしまったので、南軍(Confederate Army, Confederate States)は(さすがに「赤」は具合が悪くて選べず)、仕方なく「グレイ」を選んだとか。

 ユニフォームと階級の話だけで、おしまいかい!と言われそうですが、時間もあれなので続きは次回。許して。

 (おまけ)

 ジョン・アダムズは、ボストン事件の前段となった有力商人ジョン・ハンコックの「リバティ」号密輸疑惑の裁判で弁護人を務めた人物。ハンコックと、サミュエル・アダムズ(後の大統領とはまた従兄弟の関係)が、英本土からしたらボストン茶会事件を先導した「半ぐれの二大首魁」であった。
 後にハンコックが初代マサチューセッツ州知事、彼の死後、サミュエル・アダムズが知事を引き継いだ。

 ちなみにハンコックは、1776年7月4日US独立宣言に唯一最初に署名し、ワシントンに兵士の前で全文を読み上げるよう促したとされる人物。
 ハンコックは、老眼のイギリス国王でも間違いなく読めるように、どでかいサインをしたという伝説もあるそうです(いつもどでかいサインをしていたようですけど、ネタとしては面白い)。

 映画"Lincoln"(2012)では、南北戦争まっただ中のエイブラハム・リンカン(リンカーン)が、US独立直後に英本土のロンドンを訪れたイーサン・アレン(US建国の父のひとりとされるが、裏切り者扱いもされた半ぐれたちのリーダー)の小咄を披露していますね。

 以下、リンカンの語り。
 商談のためロンドンを訪れたアレンは、もちろんどこに行っても、冷たい仕打ちを受け続けている。

 とある英貴族の邸宅に招待されたアレンは、食事後に手洗いのため席を立ち、洗面所の個室には装飾がなく、ただジョージ・ワシントンの肖像画だけが掲げられているのを発見した。
 客間に戻ってきたアメリカンが一向にそのことに触れないので、邸宅の主人や他のブリティッシュの貴族たちは失望した。主人の貴族は我慢できずに、とうとうアレンに肖像画のことを尋ねた。洗面所の個室にとって適切な装飾かどうかを。アレンはそのとおりと答え、主人は腰を抜かした。

(ブリティッシュ訛り)「適切とおっしゃるか? ジョージ・ワシントンが洗面所の個室に?」

(普通の話し方)「まったく」とアレンは言った。「ぴったりですよ。その姿を見かけたイングリッシュマンたちに、彼以上にあっという間にくそをひらせることなんて、他の何であっても無理ですからな!」

(リンカンの周囲が爆笑)「この話が大好きだ」

 独立戦争を先導した半ぐれアメリカン、皆こんな人ばかりだったのでしょうね(笑)。

***

It was right after the revolution, right after peace had been concluded. And Ethan Allen went to London to help our new country conduct its business with the king. The English sneered at how rough we are and rude and simple-minded and on like that, everywhere he went. 'Til one day he was invited to the townhouse of a great English lord. Dinner was served, beverages imbibed, time passed as happens and Mr. Allen found he needed the privy. He was grateful to be directed to this. Relieved, you might say. Mr. Allen discovered on entering the water closet that the only decoration therein was a portrait of George Washington. Ethan Allen done what he came to do and returned to the drawing room. His host and the others were disappointed when he didn't mention Washington's portrait. And finally his lordship couldn't resist and asked Mr. Allen had he noticed it. The picture of Washington. He had. Well what did he think of its placement? Did it seem appropriately located to Mr. Allen? And Mr. Allen said it did. The host was astounded.

[British accent]

"Appropriate? George Washington's likeness in a water closet?"

[normal voice]

"Yes," said Mr. Allen, "where it will do good service. The world knows nothing will make an Englishman shit quicker than the sight of George Washington."

[the whole room laughs]

I love that story.  

---- "Lincoln", 2012

2016年3月26日 (土)

【Fallout4】 Spectacle Island

 この記事を書いている間に、Fallout4のDLC、Automatronのダウンロードが始まってしまった・・・。

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 もー。やることいっぱいすぎ(笑)。

 Spectacle Island

 「クエストに関係ないところにはいかない」と言っていながら。

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  対岸に見えるこの島は以前からとても気になっていた。

(もしかしたら私が知らないだけで、この後クエストに用いるのかもしれない)

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 それにしても、なかなかシュールな絵づらだ。

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 日の出がちょっと早回しすぎるけど(笑)。

 他に行くところもなくなってきたので、意を決して向かうことに。

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 泳ぎしかないのか(それも違うかもしれない)。

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 どっかで入手したコーサーのアーマー。

 似合いそうなので着せてみました。

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 マイアラークキングは、初対面かもしれない(忘れているだけかもしれない)。

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 こいつらは見飽きた。
 
 カニ?肉も食い飽きた。最近では調理すらしない。

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 見た目は凄いが、中身は結構しょぼい(笑)。

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  うーむ。ここもコミュニティ候補なわけだ。

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 近くのお船のエンジンで発電機を起動させるってこと?

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 よっこらしょと。

 これでいいんか?

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 (笑)。

 クイーン謁見は、たしか三回目か。

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 ご丁寧に落ちていたファットマンで。

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 核を撃つには超至近距離ですが、そこはあれで。

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 一発では撃沈できない(笑)。

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潮を吹くほどお怒りのご様子。

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 二発で轟沈。

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 ・・・。

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 カニ?肉さすがにこんなに溜まったので、調理しとくか・・・。

 一件落着ですけど、こんなところにセトラー(移民)来るんだろうか。
 泳いで渡るしかないのでは?

 これまでではおそらく一番広いコミュニティ。きっと復興を場所の制限なしで好き勝手やりたい!という人用なんでしょうね。
 でも人口は20数名で頭打ちなんでしょ?

 私は最低限の設備を設置するだけだろうなあ。

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 実際、広くて移民がどこに上陸したかわからないんで、珍しく「呼集用の鐘」まで設置。

 襲撃クエストとか、きっとズルしてスーパーミューが島に直接湧いたりしそう。そうなると守りやすい孤島の意味がないし。

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 丘の上に、ぞろりとPAC3を並べておくことにしよう。

 でも、本土で余って仕事もせずぷらぷらしてる移民たちにこの島への転勤を命じるとき、きれいなおねえちゃんを中心に選んだことは秘密(笑)。

 将来ビキニウェアとか登場するかもしれないしね。

【Fallout4】 Devil's Due

 送別会シーズンで連日帰りが遅くなり、Fallout4の禁断症状がはじまっています・・・。
 最近の活動をおさらいしておきます。

 Devil's Due
 おどろおどろしい出だしで、「パルプ・フィクション風ゴシック・ホラーきたーっ」ととても喜んだ。ヴァレンタインものからの連想。
 そして場所はウィッチクラフト博物館。

 クトゥルフ(Cthulhu、読み方はご自由に)風味かな、たぶんそうかな、きっとそうに違いない!

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 だったら相棒は、迷わず新聞記者のパイパー。

 クトゥルフもの(ラヴクラフト本人作品に限らない)では、新聞記者は気が狂ってしまう職種ナンバースリーには入りますからね。

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 正門からは入れず、地下室の入り口から入れと。

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 出だしはよかったんですけどね。

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 (リアルの方の)夜中にプレイした。

 そのため、なぜか(リアルの方で)後ろを振り返りたくなる誘惑を押し殺しつつ、じわじわと進む。

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 もちろん(ヴァーチャルのほうでは)、物音がするたび何度も後ろを振り返っている(笑)。

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 こええ(笑)。

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 うわっ。

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 うひひ。

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 あり物だけでこの雰囲気づくり。

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 素晴らしいと褒めたけど、実はここまで。 

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 なんだよ、結局こいつかよ。

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 まあ確かに散々な目には会いましたけど。

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 なんだかんだ言っても、敵も生身ですから。

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「ちょっかい出す相手を間違えたね!」

 パイパーの啖呵が素敵(笑)。

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 最強のプレデターは武装したヒト。

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 そして、卵を返すか、売りさばくか。選べと。

 パイパー含め、好感度マックスのフィートはあらかたいただいているので(好感度下がっても)どうでもいいけど、近いんで返しに行くことに。

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 あー、結局なんのひねりもないのね。

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 (デスクロウだけに?)竜頭蛇尾クエストでございました。

2016年3月20日 (日)

ショーン、カムバーーーック!

 なんで格闘家のショーン・コスギに、学歴が必要なのか不思議だったのですが別人?
 ああ、恐喝か詐欺で逮捕されたかした、梅宮さんちのアンナさんの元カレ(当真美喜男)は服役中だと思ってたけど別人?
 つか、タイムリー(誰に対してだよ)なことに、「ショーン」て。
 でもこの島国は、さんざん愚弄されても我慢する人が多いのか、「ショーン、カムバック」と言う声もあるそうですよ。いや、Fallout4の話じゃねえよ。

 まあ、Fallout4のショーンも、ある意味経歴詐称だったわけですが。
(なお、格闘家は正しくはショー・コスギ。息子さんはケイン・コスギとシェイン・コスギ)

 それにしても、フジテレビの被弾ぶりがあまりにすごいらしくて、これは喩えるなら、ビル・ゲイツの朋友だったポール・アランが発見した戦艦武蔵並に、左舷右舷から同数の沢山の魚雷くらったものだから、浸水も丁度バランスがとれて浮かんでいる状態ですかね。やがて沈みますけど。もうとっくに沈んでいるかもしれないけど。

 ここまで来ると、文春は「タレコミ先」としての知名度が上がりすぎてしまって、実際の直撃弾(撃墜数)との相乗効果、螺旋循環で無敵状態に突入しているんじゃないだろうか。

 ところが、F1放送も(地上波、BSでは)島国は権利を剥奪されてしまったので、いまどきTVなんてアニメ「銀魂」とMXの「なんとか物語」くらいしか見ない。そのショーンなる人物が誰だかわからないから、せっかくの「文春砲」も、ありがたみがいまいちよくわからない。というか、今回も文春のキルカウントでいいんですよね? 

 (YouTubeに「島国のCM(CF)がバカバカしすぎてすごい!」というあちらのフリークたちのCM(CF)編集動画が多数あがってますが、驚いたことにほとんど知らない。もし知ってるとしたら、きっと映画館の予告の前で観たとか、GyaO!やRealPlayerなど、ネットで観たものだ。

 それでなにか生活に困ったかというと、女優やモデルの女の子の名前がわからなくなってしまって、これは確かに困る。ブログでも日常会話でも「かわいい女優」と言うのと「広瀬すずちゃん」と言うのでは、まるでインパクトが違うのだ。これについては、スティーブン・キングの小説から学びました。刑務所(ショーシャンク・レデンプション)の牢屋の壁には、ビキニの女優のポスターが貼ってあるのでは「ダメ」で、そこは絶対に「リタ・ヘイワース」でなければならないのだ。
 あとビートたけしとダウンタウン松本も「35歳くらいで固有名詞がとっさに出てこなくなると、芸人としてやばい」と言っていました。

 もっとも今では「この娘、どっかで観たけど誰だろう」と思って、ネットの顔面検索で調べれば、結構見つけてくれるようになっている。まあ、グーグルの「アルファ」は、生身の囲碁チャンプにも勝っちゃうし、どうなっちゃうんでしょうねAI。テクノロジカル・シンギュラリティ、そろそろ行っとく?(そんなことの前に、今使っているこのIMEのありえない誤変換を叩き直すAI作って欲しい)

 余談ですが(全部そうだろう)、アルファが第四戦だけ落としたとき、開発したグーグルの子会社のCEOが、「焦りが出ました」と言っていたのが衝撃的でした。お互いの持ち時間は一局二時間。生身が圧倒的に不利かと思ったら、やつ(アルファ)も演算しなくちゃならないんで、(程度の差はあれ)時間は大切なんだ・・・。人間臭くてやになっちゃう。
 (対局が二日にまたがる場合、一日目の最終手の差し手は公開せず、紙に書いて封印しておく)「封じ手」とか導入したらどうなるんだろう。「封じ手」をされる側(手番ではない方)だったら、「(次の手を)一晩寝ないで悩みました」とか言うのかな。

 話の面白くない奴は、大抵「固有名詞」を使わない。固有名詞を多く使うから必ず面白いわけではありませんが。自分が近所のコンビニで買い物をした話をしているくせに、「コンビニ名」も「商品名」も、何も出てこない話されたら、話の広げようもないし、そら退屈しまっせ。

 逆に、全編固有名詞だと読んでいる(聴いてる)ほうも疲れちゃうので、さじ加減は大事でしょうけどね。(今回は、お前はどうなんだ、とつっこまれるのを予期して、いつもより多く混ぜております)

【Fallout4】コンコードの戦い

 先のいただいたコメントへの返答が舌足らずだったので、補足しておきます。独立戦争時代の知識は、主に兵頭二十八氏の「アメリカ大統領戦記」第一巻に負っています。

 おそらく島国の皆さんのうち、USの独立戦争や南北戦争についての知識が十分にある人は少ないのではないでしょうか。欧州の歴史についてはマニアックな部分までご存知の人がいるものの、アメリカのそれは「受けない」から、誰も学ばないのか。私の時代の教科書にだって、そもそも碌な記述はなかった(かつ、結構適当であった)。

 ハリウッド映画に頼ろうとしても、アメリカ建国期から南北戦争までの戦乱を正面から描いた作品はごく最近になるまで非常に少なかった。一説によれば、ユダヤ資本が支配していた映画界で、ユダヤ人にしてみたら「つまらない」、「興味のない」テーマの映画は製作自体がボツになったからだそうだ。代わりに「十誡」(後にリメイクされたのが「十戒」)、「ベン・ハー」などには惜しみなく資金を出した。いつものユダヤ陰謀説かもしれないのですが。

 ミニットメンは、独立戦争時のアメリカン(コロニスト)のミリシア(民兵)のうち、銃剣戦闘の訓練を受けた少数精鋭のエリート。一分間で戦闘に駆けつけるとされたことから命名された。ただし職業軍人ではない(普通に本業農民だったり、商売人だったり)。当時は合衆国の成人男性全員がミリシアであった。(常備軍である)合衆国陸軍が創設されるのは、独立戦争開戦後。

 ミニットメンは独立戦争で生まれたのではない。それ以前から英国式訓練を受けていたわけで、通常時の任務はインディアン(ネイティヴ)の討伐や、彼らから街を守ること、またフレンチやスパニッシュなどの植民地獲得の競争相手の襲撃に備えることであった。Fallout 4のミニットメンは、その役割でいうなら近いかもしれない。(繰り返すが、危機に駆けつけてくれるキャヴァルリー、騎兵隊はまだない)

 Fallout4でいうとマップの北西、コンコード、レキシントンあたりが、後に独立戦争と呼ばれることになる一連の戦いの最初の戦闘が行われたところ。そして英遠征軍(軽歩兵)の進軍を最初に阻止したのがコンコード河にかかるノースブリッジにおける戦い。遠征軍の戦力が先細りしていたこと(七個中隊百名中、突出したのは四個中隊で、決戦兵器の大砲はまだ到着していない)、防衛するアメリカンのミリシア(四百人)の半数近くが訓練されたミニットメンであったことが、コロニスト側に自分たちでも驚く勝利を呼びこんだ主たる要因だそうです。

 よって、Fallout4の物語が、コンコードのすぐ近くではじまることも、プレストンたちが立てこもっているのがコンコードであることも(リアルの現在はミニットメンの記念公園などがある)、すべてインテンショナル。有名な戦いが繰り広げられたバンカーヒルが「中心」ではないんですね。

 核弾頭ミサイルのミニットマンは、このミリシアの精鋭にちなむ。アメコミ「ウォッチマン」には、同名の愛国者集団が登場する。不法移民を阻止するため、メキシコ国境沿いを自主的に(勝手に)「警備」している、ドナルド大好きな極右(ultra-right)のデブの白人たちもそう自称しているが、これはご先祖たちへの冒涜ではないのか、と個人的に思う。それいったら「お茶会」もそうだけど。

 Fallout 3は、Bethesdaの本社(メリーランドの同名の街)が近い、首都ワシントンのキャピタル・ウエイストランドが舞台。ディレクターのトッド(ハワード)自身はペンステイト出身だが、大学はヴァージニアまで通った。大学帰りにBethesdaのオフィスにしょっちゅう立ち寄って入社を懇願し、うるさくてめんどくさがられた(その当時は入社させてもらえなかった)というから、彼自身のホームグラウンドでもあった。

 Fallout New Vegasは、オリジナルを開発したメンバーが「受託製造」したことで、彼らのかつての会社、Black Isle Studio があったオレンジ・カウンティに因み、カリフォルニアからラス・ヴェガスまで広がるモウハヴェ砂漠が舞台。

 Fallout 4は、テーマの「復興」が「再入植」を連想させるのか、「独立戦争」の端緒が開かれたマサチューセッツ、コモンウェルスが舞台。

 Fallout 5は?
 やっぱテキサスちゃうの? 「南北戦争」っしょ。
 Skyrimのシヴィル・ウォー(内戦)みたいになると、勘弁ですけどねえ。あれはちょっとしょぼかった。

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 ゲーム開始直後に何度も見ることになる、この彫像。

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 特になんの説明もないですが。

 アメリカンにとっては、ミニットマンであることはすぐわかる。

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 携えているのはマスケット銃。

 当時狩猟用には前装式ライフルを用いていたが、戦闘時に用いるのは(装填に時間がかかりすぎるので)稀で、集団で一斉射撃を行うマスケット銃を用いていたそうだ。こちらも装填には時間がかかるので、斉射後は銃剣突撃が王道戦術。

 「斉射」は戦術ではなく、それまでの「火縄銃」に比べて不発弾が多いことと、風上の銃が発射時に発するフリント(燧(ひうち)石)の火花が風下の銃の火薬に引火して暴発する危険があったための、止むにやまれぬ措置であった。
 またマスケット銃は、銃身内にライフリング(旋条、旋転綫条(せんてんせんじょう))がない滑腔銃であり、ライフル銃(その名の通り、ライフリングが施されている)に比べれば有効射程距離は50ヤード程度と格段に短い。一斉射撃の後、突撃してくる敵は目の前におり再装填は間にあわない。よって銃剣が必須装備であった。

 ライフル銃が一般化したのは19世紀なかば、フレンチが開発したミニエー銃から。有効射程が300ヤードと、マスケット銃に比して飛躍的に伸びたことから圧倒的な威力を誇った。
 島国は当時幕末で、南北戦争終戦で余剰となったUSのライフル銃(主にエンフィールド銃)が大量に持ち込まれ、かつ戊辰戦争などの実戦に投入された。映画"The Last Samurai"(2003)では、US陸軍大尉のトムが、教官として射撃訓練していましたよね。

2016年3月19日 (土)

Dragon Age Magekiller #4

 ebookjapanのメルマガにコラムを書いている、評論家中野晴行氏によれば「電子コミックの売り上げが、紙のマンガ誌の売り上げをついに上回った」そうです。

 ただし、あくまで民間機関の調査ですから、データーの網羅性、精確性に疑問が残り、厳密に「超えた、超えない」は本当のところはわからない。
 そして、次のデーターからわかるように、上のタイトルはかなり「ミスリーディング」でもある。

 「電子コミック全体(「単行本」+「雑誌」)の売り上げ1169億円が、紙のマンガ雑誌の売り上げ1166億円を上回った」

 すなわち紙の「単行本」と「雑誌」の合計である3628億円は超えていないである。

 書き手が以前から表明していた「デジタルの時代が来るぞ」との言説を、業界中から「無視」、「冷笑」されてきた恨みつらみを、「そらみたことか」と晴らしたい気持ちはわかるが、残念ながら「勝利宣言」は、ちと時期尚早であると思う。

 もちろん、「もはや無視できない」規模のメディアになったのは紛れもない事実。

 そして重要なことには、電子コミックの売り上げは、紙の雑誌とのカニバリズム(共食い)によって伸びているのではなく、「コミックを読む習慣のなかった、あるいはそれをなくした」ユーザー層を獲得(再獲得)しているためであるらしいこと。すなわち、電子コミックの「単行本」は、古い作品が中心であること。 

(余談であるが、Amazonの凄まじいところは、そもそも本を読む習慣などなかったアメリカンに、「Kindleかっけー」と思わせて買わせ、結果的に本を売りつけることに成功したことにある。存在しなかったマーケットを丸ごと造り出したのだ。買ったはいいが、本当に読んでるかどうか知らんけどね) 
 
 古い作品は、もう版を重ねるコストをかけてもわりにあわない(絶版っていうやつですね)。それが、デジタル化で(プラットフォームのインフラを確立すれば)ほとんど何の追加的コストも要さずに、売り上げを稼いでくれる。 

 デジタル化のことは本当は考えたくない、もっというと毛嫌いしているくせに、(古い作品を用いて)そこでせこく儲ける。古い作品なのに大した値引きもしない(新しい作品は値引きなんてまったくしない)。
 ステイクホルダー(利益関係者)たち(紙・パルプ屋、印刷屋、広告屋、問屋、運送屋、書店、コンビニ、リサイクル屋など末端まで)に気兼ねしているからかどうかしらないが、紙の新刊を同時に(サイマルテイニアスリーに)デジタル化するサイマル化も徹底しない。
 旧態依然とした発想は変わっていないと疑われる。

 週刊少年ジャンプ(紙版)は、一時期平均653万部(1995年3-4号、自社集計)を売り上げたそうだが、直近のデーターによれば平均232万部(2015年10-12月、雑誌協会印刷証明付きデーター)。デジタル化は2014年からで、さすがに「これはまぢやばい」となってからの対応に違いない。(残念ながらデジタル「雑誌」の売り上げは、極めてマージナルであり、それで紙版の凋落を埋め合わせ、歯止めをかけているとは思えない)

 出版業界は(大新聞様も含め)希少であっても多様なニーズに応える書籍が生き残れない、などと嘘をつきながら、形式的に公取法違反の「再販価格制度」を維持するよう政治に働きかけ、一方で売れない書籍は平気で絶版にする(版権があるから誰も手が出せない)。ようするに実際には銭儲けしか考えていない。
 ステークホルダーに気兼ねしてサイマル化ができないのなら、絶版と同時にデジタル化してしまえばよいのに、それもしない。多様なニーズに応える書籍を現に日々殺しているのは、他でもない出版業者の「怠慢」なのだ。

 グーグル図書館は、個別的・形式的にみれば(権利者の権利を無視した)「邪悪」な発想ではあるけれど、最終的に造り出される世界は、そうした「絶版」を救う「全体善」と見ることができる。言うまでもなくグーグルは邪悪な企業なので、銭儲け以外に興味はないだろうが、邪悪が邪悪しか生まないかというと、この世の中必ずしもそうはなっていない。つうか資本主義だし。

 中野氏が本当の勝利宣言をする日はそれほど遠くないと考えます。

 ああ、Magekillerですね。今回の内容で、売り上げが伸び悩んでいるのでコンテンツをDAIそのものを舞台にするよう大幅に変えた、ということが明らかになったのではないでしょうか? 人気(アンケート)が編集を決める「少年ジャンプ方式」だったんだあ、と思うですが、いかがでしょうか?

Nightingale_2
 だって、表紙はシスター・ナイチンゲールだし。

Magekiller4
 なんか、見たことあるおっさんだし。

 相変わらず台詞長いし。
 後ろの連中も、どっかであった人・・・、とかエルフとかドワだし。

 たしか、当初六分冊の計画だったような気がするんだが、#4でこんなところやっていて、クライマックス間にあうんすかね?(笑)

2016年3月17日 (木)

The Empire Strikes Back

 機内映画には、Star Wars Episode 7、"The Force Awakens"(2015)があったが、私は迷わず、便乗視聴用のカーシュナーのEpisode 5、"The Empire Strikes Back"(1980)を選ぶ。

 そこまでオタクでもないので、どのヴァージョンがかかっているのか(リメイク・改修があったのかも)わかりません。自分が持っているのはどちらも英語版VHSで、一番最初の三部作豪華三点セット、もうひとつが、確かエピソード4を大幅に追加改修したヴァージョンの三部作セット。もう自宅で観れへんがね。
(帰国便でエピソード6を観直したら、一番最後のアナキンの姿が私の記憶とは違うように変更されているので、改修版でした。エピソード5も、クラウド・シティの光景などきっと変更されているのでしょう)

 なぜこの作品が絶賛されるのか、改めて分かった。
 なんと、冒頭シークエンスからはじまり、ひとつの場面が十秒以上続くことはめったにない。例えばルークが雪男?に捕まるシーン、自分の脳内ではすごい長く続いた印象があったが、とても短い。あれって、まるっと一晩行方不明になったはずなんですよね。 
 その他も、私の「記憶」ではもっとずっとフォーカスが当たったと思っていたくだりも、非常にあっさりしていて短い。今更ながらそれに気が付いて全編唸りまくりながら観ていました。

 もしお手元にVHSマシンがあるなら(違うか)、(オンライン含め)鑑賞できるなら、だまされたと思って観なおしてみられたらいい。

 とにかく冗長な「説明」がまるでない。すべてを「絵で」みせようとしている。もちろん、スターウォーズのようなサイファイ・スぺオペが好きな、リテラシーの高い者たちには最初から説明など不要なんでしょうが、これは映画史を塗り替えた大人気作の続編、カーシュナーはただのリリーフ・ピッチャー(ルーカスの若い時代の師匠ではあったが)。
 そんなオタク相手の高慢ちきな(スノッブな)作りが許されるはずもない。あちらでは映画館というところは、少なくともケーブルTVの隆盛なんてまだ先だった当時は、めぼしいショービズもめったにやってこないど田舎の、引退した老夫婦とか、他に娯楽のないティーンズたちが楽しみにして通うところ。観客のサイファイ・リテラシーなんてあるはずがない。

 そこがカーシュナーの手腕のすごいところで、それでさえ「絵で」教えるんです。リテラシー云々が関係ないように、「手がかり」を与えて伝えるんです。
 だから一つ一つのシーンはめちゃくちゃ短いのだが、与える「印象」は、とても強烈になるように、スクリプトやコンテは(これは監督一人の手腕ではないとはいえ)練りに練られている。(一方で本家ルーカスのエピソード4には、「遊び」や冗長な「ぜい肉」が何か所かにある)

 そして、凡庸な監督であれば、倍の時間を費やしてもきっと伝えきれないテーマ・プロットの作品を、ぜい肉をそぎ落として完成させつつ、ルークの「苦悩と決意」や、ラヴ・ロマンスまでぶちこんでいる。おまけで、ランドの「浅はかさと後悔」までもついてくる。

 島国初上映時に観て、とにかく「すげえ」と舌を巻いた、スター・デストロイヤー同志のニアミス・シーンも、実はほんの数秒だけだったんですね。自分はどれだけ脳内でそのイメージを拡張・反復してきたのかと考えると驚く。
 ワープインする帝国艦隊は、ルーチンとして「ゴミを船外に放出するから、そのときが脱出のチャンスだ」と一言だけセリフで説明して済んでしまうのは、ファルコンとスターデストロイヤーのサイズの違いをすでに見せつけているから。そして、ボーバ・フェットのスレイヴ・ワンが、それを先読みして追跡する場面には説明なし。
(なにしろボーバ・フェットなんて、ろくすっぽ紹介もされていないのに、それで何の問題もないんですよね・・・。まあこれは、アメリカンには西部劇リテラシーがちゃんとあるからいいのかな。つか、見た目だけで凶悪さがわかるからか?)

 これはもう、プロットが優れていたからとか、そういう次元の問題ではない(実をいうと、プロットはびっくりするほど優れているわけではない)。とにかく観客を飽きさせてはいけないというオールドスタイルのドラマツルギーの再現に成功した作品、「神は細部に宿る」を地で行っているとまで言い切っていいのではないか。そういう監督がブルペン・ピッチャーとしてリリーフで出てくる、ハリウッドの凄味、底力に対して、私は唸っていたのかもしれない(リリーフでの成功には、"Robocop 2"(1990)もカウントしていいかもしれないが、さすがに監督もお年を召していたのか、あちらには本作ほどの切れ味はない)。

 調子にのって、"Return of the Jedi"(1983)を続けて観たが、冒頭から砂漠のセイル・バージでのジャバとの戦いまでは、「遊び」の部分とはいえ、楽しく観ることができた。(お気づきの通り、DnDなどPnP、TRPGマニアのルーカスたち作り手にとって、あのくだりは「遊び」ではなく、ゼッタイやりたかったシーンであることは間違いない。あそこは、古き良き時代のロールプレイング・ゲームへの見事なオマージュなのだ)

 その後は、(思いつくのは簡単だが実現にはとてつもない労力を要するアイデアを、本当にやってしまったところに拍手を送りたい、スピーダーバイクのくだりを除くと)さすがにちょっと・・・、長えなと思ってるうちに寝てしまいました。

 帰国便で、スーパー・スター・デストロイヤーの轟沈シーンを鑑賞することにします!(あの作品は、もうあそこだけでいいや) 

2016年3月15日 (火)

【Fallout 4】二周目いるのか・・・。

(いきなり余談)久々にBG1開けてみましたが、なんで日本語なの?!
 Steam自体Englishセッティングなのに、いきなりメニューが日本語で出やがって心臓が止まるかと思いました・・・。テーマ曲も全然違うし。
 一回息を止めて中まで潜って、オプションでEnglishに戻せばいいみたいだが。
 余計なことはしないで欲しい。
 つか、翻訳はセガに無断で使ってるのではないだろうな?(どちらも見てもおらず知らないので文句言えないが)
 できあいのキャラで冒頭シーン確認したところ、バグは一応直っていた。つうかいきなりバグに出くわすような製品出荷するんじゃないよ。

 言いたくないけど、グラはやっぱ辛い。リリース当時は、BGもBG2もそれこそ猿のようにやり込んだのですが、今見ると正直辛いね。言っても詮無きことなので、それはおいておく。

 久しぶりに少しプレイすると、あの多幸症的(ユーフォリア)な、下手をすると躁状態(マニアック)な、あるいは神経過敏(ヒステリア)な台詞回しが、やっぱ気になります。意味もなく無駄に「うきうき」、「そわそわ」、「どきどき」。BGなら、その象徴がイモエンでもある。

 これはもう、PnP、TRPGをプレイしていること、それ自体のプレイヤーたちの陶酔感(エクスタシー)をそのまま文字にしたっていうことが手に取るようにわかる。(イモエンが「冒険にいきたーい」、「あたしにも力はありまーす」的に無駄に前向きなところに、それが反映されている)

 なにしろ、中興の祖BGが登場するまでの長い間、ADnD準拠のCRPGは「死んだ」扱い、下手をすると結果的に"Diablo"が殺した、みたいな世界になっていたわけです。いっぺん死んでいます。生き返ったのです。だから書き手が必要以上にヒステリックになるのもわかる。演技過剰もしょうがないのでしょう。

 たとえばDA2では、周囲から遠巻きにされ「冷やかに」見られてしまうイザベラ的なキャラが、BGではのべつ幕なし普通にいっぱい出てくるイメージ。あとメリルも。あとフェンリスも。DA2の倒錯ぶりを再確認することができますね(どっちが倒錯なのか、っていう難しい問題はあるけど)。DA2では彼女ら、彼らはもちろん、「古い」CRPGの定番キャラクターのアンタイセシス(アンチテーゼ)として登場してくる。

 裏返せば、昨今のCRPGのシナリオ・ライティングはだいぶ落ち着いていて、奇をてらった演技も用いず、エキセントリックにならずに物語を語るようになっているので、水準も相当あがってるということでしょう。最近ではほとんどの場合VOがついていることによっても全く違うのでしょう。(余談終わり、つうか長いな!)

 またしても、出張。Fallout4ネタでも書いておかないとまた休眠状態になりそうなので、鋭意プレイを進めようとしたのですが・・・。

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 なにやら、装置群を自作しなければならなくなった・・・。

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 中には、こういうの面白がる人もいるのだろう。

 そう思って我慢して付き合った。 

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 ちなみに選んだファクションはレイルロード。

 私にとってBoSはナチスぽいし、ミニットマンはいかにも頼りない。
 必然的に、秘密結社にお願いすることにしたのですが、どうなんでしょうか。

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 キューリーを連れて行くことは、できないでしょうね。

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 坊ちゃん嬢ちゃんたちは、こういうのに感動するのかなあ。

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 こちらからすれば、デジャヴ感漂いまくりですが。

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 すみません、わくわくも、どきどきもしなかった。

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 ふうむ。

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 大して広くない(と後からわかる)構造を、圧倒的な規模のように見せるテク。

 これは素晴らしいですね。島国のウサギ小屋・箱庭ゲーには学んで欲しいです。

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 それと、清潔感。

 あの小汚い(どころか疫病、放射線蔓延の)ウエイストランドとの完璧なコントラスト。
 平常と異常の倒錯を見せつけるという趣向ですが。
 大変残念なのは、Vault81で、いっぺんもう見せちゃってるんですよね。
 ちょっとコンタミつか、粗相したかなあ。

 そして、私が愕然と力なく肩を落とした場面に差し掛かります。 

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 ショーン、カムバーーーーック!

 違うから。

 私が父だあ! "I am your father!"
 スターウォーズ・デザインの便乗商品、学研の英語辞書に例文が載っています(以前、立ち読みして確認しました)。
 実生活で使うことは非常にまれで、使うとしても、極めて切羽詰った場面しかあり得ないと以前も書きました。

 ここかい! 

 さらに裏ドラどん。

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 とんでもねえ、あたしゃ父親だよ!

 違うから。

 まあこのシーンで、Fallout4をプレイしてきた私の300時間のウキウキ感が一気にゼロリセットですわ。
 だから、Falloutにストーリーなど要らないと言ったのだ!

 さらに由々しき事態に。

 Fallout4の個人的目標は、コンパニオンの好感度マックスだったのですが。
 この段階では、パラディンなんとか(最近お会いしてないので忘れた)だけが好感度マックスではない(たぶん、それが仕様)。

(※パラディン・ダンス、空港で探していると、声はすれども姿は見せず。しょうがないのでPCのコンソール・コマンドで彼の居場所にジャンプしてみたら、なんとすべての入り口が全部ロックアウトされているマシン工房の中にいた。扉はどうやらストーリー進行で開放されるようだが、これはグリッチとしてもちょっとひどいね。)

 だが、上に載せた画像の下りのあとで、ファクションを選択しなければならないような感じが漂ってきた。
 パラディンの好感度は欲しいが、ナチスと手を組みたくはない。
 あと、インスティチュートでシンスのコンパニオンが登場するらしいから、そっちも好感度マックスしたいなあ。 

 もしや、一周で全て満足させるのは不可能命題なのだろうか?
 転送マシン製造委託ファクションを決める前のセーヴファイル(プレイ時間300時間)から、分岐して繰り返すことになるのだろうか・・・。

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 それですら、できれば避けたい理由がすでにひとつある。

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 山ほどの各種マインズ(地雷系)を、山盛りに仕掛ける。

 つっても、これは手持ちの武装ではどもこもならんと諦め、一旦サンクチュアリで再装備し直してきています。

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 まんまと敵が引っかかったのはいいのだが。

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 地雷をあんまり密集・てんこ盛りにしてたから、自分も吹き飛ぶ。

 言い訳としては今回Fallout4で、地雷系をここまで大量にかつまじめに用いたのって、はじめてなんすよね。

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 ご飯ちょっと少な目にしてやり直し。

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 いい感じ。

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アサルトロンは脚を撃て。

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 ザ・ラスト・ミニットが火を噴くぜ。

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 ★つきなんで、ミューテートするのですが。

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 HPが戻ったところで、奴の脚はもうない。

 それでも無理やり、匍匐前進でこちらに向かってくるのだが。

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 パルスマイン*いっぱい、ちゅどーん。

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 ちょ、やば!

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 間合いは完璧に計ったはずだが(何度も自爆して学習して)。

 念のため、側道へ。

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 まあこの、勝利の余韻に浸りつつも、黙々と再装填、しゃこん。

 Falloutの醍醐味ですなあ。

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 スコープでおそるおそる、破壊を確認。

 ターミネーターの見過ぎですかね。

 この後のトラップ地獄もなかなかすごいが画像が多くなったので、割愛。

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 目的地はここ。

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 放射線嵐の洞窟で会ったスーパーミューのおっさん、ヴァージルの録音がある。

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 おっさんが欲しがっていたセラム、「血清」すかね。

 地上に戻って、洞窟へ。

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 渡さないオプションもあるようだが。

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 素直に渡す。

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 自ら注入。

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 次回は、一週間後くらいににまたいらしてください、だとさ。
 月替わりには保険証を忘れずに(そうじゃねえから)。

 そうか、ちょうどあたしが出張から帰ってきた頃かな(ちがうから)。

 つうか、分岐してこのシークエンスを何度も繰り返すとか、あたしようできません・・・。
 それもそうだが、二周目を一周目と同じテンションでやる自信もありません・・・。

2016年3月14日 (月)

Baldur’s Gate: Siege of Dragonspear

 いい加減、つまらない近況報告しかないんで、ゲイダーさんのTwitterもフォローやめようかと思っていました。BioWare離れたらあたしにとっては「タダの人」だし。

 ケーシーもOBと言えばそうだけど、男前の彼の場合は余計な近況報告などしないし、何かつぶやくときはそれなりに意味があるときが多い。

 まあ、ただのおっさんのつぶやきに付き合うのも、そろそろやめ時かなあと思っていたら。

http://venturebeat.com/2016/03/13/how-dragon-ages-david-gaider-joined-the-old-school-role-playing-game-renaissance/

 結局ゲイダーさんがリツイートしている、自家培養なんですけどね。

 やっぱ、腐っても最大手、EA/BioWareを離れると、こんなサイトくらいしか記事にならないんでしょうか。ゲームサイトではなく、テック・ヴェンチャー・ビジネスのニュースサイト。ザッカーバ(略も読んでいるそうだから、皆も読むべし?! 知らんけど。

 で、今更ながら、Beamdogに参加したゲイダーさんについての記事。Trent Oster(Beamdogの創設者・CEOで、BioWare創設メンバーのひとり)とスポーツクラブで再会して、意気投合したとか。
 Beamdogもエドモントンに拠点を有するので、ゲイダーさんが引っ越す必要はないことが転職先の決め手のひとつとか・・・。

 昨年来、MEの開発チームがぽろぽろと去っていっているそうで、きっとアメリカンたちは、カナダの冬がほとほと嫌になったんではないかと想像しているわけですが。うちおひとりは、シアトルに移住したとか。やっぱ雪と雨を比べたら、雨のほうが絶対いいんだよね。(シアトルの近くには著名なマウント・レイニア(Mount Rainier)という山があるくらいで、冬の天気といえば雨、雨、権藤、雨、権藤です)
 ゲイダーさんの場合は地元民ですから、エドモントンが住みやすいのだろう。

 Beamdogの新作?らしきタイトルも掲載されている。"Baldur’s Gate: Siege of Dragonspear"なる作品は、BG1とBG2の(時系列的な?)間に位置するのだとか。
 それはいいんだけど、まさかBGのまま苔むしたADnD2.0ルール準拠とか?、せめてDnD3.xルール準拠くらいにしてもらわないと・・・。(ごめんなさい、調べる気が起きません)

 ドラゴンスピアとは言うまでもなく(つか誰も知らんて)"Dragonspear Castle"のことでしょう。Faerunのハートランドの西、High Moorなる沼地に位置し、付近にはドラゴンの巣窟があった。「ハーフ・ドワーフ」のデイロス・ドラゴンスピア(Daeros Dragonspear)が宝石貿易で蓄えた富によって築いた城塞。

 だが、間もなくこの地に地獄(Baator)へのポータルが開かれ、付近のドラゴンがバインドされるとともに、城塞の当主はその中に追放されてしまう。空白地となった縄張りの後釜を狙うドラゴンたちが互いに戦い、城塞の大半は崩壊する。
 その後、廃墟は盗賊の巣窟となり、後にはホブゴブリンに奪われ、以降通商ルートの障碍となっていたが、バルダーズ・ゲートとウォーターディープの軍勢によって解放された。Tempusの寺院として復興するものの、Zehntarium(ゼンタリウム)軍他の敵対勢力によって再び地獄へのポータルが開かれ、デヴィルの巣窟となる。以来長い間デヴィルとヒューマノイド軍勢の戦いが繰り広げられ、15世紀(DR)には、アンデッドの巣窟となっている。

 オリジナルBGの舞台は、小説版によれば1368DR、14世紀の設定。Faerunでは、1385DRにスペルプレイグ(spellplague)なる魔法世界の「大異変」、ぶっちゃけWotCの大人の事情によるフォーガトン・レルム商品のマーケティング戦略の見直し、世界観の見直し作業があった。よってその前後は連続している保証がない、つまり辻褄があっているかどうかは危ない。

 ドラゴンスピアは、時系列的にBG1とBG2の間に起きたお話というのであれば、このスペルプレイグ以前ということになるが、果たして版元WotCは、今更そんな時代の物語の作成を許したんだろうか? それとも少なくとも、今WotCが売り込みに熱心な"Rage of Demons"というプロット・モジュールを使えと言ってくるのではないか。せめて「ドリストちゃんは登場させろ、使え!」と言ってくるんじゃないだろうか?

 そういうWotCのちょっかいを嫌ったのが、ゲイダーさんではなかったのか?ということがひとつ。

 もうひとつ。Beamdogは、BGエンハンスト版とかちゃんと動くようにしたのか?
 あたしは真っ先に買ってみて、冒頭でクエストが開かないバグにあって、二度と触っていない。

 その二つの理由から、あまり期待はしていない。

 とはいえ、ゲイダーさんのTwitter、もうしばらくはフォローのまま放置しておこうかな。 
 まさか、サルちゃんを差し置いて、ゲイダーさんがノヴェライズを書く、なんてことは・・・。

2016年3月13日 (日)

キース・エマーソン死去。

 せんせがお亡くなりになってもうた・・・。謹んでお悔やみ申し上げます。

 とはいえ、もう齢七十を越えてらっしゃるので、ミュージシャンとしては早死にとも言えない。自殺説もあるようだが、彼の場合はそれも「あるかもね」と思ってしまう。

 東北大震災の直後に、YouTubeでメッセージ(ピアノ曲つき)を発表した理由は、たまたま彼のガールフレンドが日本人だっただけかもしれないが、世紀の変わり目あたりの一時期は(レーベルとの契約の縛りで逃げられなかったようではあるが)この島国各地でも演奏ツアーをされており(私も何回か追っかけた)、わりかしこの島国では、忘れられずに受けてるんだなあ、と感じていたこともあったのではないか、と信じている。数は少ないが、「幻魔大戦」他、いくつか島国映画のサントラもされている。

 私にとっては、音楽を人並以上に聴くようになったのは、ミュージシャンの他の誰よりも、せんせの影響が大きい。

 思い起こせばガキの頃、ダチが彼の姉貴(だったか兄貴だったか)のアルバムレコード(黒い塩ビの33回転って奴です)を無断で持ち出し、学校の音楽室のステレオプレイヤー(ダイヤモンドの針で、その塩ビの表面を引っ掻く野蛮なやつです)でみなで聴いたのが始まりだったろうか。女子は女子で、「オフコース」のアルバムレコード(黒い塩ビの33回転って奴です、って言ったっけ)を聴きたくて次に待っているが、「うるせえ」で黙らせていた。 どうしてあんなの聴くんだろうね、女子。

 さすがに少し大人になると、ブルージーな感じのハモンド・オルガン・プレイヤーもよくなってくるのだが、 世界を勝手に手に入れたと思いこんでる中二病のガキ(当時の私)にとっては、「画期的」と言われたムーグ・シンセサイザーという化け物のようなマシーンを、必要もないのにやたら駆使して怪鳥のような奇声や、爆音を奏でるせんせの姿が「なにこれかっけー」と思ったものだった。
 
 まあ、語れば尽きない。何日でも話し続けることができる。そんなことより、今はご冥福を祈りつつ、超久々に「タルカス」でも聴くか。それとももはや何度観たかわからない「アメリカ/ロンド」の画像でも観直すか。

 いや、「幻魔大戦」はいいから。「ゴジラ Final Wars」はいいから。(サントラはなかなかいいですけど・・・)

2016年3月12日 (土)

言い間違い

 なんだ、またゲームの話じゃねえのかよ。ああ、そうだよ! この島国の行く末を決める大事な話だ。文句あるか。

 安倍ちゃんが、「保育所」増やしましょう、と言うべきところ「保健所」とやったそうで、また日本革命党が大喜びしている。まあ「日本ダメ」のネタならなんでも喜ぶやつらには違いない。ダメじゃないと革命の意味がないから。目的・目標が先にあって、それから原因を創り出す。バカが良くやるただの倒錯でしかない。

 最近、ラカン先生の自称弟子(直接の弟子ではないそうだ)シジェクの本をまとめて読んでいる。ラカン先生はもちろんフロイト先生までつながるわけで、「言い間違い」と言えばやっぱ彼でしょう。

 この言い間違いが示す、安倍ちゃんにとって「抑圧されている」ものはなにか。

 「保育所落ちた日本死ね、あたし活躍できねー」とか言うブログが、反日新聞や革命党の捏造かどうかはおいておいて、二つあるのかもしれない。

 まず、わかりやすいのはご自分の健康問題。だがこれはきっと毎朝起きて「大丈夫かな?」と確認しておられるはずだから、意識前面に表出(顕在)しているに違いないので、フロイト先生の解釈する余地はない。つか、話のネタとしてつまらない。

「日本死ねとか言ってる奴、まとめて死ね。二度死ね。犬コロども皆殺し。殺処分」

 これでしょうね。やはりこの島国を誰よりも愛する、ザ・ナショナリスト。古くは倒幕勢力の一方の雄である徴集力、もとい長州に地盤を有する、祖父の代からの由緒正しい保守政治家の家系。サラブレッド。そんなエリートが、どこの馬の骨とも、だいたい島国人かどうかもわからない革命党のチンピラ陣笠、泡沫モブキャラごときにつべこべ言われたら、誰だってキレますよ。

 図らずも、安倍ちゃんが奴ら革命勢力を毛嫌いしていることを暴露しただけである。別段ニュース性はないですね。

 それよりも私は、寄生乗っ取り党党首の「え、保育所? 活躍できねー? 何の話?」のほうがポイント高いんですが。

 政治とは「『政党補助金』と『得票数』の獲得である!」と割りきり、それ以外すべて無視、無価値であると捨象する姿、からっと晴れ渡った空のように、すがすがしくもありますね!

 だって、まがりなりにも国会で行われた質疑を、聴いてさえいないんだから! 国会議員なのに。いや、「そんなくだらない話、まじめに聴いたって一票にもならねえ、一銭にもならねえ」というのが本心で、だから「新政党の名前何がいっかなー、んー、どうしよっかなあー、とか考えながら(さぼって)聴いてない」は正しくなく、「必死に、全精力を挙げて、何が何でもゼッタイ聴かないようにしている」のだ。

 そしてラカン先生的には、そういう人は、きっとおそらく最も精神的に危ない種類の人なのだろう。

 ま。ばかばかしいから島国の選挙なんていかんし、そんな暇あったらゲームしてるから、どうでもいいけど。(投票場は家の目の前にある小学校だそうだが、それでもいかない)

 あーっ、はやくUSの51番目の州にならねえかなあ! ドナルドに投票したいなあ!

 なお、目的・目標があって、それから原因を創り出す、のはバカのやることですが、バカはそれで救われることがある。「結婚(恋愛)したい!(相手は誰でもよいから)」 そして現実に結婚(恋愛)が実ったら、「彼(彼女)のここがよかったの!」と、あとから理由を考え出す。
 違うとは言わせないよ! だって、予め、これこれこういう理由だから結婚(恋愛)しよう、と理路整然迫られて、あなたそうします? そもそもそれって「結婚(恋愛)」ですか? 

 シジェクによれば「刑事コロンボ」のコロンボ警部補は、まず出会った瞬間に(どんな方法なのかは全く示されないのが不思議だが)犯人を確定して、それから証拠を探し出す。(そしてもちろん視聴者も、誰が犯人かはコロンボより先に「知っている」、「目撃している」)
 こうなると、「神学的様相」を帯びてくるのだそうだ。

 すなわち、(クリスチャニティの話ですが)まず神への信仰がある。(どんな方法なのかは全く示されないのが不思議だが)神が存在することの確証を得ている(残念ながら目撃していた視聴者はいない)。コロンボが誰が犯人か絶対的な確信をもっており、それから証拠を探すように、信者は、神の存在に絶対的な確信をもって、それから自分の信仰の真実性を示す証拠を探し始める。

 まず、好きになる(信じる)。それから理由を探す。

 私の知る限り、少なくとも恋愛って(それに限らず誰かなにかを気に入る、気に入らないって)、そういうもんではないのでしょうか? 結婚は「制度」が入り込むのでとりあえずおいておいて。

 お前は、恋愛はバカがやるものだと言いたいのだな?
 ちょっと違う。バカにならないと恋愛なんてできません、ということかな。なお、野郎の場合はオカマにならないと「結婚式」なんてできないが、それはまた別の話。

2016年3月11日 (金)

地政学ゲームはあるのか?(3)

   また別のことを思いついたが、いい加減今回で終わりにしましょう。
 読み直すと、「地政学関係の書籍を片っ端から読んでいる」と書いていた。万が一誰かが、たまたま目についた本(実はゴミ)を買って読んでしまって「てめえ、くそつまらねえじゃねえか! 責任とれ!」とか言ってくると困るので限定しましょう。

 すでに触れた山内昌之教授のもの(比較的古いもの、地政学と直接銘打っていないものも含めどれも面白い)、最近の佐藤優氏との対談もの(二種類あります)を含む。
 結果的に山内教授が実質紹介者となったロバート・D・カプランの「地政学の逆襲」。なお、カプランの所属するUSのインテリジェンス・アナリシス企業の副社長が似たような装丁・内容本を出しましたが、ゴミなのでやめましょう。私は立ち読みだけでよしました。同社創設者のジョージ・フリードマンの「100年予測」シリーズは面白そうですが、まだ手が出ていません。
 古いところでは、元陸自陸将補で防衛庁(当時)戦術研究所出身の黒野耐氏の「『戦争学』概論」は予想外に面白かった。
 他には自称(貧乏)軍学者の兵頭二十八氏の一連の著作。「『地政学』は殺傷力のある武器である。」という、この人の著作のいつもどおりの恥ずかしいタイトルとは裏腹に、地政学を概括しながら、島国に特化した応用方法を示しています。個人的には、他ではめったに触れることのできないUS戦争史についての相当深い(マニアックな)知識がありがたい。

 あとはもういいかな。古いものにはきっと良いものがあるんですが、なにせ時代が違うと意味不明になるので、たとえば「冷戦時代」当時のものを読むとしたら、歴史的興味と割り切るのでしょうね。同じ理由で原著(またはその翻訳)にあたるのも、よほど時間に余裕のある人でなければやめたほうがいいでしょう。

 山ほど出ている便乗・寄生商法もの、促成栽培もの、ゴミ、どれがそうかすぐ分かりますが、ゴミの分別方法は自分で覚えるものなので、列記するのはやめておきます。本件に限っては、Amazonレヴューは参考になりうるかもしれません。私は、家庭用品、文房具、電化製品など実用品以外のユーザー・レヴューは一切信用していませんが。

 ゲームに話を戻しますと、なぜ地政学を見事に再現したゲームが「ない」らしいのか、理由を思いつきました。
 結局、ランドパワー・セオリーでは、主役となるのは「ハートランド」に陣取る「ロシア」であって、次に重要なのはその周辺国(「リムランド」と定義する人がいます)。
 ウォー・ゲーム(ヴィデオゲームを含む)を積極的に製作している国はUS、島国、おフランスあたりでその中にはない。本当の主役がそもそも不在なので再現できるはずがない。
 そこから、ロシアンのウォーゲーム会社(1Cだっけ)が「プーチンズ・ギャンビット」なる「ハートランド」の大統領を主役にした策謀・軍略ゲームを作ればいいのに、と思うわけですが、ロシアンにしか売れないでしょうしね・・・。

 大英帝国に代表される「シー・パワー」ものでいえば、シド・マイヤー師匠の"Pirates!"が列強の植民地進出戦争を描いているものの、舞台はカリブ海限定だったはず。しかも主役は海賊。あれを七つの海をまたにかけるように発展させたら面白いかもしれません。

 「ランドパワー」と「シーパワー」の激突、となるとさらに狭く、今は亡き(死んでないから)ゲイダーさんが「絶海の孤島に持っていくなら、これだ」と言っていたParadoxの"Victoria"シリーズとか、"Europa Universalis"シリーズとか、"Hearts of Iron"シリーズとか、とってもマニアックでタイム・コンジュ―ミングなウォー・シミュレーションを、これがそうだと思って遊ぶくらいなんでしょうね。
(あたしは、この三種類のシリーズをプレイして、エンドゲームまで続いた試しがない)

 最後に、ようやく一番初めに書きたかったことに辿り着くことができました。
 西ヨーロッパがユーラシアで最良の位置を占めたという説の根拠として、ジャーマニーと東欧諸国がハートランドからの圧力に対する防波堤となった、ということは触れましたが(だから壁になった諸国は歪んだ性格、イーヴィルなわけです)、上述の兵頭氏はさらに、攻めれば攻めるほど先細りになっていく西ヨーロッパの地形も重要であったと述べています。縦深で守備を集中させやすく極めて守りやすい。ここでは東から攻めてくる騎馬軍団を想定していますが、今では可能性がほぼゼロである赤軍機甲軍団の侵攻でも同じことです。

 一方でハートランドの東側、大陸国の領域では、北あるいは西からの侵攻は、海岸線に到達するまで拡散する一方で、極めて守りにくい。長城(防衛線)をどこまで築いても迂回される。大陸が騎馬民族の襲撃に悩まされたのは地政学的にも説明できるわけです。襲撃者に媚びて襲撃路を隣の都市に変更させてしまえば自分は助かるわけだから、内通、裏切り、寝返りは当たりまえ。
 大陸国王朝は「西から滅ぶ」。北に逃げても何もない。東(海上)に逃げようとしても、思い切り邪魔で目障りな列島が(まるでわざとそうデザインされたかのように)目の前を封鎖している。その周囲は島国を実質占領中のUSも含めた海軍が遊弋している。
 それは台湾が欲しくて仕方がない理由でもある。でもどうしようもないから南(海上)の牛の舌に逃げようとしてるんですね。南の陸には、これも思いっきり邪魔なインディアンがいるわけですから。
 大陸国は全方位に運がないが、特に「北」と「西」に運がない。でもあなたは、こっち側のロシアは人すっかすかといったではないか。誰も攻めてこないではないか。
 詳しくは、上述の「地政学」関係の書籍をお読みください。大事なことなので最近の関連著作にはどれにでも書いてあります(書いてなければ、それこそ「ゴミ」です)

地政学ゲームはあるのか?(2)

 寄り道ばかりで言いたいことにさっぱりたどり着かないのですが、もうひとつだけ。
 
 CRPGなどの「地理」は、地政学の文脈で見ればどうなんだろうか?
 ハイ・ファンタジーの世界は、地球型惑星(プレートテク二クスによって陸が隆起したり陥没したり、火山が噴火したりして、山岳、河川が生まれ、また浸食がすすみ、緯度や高度の差で植生が変わり、生き物たちの生態が決定されるような惑星世界)の一部を舞台として描かれることが多いようですが(つうか、それが「ハイ・ファンタジー」の前提条件ともいえるが)、基本的には「なんちゃって」地政学の世界でしょうね。

  Game of Thronesあたりの「地理と政治」は、ぶっちゃけヴィデオゲームのオリジナル「信長の野望」であり、ボードゲームならバラ戦争時代の諸侯がイングランドの支配を争う"Kingmaker"であり、「地政学フレイヴァ―(風味)」の味付けはあっても、やはり範囲も程度も小さい。
 The Witcherの世界観はリアルの波蘭内戦がモデルであるから、これも似ている。ザ・戦国時代。それはそれで物語としては大変面白い。

 Skyrimに代表されるTESシリーズは、オープンワールドが逆に足枷(すごい言い方)で、一タイトルあたり一地方しか一度に提示できない。
 それではDnDのたとえばFaerun、Eberron、そしてDAのThedasはどうか?
 ここでフォーカスをあてなければならないのは、言うまでもなく「プレイヤー・キャラクターを中心とした少数のヒーローたち(の戦略や活躍)」ではない。Inquisitionが恰好の例となってありがたいのだが、あそこでThedas全土の(重点的にはWaking Sea周辺諸国の)政略を司る、War Tableに象徴される諸国間の駆け引きのほうだ。そして逆にそのWar Tableを見れば即座に、やってることは「なんちゃって」地政学であることが明らかであろう。CRPGで再現するのはなかなか難しいのだ。

 設定書レヴェルでは、DnDはむしろ諸国諸地域の「地誌学」(現代島国で教わる「地理」、すなわち単なる「地球の歩き方」、「観光ガイド」)という役割のほうが強い。地政学的発想は後発のDAのほうにずっと色濃く見受けられる。
 ただしたとえば、アンダーフェルズが極寒不毛の地であるから、民族は点々とした小集落に分散し、都市文化は発展しないとか、良港を有して海流・気候にも恵まれたアンティヴァには貿易が集中するため商人貴族が栄えた、などはそれだけでは「地誌」、「地球の歩き方」レヴェルの話。

 テヴィンターはビザンチン(ビザンティン)帝国がモデルらしいが開発から明言はされていない。それでも、南(リアルでは西)には同宗異派の大国(オーレイ、神聖ローマ)、北(リアルでは東)には好戦的な拡張主義の異民族・異種族(クナリ、オスマンまたはモンゴルのゴールデン・ホード)、内部では高級メイジたちの権力闘争が絶えず、エルフを中心とした奴隷の存在が社会不安の原因にもなりうる。それらに見事にロックイン(山内教授によればインターロッキング)されて、かつての世界帝国は、今やどうにも身動きできない、なんて書き手がそう意識しているかどうかは別にして、明らかに「地政学」的な味付けでしょう。ビザンチンがオスマンあるいはモンゴルにあっさり蹂躙されたのは、騎馬軍団の進軍路に障碍が見当たらないため。一方テヴィンター・クナリ戦争が決着つかずに長引いているのは、帝国がクナリから「海」で守られているため。

 オーレイとフェラルデンが、フロストバックを境としてアーチライヴァルにならなければならない説明はちょっと弱いですが、逆にフロストバック(及びウエイキング海)という障碍があるが故に、オーレイのフェラルデン占領は長続きしなかった、ということは言えるかもしれない。

 ブライトの蔓延は、ダークスポーンが日中は太陽を避け、地底を進む性格上「地理」を無視して拡大する(ただし水が苦手なので河や海は避ける)。逆説的だが、何の障碍もない(大河すらそうではない)シリア・イラクのかつての領土を、イズラミック・ステイツが蚕食していく様子は、それにとても似ていると感じるのだ。
(この「何の障碍もない」ことが、リアルのあの地域を決定的に政情不安定にしている最大の要因である)

 ただし、それらはいずれもあくまで「味付け」にとどまる程度で、セダスのことがわかれば、リアル世界のことがわかる!なんて話にはなりませんけどね。まあ、でも凡百の「おざなり世界地図」のゲームよりかは、かなりいい方向に行っていると思います。

(リアル地政学が、空軍戦力や熱核ミサイルの登場で「もはや無効」とみなされた時代があった。史実は「無効」どころか、かつての先達たちの言うとおりに進んでいる部分が多い。紛争地帯は今のロシアを中心とする「ハートランド」の周辺に軒並み位置していること、日米同盟は大陸の太平洋への進出圧力を阻害する唯一無二の方策であること、など。後者については、なんと日米戦争中のUSで公式に提案されたアイデアなのだ。
 今気がついたが、DAにグリフォン(空軍力)が再登場すると、フロストバックもウェイキング海も進軍の障碍ではなくなってしまうのだろうか?
 それとも、それだからこそ、「ドラゴンの時代」でもグレイ・ウォーデンが占有するのだろうか)

 長くなったので、本当に書きたかったことは次回にしましょう。

地政学ゲームはあるのか?

 また地政学か。ゲームのブログちゃうやん! いやいや、「ウォーゲーマーあがり」だと断ったでしょ? 「ウォーゲーム」だって立派なゲームだ、どころじゃない。かのギャイガックス(合掌)だって、筋金入りのミニチュア・ウォーゲーマー(ナポレオニック、あるいはそれ以前の時代のシミュレーション・ゲーマー)だった。DnDのオリジナル・アイデアは、同じくミニチュア・ゲーマーだった同志と創り出したものである。

 しかしながら、ミニチュア・ウォーゲームの全部、あるいはその後継であるボード・ゲームの大半は、次の範疇のうち①か②に属するものだ。
 ①ごく狭い範囲の戦闘または会戦(あるいは、DnDもその亜種だが、それを単純化・モデル化した戦い)を扱った、いわゆる「戦術級」(Tactical)。②(ナチスの)ロシア戦線、アフリカ戦線など、ある方面全体の会戦(キャンペーン、campaign)、またはスターリングラードの戦い、エル・アラメインの戦いなど、その部分集合である個別作戦(operation)を扱った「作戦級」(Operational)。③ナポレオンやヒトラーの戦いの全体、大日本帝国や、ソビエト連邦(またはUS)の版図全部、さらには、たとえば栄えある大英帝国艦隊が他列強と植民地支配を争うなどの、地球規模の戦争(war)を扱った「戦略級」(Strategic).
 このうち、ゲームデザインそのものに「地政学」が関連する、テーマが「地政学」そのものであるのは、③の一部に限られる。

 ナポレオンやヒトラーの「対ロシア戦」にも地政学が関連するのではないか、という問いが出されるだろうし、当然無関係ではありはしないのだが、たとえばバルバロッサ作戦自体は「地政学」的考察の「結果」として生み出されたものであり、ゲーム・デザイン面ではそうした「考察」は背景に退いている(言い方を変えれば、ボードの外における政治的な動きはプレイヤーたちの想像力にゆだねられている)。

 とはいえ、ヒトラーがモスクワではなく、スターリングラード(今のヴォルゴグラード)奪取に固執した事実、そして北方軍集団の目標はレニングラード、今のセント・ピータースバーグ、サンクトペテルブルクであった事実は、巷間伝えられる「スターリン」や「レーニン」といった「ネーミング」によるものだという説は(それだけでは)正しくはない。前者は南方の石油資源(と、同じくらい重要なことにはその河川輸送路)の確保、後者はバルチック艦隊の母港を奪うことでバルト海へのアクセスを(すでにデンマークを手に入れていたが)盤石にし、後顧の憂いなく北海以西で活動することを企図した、など地政学的な優先順位によるものだった(両都市が一大工業都市であったことも「エキストラ・ボーナス・ポイント」として成果に含まれる)。

 話を戻すと、残念ながら地政学の発想そのものを再現したゲームというものは非常に少なく、「見事に再現した」となると、もはや「ない」と言い切ってしまってもいいかもしれない。

 たとえば、"The Third Reich"は、ヒトラーの第三帝国の全域における活動を再現しようとした大作であり、抽象化されているとはいえ諸国の「経済力」まで反映されるつくりとなっている。
 とはいえ(シナリオやルールを自作しない限り)、戦力・生産力などは所与(given)で、ヒトラー以上の「自由」を享受できるわけでもない。「地政学的考察と、それに基づく戦略が生み出した結果」をスタートラインとしている、と考えたほうが近いでしょう。
 島国のヴィデオゲームである「大戦略」などは、このゲームの亜種だったような気がする(「大戦略」はゲームとして物足りないのであまりプレイしていない)。

 第一次大戦前夜の諸国の「外交と軍事」だけに特化した"Diplomacy"という名作はあるが、(国境や陸海の区別以外の)地形は捨象され、諸国の「合従連衡」面(その難しさ)が強調されたデザインとなっている。欧州を舞台にした戦争版「モノポリー」と考えるとやや近いかもしれません。
 もちろん地政学的に「有利」な国はプレイヤー間の交渉も「有利」に進めることができるわけで、まったく反映されていないわけではない。

 そう考えていくと、(ヴィデオゲームのほうの)"Civilization"シリーズが、唯一最大の候補になりうるのかもしれないが、あのゲームではテクノロジーによって「地形をいかようにも変更できる」点が余計。地政学の大前提は「地理が動かない」だから。ただしシミュレーション・モデルとしてはかなり近似した優れものであり、自作シナリオで縛りをかければ、いい感じになるのかもしれません。個人的には海上(戦闘・交易)方面がややあっさりしすぎのような気がしますけど。つづく。
 

嫌な国オーラ

 最近、巷では地政学関係ががぜん盛り上がってるらしく、ごたぶんに漏れずウォーゲーマーあがりの不肖私も、話題の書籍を片っ端から読んでおります。Fallout4の合間に。真4Fもやらず電車の中とかで。

 学問としては(地球儀さえ横に置いておけば)別段何も難しくなく、むしろ地政学という画期的なアイデアを「発見した」先達たちの論考を読んで納得してしまえば、後は応用編のみ。

 島国では、敗戦後GHQが禁止したから誰も学んでいないみたいなことを言う人がいるが、学んでいないのは確かとしても、学んでもダメだったでしょうね。というか最初から発想がなかった。
 地政学の発想が少しでもあったなら、あんな馬鹿な戦争したはずがない。

 今の外務省同様、誰も地球儀なんて見ていなかったに違いない。今だって「地球儀外交」とは名ばかりで、安倍ちゃんがどっかの芸人みたいに、地球儀ぐるぐる回して「んーと、次ここ!」とか指差して、ODAと称して行き当たりばったりに銭をまき散らしているだけでしょう。
 坂本龍馬の時代に南蛮渡来の地球儀をみなでまじまじと見ていたはずなんだけど。だからあの時代は機を観るに敏だった、そう褒め称える人が多いのか。実際には蒸気船に乗ったペルリちゃんが恫喝しにきたから目が醒めたんでしょうけど。それ以前に江戸幕府は「友好的に」恫喝してきたペルリちゃんの使者を文字通り一発どついてますけどね。「下手に出りゃつけあがりやがって」、結局自分から蒸気船艦隊と不平等条約を呼びこんだことになる。

 その地球儀を(PCのデジタル版であるが)眺めながらつくづく思うことがいくつか。
 (ちなみに、学校で教わる、メルカトル図法のあれ(航海時代のもの)。あれにゼッタイに頼ってはいけない。あんなものを見ていたから、ロシアがとてつもなくでかくて脅威で、島国やら南方の諸国がちっぽけで、とか勘違いして余計な戦争をしたんだろうから)

 やはり西ヨーロッパの地理的な優位は、偶然とはいえ圧倒的であること。ユーラシアにくっついていながら、その周辺部分であるということは、アドヴァンテージを享受しつつ、かつディスドヴァンテージをあまり受け付けない(それは西側で言えば全部ジャーマニーと東欧諸国あたりが被る)という僥倖の重さは、計り知れない。

 ユーラシアとくっついている有利さは、確かダイアモンドあたりが書いていましたが、大地が「横(東西)方面に長い」(つまり緯度が似通っている、生息する植物や動物が似通っている) ことによる恩恵を丸ごと手に入れることができる。(アフリカの発展が、そして南米のそれが難しい理由の一つは大陸が南北方向に広がっていること。山岳地域に加え、緯度が異なる(気候が異なる)ことで、広い大地は密林や砂漠、ステップなどで分断されてしまう)
 さらに海流と貿易風の関係から、ヨーロッパの大航海時代が可能になったというか、むしろ必然だった。大西洋では、(太平洋の台風のような)熱帯低気圧の発生も稀だった。

 一方でユーラシアの絶東、太平洋の西端にある島国では、たとえ帆船航海技術があったとしても大海原に乗り出すことは大変困難であった。いやそうではない、難しすぎて乗り出す気も起きなかったから、遠洋航海技術なんて発達させようとすら思わなかった。日本海ですら難儀な海だった。この島国は「海洋国家」などでは決してなかったし、今もそうではないという説を補強することになるんでしょう。

 USの西漸運動が太平洋沿岸まで到着したのに、そこでストップせず、海を越えてハワイまで乗り出してきたとき、カメハメハ大王が「(彼から見て)西の島国助けてよ、(皇族の誰か)娘と結婚してよ」と救いを求めてきても、島国為政者のメンタリティーとして、「太平洋はやばいよ、まぢで」というのがあったんではないだろうか(一応、US併合のきっかけとなったクーデターに際し、島国の海軍は東郷「大佐」艦長の軍艦を出して、US海軍を「恫喝」しに出張りましたけど)。

 ME3のDLCリヴァイアサンなどをプレイして、「どうしてこの島国に、このようなものが創れないんだあっ!」と、自分自身、「巨人の星」が大ブームになっていたことに激しく嫉妬した手塚(治虫)のようにキレたことを思い出す。

 そのUSについては、先住民(ネイティヴ)を蹴散らしてきた事実はあるとしても、本土の戦略的位置とその範囲、周辺国との位置関係は、軍事的な面も含めて完璧に近いこと。パナマ運河を考えれば(そして目ざとくそれを確保したことも含む)、これは説明不要でしょう。さらにはカリブ海が「地中海」の役割を果たしたことも大きい。
 一番大きいのは、イーヴィルなヨーロッパ諸国から隔絶していたこと。

 前も書きましたが、一般的先入観と異なり、先の大戦での欧州戦線は、US市民からしたら「よその戦争」。どこか遠くで誰か戦ってるなあ。うちに関係ないけど。だからチャーチルはえらい苦労した。「中立」を守りたいUSを戦争に巻き込むため乞食まがいのことまでした。土下座までした。一方でパールハーバー、太平洋の戦争は彼らにとっての「祖国防衛戦」。あっという間に軍に志願者が殺到したお話、今ではいくつかの映画で描かれているとおり。ただし、太平洋のあっち側の島国がどんなところで、戦う相手がどんな奴らかは誰も知らなかった。

 食糧はもちろん、いまや自給できるのではないかと言われるUSのエネルギー資源はもはや余分なボーナス。彼らが、自分たちは神に祝福されていると思いこんでも不思議はない。

 それらに比べれば、とても残酷なようだが、白人が「エイジア」と呼ぶ地域、特に東南エイジアの国々は、これまでも西欧の後塵を拝してきたが、これからも発展が極めて限られることがわかってしまう。まるで統一性のない、とても複雑な地形は、それ自体実は大したアドヴァンテージを産むことはなく、むしろ最初から諸国諸地域の「結束」を拒むようにデザインされているかのようだ。分断が極めて容易。そして統合的な発展は、ジャングルや山脈、海洋そのものが阻害する。

 国連が何を言おうが、諸国諸地方は決して「平等」なんかではない。運命と言ってしまえば語弊があろうが(地政学も「運命論」は慎重に避けている)、その有利さ、不利さは予めおおかた決まってしまう。もちろん周辺の諸国との位置関係も大きな要因であることは言うまでもありません。

 だが大きな発展は望めないとしても、少なくとも東南エイジア諸国が「安定」を手に入れることはありうるし、すでにそうなっているともいえる。亜熱帯・熱帯である有利さ、「少なくとも日々食える」という有利さはバカにできない。伝染病さえコントロールできれば。

 中東はさらに輪をかけて絶望的に不幸だ。「安定」は将来にわたって望めない。おそらく今のような「戦争」は、あと何十年も形を変えて続くのでしょう。 ここには「運命論」が当てはまりそうである。
 それは決してイスラームのせいではない(イスラームがかの地で生まれたのは、気候風土のせいであっても)。なぜなら、東南エイジア諸国の民だって大半はイスラームだから。あくまで地政学的に不安定を運命づけられているからだ。

 その中東シリアから、多くの難民が西欧(主にジャーマニー、UK)を目指して、今でも引き続き流出してきていますが、山内昌之・佐藤優両氏の最新刊によれば、偽善者の国ジャーマニーを筆頭にして、西欧各国は「嫌な国オーラ」をまき散らして、うちは「怖い国だ競争」に励んでいるそうだ。
 こっちの水は臭いぞ、苦いぞ、行くならギリシャ(グリース)にしろ、ハンガリーええで、チェコ(チェク)とかよくね?
 長い間ひどい目にあってきたハンガリーは、エキセントリックになって大フェンスを造ろうとしている。かつてナチスからどれだけの仕打ちを受けたかを思えばこれも無理はない。(同じくナチスに、その後ロシアに蹂躙された)チェコに至ってはさらに巧妙で、「嫌な国オーラ」の出し方は最初からお手のものだとか。
 最終的にはメルケルは、ギリシャに対して、借金帳消しにしてやるから難民大量に受け入れろというのではないか、とまでお二人は「予想」?している(笑)。さすが、ジャーマニーのえげつなさ、阿漕さをご存知だ。

 そして、まるでこの説を一部裏付けるように、メルケルはトルコ(ターキー)に難民の一部を押し付けることに成功した。金と引き換えに。あるいはロシアとトルコの仲を取り持つことを条件に。またはEUに入りたくてしょうがないトルコに「そのうち、あるかもねえ」とか空手形を切って。トルコこそ、今は番長のように振る舞っているものの、中東の不幸と、東欧の不幸を一緒に引き受けている難しい立場だから(まあ、確かに「番長」は大抵難しい家庭環境に生まれる)。回りは、東欧・バルカンの入り口、ロシア、イラン、サウジ(サウディ)。自分もそうだけど、メジャー級のプレデターばかり。縄張り争いがとても窮屈。

 回りに張り子のトラは何匹かいるけど、(実質占領中のUS以外)プレデターになりうる敵はおらず(ロシアであっても、すっかすかで人のいないこっち側で暴れるのは無理)、「観光客もっと増やすぞ、おら」と騒いでいるこの絶東の島国はどうなのでしょうか。平和ボケはずっと続けることができるのでしょうか。知らないうちに難民・移民が一杯来ちゃったりしないのでしょうか?
 「嫌な国オーラ」の出し方がどうにも下手くそだからとても心配です?
 オーラ出してなくても「一部から嫌な国扱いされてるから大丈夫」ではなく、どうしようもなくなったら、そこで「島国」であることのアドヴァンテージが働くんでしょうね。

 すなわち、もいっぺん鎖国して「出島」つくろう、ってことになるんでしょうか。

 残念ながら「海洋国家」にはちっともなれなかったけど、たまたま絶海の島国であったことを「八百万の神に感謝する」日が来るかもね。

2016年3月 9日 (水)

活躍できない。

 おおむね3週間ぶりくらいにFallout4再開したのですが、やはりスルメプレイがとまらなくなった。

 それと、真4Fとが、私の限られた余暇を乾いた砂がスポンジを吸うように吸収していく。ん。スポンジが砂か。

 Fallout4は、丁度中盤を終えたあたりなんだろうか。「中盤」なるものが存在するかどうか不明ですが。少なくとも、メインらしきストーリーでは、ここら辺。

7197
 ただでさえ、かさばってキライなアーマー。

 今までのプレイ中で最も嫌いな土地。

7199
 まあ、おもしろいのはアーマーのブースターでジャンプするときくらい?

 燃費めちゃくちゃ悪そうだけど。

7200
 うわ、最低。

 これ、アーマーが「プリファラブル」じゃなくて「マンデイト」じゃんか?!

7201
 地獄の一丁目で鬼に出会う。

7202
 またしても、「死ね!」と口に出していたかもしれない。

7203
 プロット上の重要人物らしい。

 長々と説明を受けたが、要するにプロットを進めるには「ハンターをハントせよ」。

7196
 こいつがそうか。

 なお、プレイ再開後の最近はキューリーがメイン・パートナー。

7195
 消える魔球もジャストミートしちゃいます。

7194
 ノックアウト。マウンド上でうなだれるシンス。

 プレイされた方ならどの辺までかおわかりでしょうかね。
 と言っても、ファクション・クエストやら、細かいクエストやら、コミュニティの襲撃阻止やら、やたらとやることは一杯残っているのですが。プレイ時間は丁度300時間あたりです。

 それやこれやで、世の中の動向も「週間文春」ネタ以外さっぱりわからなくなりつつあり、ニュースと言えばネットでタイトルをざっと眺めるのが辛うじてなのですが、ふと次のフレーズを目にしてさすがに驚愕しました。

 「保育園落ちた(略)私活躍できねー」とかなんとか。

 島国の選良からなる、列島の英知を集めたかの国会でも、予算とか消費税とかそっちのけで、喧々諤々議論がやまないようである。

 それはそうだろう。由々しき事態だ。「保育園」とは保育所を指すのだとすれば(おそらくそうだろう)、それはゼロ歳児から義務教育前までの乳幼児が入るところなはずだ。
 そんな年端もいかないどころじゃない、いたいけな子が、ブロガーとしてこのようなまがりなりにも小学生並みの文章をものしているのも驚きだが、問題は、そんな年齢で「活躍できない」ことが決まってしまう、この社会のあり様ではないだろうか。

 平均寿命おおよそ80年、そのスタートラインに立った時点でエンジンストール。F1なら次のグランプリがあるが、人生こっきり一回きり。おしまいです。ディス・イズ・ジ・エンド、マイ・フレンド。

 はっと気が付いた。これは、かつて小学生であると偽装して政府批判の捏造記事を書いた反日新聞記者と同じ手口なのだろうか。
 年齢にしては、ブログの文章があまりにも受け狙いで、世間慣れしているからだ。

 だが、某革命党の名前の知られている国会議員まで「私も落ちた、活躍できねー」と言っているらしいので、その疑いも吹き飛んだ。いや選挙に落ちたんじゃねえよ、奴ら比例だからほっといても自動的に議員になるんだよ。税金喰うんだよ。落ちたのは保育所だよ!
 小学校に入る前から国会議員に選ばれた極左エリートでさえ、保育所に落ちるのだ。活躍できないのだ。いわんや、そんじょそこらのプロレタリアートをしてや。

 なお、国会議員はもらう税金(収入)があまりに多いので、保育所入所の対象にならないと誹謗中傷する者がいるらしいが、それもわけのわからない理屈だ。収入の多い家庭の子が、優秀な学校に入学することなんて、しばらく前から統計的に有意、常識以前の話である。別にこの島国に限らない。アメリカンではその傾向はさらにハッキリしている。むしろ断られるべきは、将来性を期待できない家庭の子のほうではないのだろうか。君たちのいう「コスパ」ってやつからして。

 そうであれば、やはりプロレタリアートは、間違っても子供にならないのが最適解ということであろう。それは無理な相談なので、せめて親に自分を産まないでくれと頼むしかあるまいってのは、もうとっくの昔に芥川がやっている。

 だが、これまでほとんど何の活躍もしていない私でさえ、この島国の将来を案じて暗澹たる気持ちになるかというと、さっぱりならない。なぜなら今、この島国の世界に誇る外務省が、諸外国で着々と島国語教育のための学校を増設しているからだ。将来この島国に安い給料で呼びつけて、島国語で指示して介護などにこき使うための深謀遠慮だ。
 この島国も、周回遅れとはいえ、とうとう大英帝国に追いついてきた。

 だが心配はある。かつて外務省のナイス・アイデアがなにかしらの成果をあげたことは、ただの一度もないのだ。んー、歴史上でも遣唐使くらいまで遡らないとないかもしれない。いや、成果と呼べるのは、遣唐使中止と鎖国くらいかもしれない。
 
 それよか、国会で騒いでるお前ら、せめて島国語くらいちゃんと書けるようになったらどうなんだろうか。「私も落ちた」じゃあ、ダメでしょう。

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