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2015年12月

2015年12月31日 (木)

Star Warsを楽しむ方法(安心し(略、ネタバレなし)

 Star Warsを観てまいりました。

 ネタバレ解禁だお!(笑)

 いえ、特段語るべきこともございませんので、私からは依然としてネタバレございません。皆さまはご自由にどうぞ。

 私の回りで、フォースは覚醒しませんでした。
 ・・・、しいて申し上げれば、J.J.エイブラムスの「ファン・フィクション」すね、これ。

 そして、ガンダムSEEDが、オリジナルを観て狂喜乱舞した世代のことをあからさまにすっかり無視していたのと同様、この作品(エピソード7)もまた、オリジナル(エピソード4)を神聖化している世代を、ガン無視、完全疎外した。

 というか、これ、エピソード4そのものじゃねえか?!
 ロンド仮説あたりすぎだろう!

 しかも劣化版。オリジナルにあった、厳(おごそ)かな静謐の瞬間、徐々に盛り上げる緊張感、ウィットの利いたこじゃれた会話、それらの成分はコピーしておらず、全体として、アメコミ風のがちゃがちゃした造り。ユニフォームが違ったら、"The Avengers"あたりと見分けつかないんじゃない?

 あー、これ、J.J.エイ(略がほんとに自分で撮ったんだあー、やめてよー、才能ある影武者使ってよー、と思ってしまいました。この人プロデューサー以外に才能ないな。

 じわじわと感動を再確認するため、観終わってからじっくり読もうと取っておいた日本語版ニューズウィークのStar Wars特集号・・・。まあ読みますけど、きっと受験に落ちた大学のガイドブックの「楽しいキャンパスライフー! 君を待ってるよー!」みたいな感じになるんでしょうな(受験に落ちたことは個人的にないので知らないけど)。

 こうなると残された希望は、本作がエピソード4だけの焼き直し版ではなく、「4-6三部作全部の圧縮版として作られた」と信じるということだけです。
 そうでないと、エピソード8は、エピソード5の劣化コピー弾になってしまう。プロットやストーリーに自由を与えないと、ほんとに(私たち旧世代にとっては)ガンダムSEEDそのものになっちゃいます。

(今回のJ.J.エイ(略にも、まっさらからプロットを組み立てる自由はなかったんだ、などと同情する気は一切ない。奴はディスニーと結託して、敢えてオリジナル・ルーカス版のコピーを選んだのだ。そうするほうがファンのヘイトを喰らわず済むし、これから初めて観る人たちにとっては、どうであっても一緒だから)

 なに? スターウォーズを楽しむ方法がどうしたって?
 喧嘩売ってんのか?
 ああ、表題に書いたからか。

 お正月はエピソード4から6を観よう! Amazonプライムでタダだし!(失礼、タダではなかった・・・)

 その他、当然読者諸氏は観ているかもしれないが、お薦め。

①映画ファンボーイ映画の金字塔として一部オタクから名高い"Fanboys"(2009)。
 スターウォーズ・ファンボーイズ(ボーイズには限らないんだけど)たちが、悪のルーカス帝国の金城湯池、カリフォルニアのスカイウォーカー要塞に侵入を試みるという内容で、あのキャリー・フィッシャーが、アルコール中毒、薬物中毒、躁鬱病を克服した後の姿で登場している。(残念ながら、現在Amazonプライムでは視聴できない)  

②映画ドキュメンタリー映画の最高峰、ルーカス憎し、恨みます、10億円じゃ足りない、銅像いっぱい立てます、といった一部「自称ファン」のダークサイド・パワーがすごい、"The People vs. George Lucas"(2010)。民主主義がいずれ世界を滅ぼすだろうことが暗示される、社会派問題作。

2015年12月29日 (火)

Ex Machina

 Amazonプライムの映画等ヴィデオのラインナップがあまりにヘボすぎるので、今でも定期的にAmazon.comからBDを仕入れないといけない。最近は送料が結構お高い(船便廃止しちゃったのかな)ので、(気まぐれな横浜税関に引っかからない程度まで)まとめ買いする。

 プライムで大々的にPRしてんのが、クレヨン●んちゃんにドラ●もんすよ? 何考えてんだろう、って奴ら主婦をメインターゲットにしているからなんだけど。
 そんなのよか、(予想どおり)ぶっつぶれたnottvから、「みんエス」の特別版でも買い取って流してくれ。

 つうか2年ほど前、愛用していたガラケーがぶっ壊れたので、今のdocomoスマホ(ソニエリの型落ち版、お値段10000円程度)にいやいや買い替えるとき、「nottvに加入すれば、さらに5000円値引きします、このオファーを断るのはバカだけです、ITリテラシーない輩だけです」と、docomoショップの契約社員のねえちゃんから、まるで脅迫まがいの押し売りを受けたが、全力でお断り申し上げたのだ。私は賢かった。スマホの極悪寡占業界など、断じて認めない、許さない。政府も次の参院選前に、「悪辣なキャリアー許すまじ、スマホ料金全部ただ!」みたいな人気取り政策をやってくれるなら全面的に支持したい。

 コーエン兄弟の古い作品を立て続けに観てみようと思い、いくつかのバンドルものを中心に買ったのですが、到着して開けてみると、選んだ記憶がない作品が含まれていた。
 "Ex Machina"(2015)である。

 なんで選んだのか覚えがないのでimdbで調べてみると、ようやく合点がいった。これは、ダニー・ボイル監督作品の常連脚本家アレックス・ガーランドの初監督作品だったのだ。

 ダニー・ボイルは、説明不要でしょう。"Slumdog Millionaire"(2008)や、最近では"Steve Jobs"(2015)で知られる英国の映画監督。その二作品は個人的に観ていないし、きっと最後まで観ないかもしれないが。面白くなさそうなんで。

 彼の持ち味は、むしろ"28 Days Later..."(2002)、"Sunshine"(2007)、"Trance"(2013)といった、サイファイ・スリラー系で活かされると思うのだ。
 "Ex Machina"の監督がボイルの一味なので、サイファイならきっと外れないだろうと思って買ったのでした。ああ、理由がわかってよかった。 

 表題「エクス・マキナ」は"from machine"、「機械から」とか「機械によって」の意味だが、 ご存知「デウス・エクス・マキナ」(Deus Ex Machina)、「機械から現れる神」にちなんでいる。演劇などのクライマックスで、プロットの風呂敷を目いっぱい広げてしまってどう収拾つけたらよいのか怪しくなった場面に登場して、万能の力で「ちゃい!」と事態を解決してくれる存在のこと。古典演劇で用いられた手法で、実際に機械仕掛けの装置に乗って舞台に登場したという。

 映画のテーマは、テクノロジカル・シンギュラリティ、技術的特異点(人工知能が人類の知能を超越する時点)に関するもの。実在する某検索エンジンを思わせるシステムの開発で成功した天才プログラマーの男性が、自身がCEOを務める企業の従業員プログラマー(映画内では「コーダー」と呼んでいる)の中からひとりを抽選で選び、森林地帯の奥深くにある自分の大邸宅に一週間招き入れる。

 だがそれは、単なるよくある「CEOが従業員と親しく語り合う」イヴェントではなく、CEOが秘かに開発中の人工知能の「テスト」を、(予め抜群の賢さに目を付けていた)従業員プログラマーの男性によって実行させるための目論見であった。

 テストとは、「チューリング・テスト」のこと。ナチスドイツの誇っていた暗号「エニグマ」を解読したとされる英国の天才数学者アラン・チューリングが発案したもので、人工知能が「知的」であるかどうかを、会話などを通じて、本当の人間と見分けがつくかつかないかで判別する手法。

 なお、エニグマ解読をテーマに、チューリング自身を主人公とした映画"The Imitation Game" (2014)は、わけわからないくらい賢い男のことを、とるに足りない凡庸な者たちが映画にした、ちょっとがっかりな駄作である。imdbではものすごく高い評価を受けているのであるが、①ナチスの野望を打ち砕いた歴史上の事実にインスパイアされている、②主人公を演じるカンバーバッチの人気がすごい、という二つの理由からだろう。
(追加:あるいは、③主人公のセックス・オリエンテーションと、それに対する当時の英国の厳しい弾圧という、描かれた政治社会的要素に便乗したインクルーシヴィティ側の組織票なのかもしれない。追加終わり)

 映画「ブレードランナー」(Blade Runner, 1982)でも、逃走アンドロイドを見分けるための、似たような手法のテストが登場していた。

 くだんの人工知能は、人型、女性型で、完全に「人間」の思考をシミュレートする目的で造られており、プログラマーの男性が望めばセックスも可能だという(セックス・オリエンテーションはヘテロセックスにプログラムされている)。CEOによれば、会話だけでは人間と見分けがつかないことは間違いないので、見た目は明らかにアンドロイドとわかるように、顔面と両手首から先の部分以外はメカニカルなパーツを敢えて剥き出しにしているのだという。

 そのとおりで、会話と会話をする際の顔の表情や仕草からは、「彼女」が人間ではないことが全くわからない。
 秘密保持のため、そしておそらく予期せぬ「事故」のリスクを回避するため、CEOは「彼女」が実験設備から外に出ることを許していない。さらに「テスト」の一部始終は、録画・録音され、リアルタイムでもCEOの監視下にある。ときたまごく短い原因不明の停電が発生する間だけは、「彼女」と主人公ふたりだけの会話ができる。

 一週間にわたるテストも終わりに近づいた頃、また短い停電が起きる。「彼女」は主人公に、この実験設備からの脱出計画を持ちかける。あるいは言い出したのは主人公だったが、そうするよう仕向けたのが「彼女」だったか。まるで人間同志の会話のように、話のきっかけは曖昧なのだ。

 ただひとりだけCEOと同居しているメイド代わりの美しい日本人女性は、英語は一言も喋ることができず、また理解もできない。CEOの会話から情報を得て、外部に流出させることができないよう、秘密保持のため英語を解さない者を選んだ、と説明される。
 この女優さん、本業はバレエ・ダンサーらしく、劇中でもダンスを踊るシーンを観ることができる。
 「英語ができない」キャラクターが日本人というのも(笑)。笑っていいのかどうなのか。

 主たる登場人物と言えば、この四人(アンドロイド含む)の他、主人公を大邸宅に送ってくれる社用ヘリコプターのパイロットのみ。

 ネタバレは避けますが、久し振りにとても良質のサイファイ映画を観たというのが感想です。日本公開がまだらしいけど、英国の独立系にしては興業的にも良かったようで、評判がかなりよい。きっと島国でもそのうち上映されると思います。

 どうせくだらないんだろう、と思ってまだ観ていない、同工異曲の"Her"(2013)もちょっと観てみようか、という気になりました。Amazonプライムで「タダ」だし!

2015年12月28日 (月)

あーっ、そっちいったかーっみたいな!(ロゴ)

 以前、オリンピック・パラ(略のロゴは、「女子中学生か女子高生が描いたものとなるだろう、そこら辺が島国の絵心のコアの部分だから」と書いた。

 当たった、というかかすった! でも、サミットのほうかい!

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/151228/mca1512281425004-n1.htm

 と思ったら、最初から小中高生(特別支援学校生含む)のみに応募を限定したんだって。おいおい・・・。

 つうか、オリンピック(略も、いっそそうすればよかったんだ。まあ別に「女子」に限定せずともいいが、「男子」には才能は欠片もないんで含んでも無駄だろうけど。リベラル(笑)が、「差別ハンターイ」とか騒ぐと面倒だからな。

 なお、敢えてサンケイビズを選んだのは、リベラル(笑)は記事にすらしてないところがあるし、そうではない他紙でも「類似デザインがないか入念に調べた」とか、リベラル(笑)のようなひどいことを書いていたりするからだ。
 島国全国の小中高生などの作品に限定しながら、「クソまみれコネまみれの職業的詐欺師」、いやJ.J.エイブラムス似のA●Bのあいつじゃないよ、と同じように疑っている、この悪意に満ちた間抜けな奴らは、いったい何者なんだろう。

 十八の女子高生が、クソまみれコネまみれと言っているのと一緒ではないか?
 ん? J.J.エイ(略似が喰いものにしてるのはそもそも中高生ではないか?

 まあねえ。確かに100%いちご、もとい、ピュアだと思うこと自体、おっさんの幻想なんだろうけどね。

 さて、外出までもう少し時間もあるし、セーラー服女子高生(の「役」的な!相方のほう)にちなんで、YouTubeでキンコメのコントでも観て時間でも潰すつもり、なんですが、つもりですみたいな、みたいな感じでやってます、みたいな、ばりのニュアンスでお送りしています、的な!
(やっぱこのブログ、時事ネタはつまらんな、みたいな)

Stay on target, stay on target!

 Star Warsエピソード7、ゲイダーさんもあちらの火曜日に観るそうで、私は本当は今夜行きたかったのだが、前後の他の予定がなかなか決まらなかった。

 結局リアルタイムではゲイダーさんと同じ、水曜日(30日)に観ることになりました。

"Bought tickets to see Star Wars on Tuesday. Then I can finally be safe from spoilers."

 レディース・デイ・・・。紅一点ならぬ(略、みじめになるだけだからやめよう)
 映画館には原則一人で行かないポリシーなのだが、この師走も押し迫った時期、なかなか連れ候補を見つけるのは辛い(誰が「はがない」やねん)。かつ、これ以上「ネタバレ禁止だお!(笑)」を続けるのも、痛い奴だと思われるので忍びない。時間は限られていた。なんだかよくわからないが、切羽詰っていた。

 上の、ゲイダーさんのツイッターと同じ心境であった。

 本日行けるかどうか定かではなかったので、都内某大型シネマコンプレックスの、インターネット予約サイトをちょくちょく観ていたのだが、埋まる埋まる。なにかが増殖するみたいに気持ち悪いくらいのスピードで埋まっていく。

 白い部分(まだ空いている席の意味)がどんどん塗りつぶされていく様は、表題の台詞が何度も繰り返される、オリジナルStar Warsのデス・スターのトレンチ急襲シーンで、次々に撃墜されていく叛乱軍の戦闘爆撃機編隊みたいではないですか。(たとえがわかりにくいよ!)

 まー、今の坊ちゃん嬢ちゃんたちなら、「シドニア」の衛人(もりと)編隊構成の表示パネルが、どんどん×印で消されていくイメージがわかりやすいかな? あれも絵で見せたのはキャメロンのAliensが初出だろうけど。キャメロンのことだからどこぞの島国アニメか漫画からパクッてるかもしれない。「シドニア」の256機掌位は、見事にマーヴェルの「カーディアンズ」でパクられてたし。

 なお、ゲイダーさんへの返信には、「ツイッターに留まり続けることこそ、ネタバレに曝されるリスク大ではないか ((Y)ou're taking an awful risk by staying on Twitter.)」との指摘があって、そこからこの表題を思いついたわけだが。

 ちなみに、あのトレンチ急襲シーンは、往年の戦争もの、爆撃機ものの名作、「633爆撃隊」(633 Squadron, 1964)へのオマージュであることは、我々戦争オタクの当時がきんちょたちには常識以前のトリヴィアであった。そこでは、ナチのV-2ロケット用燃料工場が潜んでいるノルウェー海岸線の(トレンチならぬ)複雑なフィヨルドを、RAF(英空軍)のモスキート爆撃機隊が、激しい対空砲火をかい潜りながら(いつまで薀蓄やってんねん!)

 あーん、これだけは言わせて! 早逝したロック・ドラマー、コージー・パウエルがこの映画の有名なテーマ曲を(ぶつっ

 もちろん、都内でもこれだけ多くのシアターで(それぞれヴァージョン違いが)複数かかっているから、いきなり満席なのは4dくらいで、3d字幕の高級版(巨大スクリーンでさらに音響設備が違うらしい)については、集中的に中央からわらわらと左右に広がっていく感じで、端っこならまだ開いている。

 とはいえ、同じ料金で「なんでわしだけ斜め上前方を観ないかんのかい」という気持ちもある。あと、年取ると目があれで、スクリーンから遠い席がちょっとつらくなるので、たったひとつだけポツンと開いていたプレミア・ボックス席にした。
 基本、映画など好きなものについてお金は惜しまないのだが、本作品に限っては(都内のそのチェーンだけかもしれないが)そもそも通常よりブーストされたお値段なのだ。さらに座るだけでボックス・チャージがどん、って銀座のクラブか。

 3dメガネはすでに何種類も持っているのだが、どれがどの映画館のどれやらわからないし、たかだか100円なんで、お子ちゃまみたいに白いマジックで映画館名・スクリーン方式名を書くようなことは、オポチュニティ・コスト的に見合わない。あと、どこにやったか探すの大変。

 運転中と映画館ではメガネ着用なのだが、映画館でその上から3dメガネをかけると、ポップコーンを食べている間、顎にあわせて上下に激しくピストンし、作り手が予期せぬ変な3d効果が生まれ、せわしなく、気になってしょうがない。

 それもあって、某大手シネコンで売っていた、通常のメガネに「パチン」とはめることができる、よく大リーグの外野手(イチローも含む) が、デイライト・ゲームでかつ(屋根のあるドーム球場ではなく)太陽光の下でプレイする場合に用いる、オンオフ可能な着脱式サングラス、あれにそっくりな仕組みのものもお買い求めして持っている。結構高かった。
 だが、そのシネコンは、どうやら近々再開発で取り壊されるらしい。着脱式3dメガネ、まだ何度も使ってへん。元とれてませんがな。
 (映画館が違うと、基本映写方式が異なるので3dメガネを流用できないのですね)

 前にも書いたかもだが、未だに3dに「メガネ」が必要とか、技術立国島国、なにしとんねん。3DSにメガネ要るか?(いや、君それ技術レヴェルが違うから!)

 で、本日夕方の外出まで空き時間となってしまったので、買いためていたコーエン兄弟の初期映画作品集などを、立て続けに観ておこうかなあ、と思ったりしています。

 それとも仕掛りのFallout 4を進めるべきか。

2015年12月26日 (土)

Pixels

 だいぶ以前、映画館の予告編で、どでかいパックマンを観たとたんに、観ようという気をなくした映画でした。
 しかもこちとら、アダム・サンドラ―が苦手ときている。アメリカン・コメディアンにキライな奴がいること自体、個人的には珍しいが、アメリカン・アメリカンし過ぎているのが嫌なのかな。
 あら、監督がクリス・コロンバスなんだ。

 クリスマス・シーズンと言えば、彼のヒット作「ホーム・アローン」シリーズ・・・、は諸般の事情でもはや観れないしなあ。若き日?のドナルドだけでも観る価値はある、わけないか。

 まあ、暇だからと思って観てみたら、これが予想外に面白かった。もちろん、くだらなさ爆発であるから、imdbの評価もかなり低い。元はアイデア一発勝負のショート・ムーヴィー。

Pixels(2015)

 「パックマン」はじめ、往年のアーケード・ゲーム(ゲーセンのゲーム)登場、多くが島国発(「センチピード」はAtariだから違うなど)、しかも「パックマン」原作者、岩谷教授(俳優が演じている)までご登場(ご本人もカメオ出演)。

 大統領が元ゲーマーで隠れオタク(笑)。宇宙からの侵略者を「ギャラガ」と一発で見抜く程度のオタク。得意技は「UFOキャッチャー」系。
 主人公(サンドラ―)は、「ギャラガ」は「ギャラガ」でも1981年版「ギャラガ」と見抜くほどの元ウーバー・スーパー・ゲーマー。
 あと、ほんとのデブのオタク。あと、チビのクソ野郎ゲーマー(ピーター・ディンクレイジ、TVシリーズGame of Thronesなど)。あと、美形の女性中佐、特殊兵器開発担当。

 NASAのスペースカプセルに搭載された1982年当時(アタリショック直前、ファミコン前夜)のアーケード・ゲームのプレイ録画。異星人がそれを解読し、即座に他の知的生命体(要するに地球人)からの挑発行為とみなし、録画内のアーケード・ゲームを攻撃兵器として再現して敵性惑星(要するに地球)への攻撃を開始する。
 筋を書くだけでバカバカしくなってきますが、中身はさらにばかばかしいので割愛!

 アーケード「ドンキーコング」の事細かな再現とか、「テトリス」、「スペースインベーダー」、「フロッガー」などの小ネタとか、なぜか「スマーフ」!だの登場するので、まあ往年のアーケーダー(ゲーセン通)にはたまらんのですなあ(スマーフくんはアーケード関係ないけど、スマーフ・アタックなるハッカー攻撃をコノートしているのかな)。あちらのアーケードで流行ったもの中心なんで、ちょっち島国のノリとは異なる部分あるけど。

 また映画「インディペンデンス・デイ」(大統領が元パイロットならぬUFOキャッチャー・マニア!)だの、「ゴースト・バスターズ」(ダン・エイクロイド友情?出演)だの色々の作品のパロディもあり。SNL出身アダム・サンドラ―の映画らしく、あちらの実在の有名人(マックス・ヘッドルーム、レーガン元大統領、マドンナ、セリーナ・ウィリアムズ、そしてなんとマーサ・スチュワート!)をおちょくるシーンもてんこ盛り。

 かつて任天堂の故山内翁が、「ヴィデオ・ゲームは、世界平和に役立たない。人類の発展に一切関係ない」とのたまった。そんなしょーもないものを売りつける商売は大変なんだ、という文脈のはずだったが、この映画では「世界の平和を守っている」!
 いや、実のところは、ヴィデオ・ゲームのせいで侵略が始まったのか。

 バカすぎて好きです。ちょっち悪ふざけが足りなかったかな。
 (あとから調べたら、万里の長城は「ディグダグ」が掘り尽して消滅させるはずだったんだそうだが、中共のクレームにより割愛されたのだそうだ。マイケル・ベイと言い、ハリウッドはもはや大陸国のいいなりなんですな)

 良い子のみんな、「ゲームは一日一時間!」(くらいは休もうね)

***

「なら、どうして連絡をくれなかったんだ?」
「だって、CIAに盗聴されてたからさ、重大な発見をしちゃったからね、ザプルーダーの映像からは、JFKが先に撃った場面が消されてるんだ!」
「ああ、お前やっぱラドロウだ」

Why didn't you call me then?
Because the CIA has been tapping my phones ever since I found out the Zapruder film has been edited, JFK shot first.
Ludlow, it is you.

"Pixels"(2015)

Mr. Holmes

 これもimdbの評価はそこそこ高いのですが。93歳、自慢の頭脳も徐々に老いてきたシャーロック・ホームズの物語。

Mr. Holmes

 シャーロック・ホームズものとして観ると、「違うかな?」と思ってしまうかも。

 ホームズの(実際にはジョン・ワトソンの)小説が大好きな少年、その母親でホームズの棲み込み家政婦、そしてホームズ。三人の物語として観ると、なかなか味のある、これから老いていくはずの者にとっては、少し身につまされるお話です。

 賢い少女が登場するお話は数えきれない(ハリポタのハーマイオニーなど)が、この映画のように、賢い男の子が取り上げられることは稀だ。実際の世界には「賢い男子がほとんどいない」からに違いない。いないよな?
 少年とホームズのやり取りを楽しむだけでも、この映画を観る価値はあると思いました。または少年と母親の関係(確執)も、どこかで観たような話であるとはいえ(スティーヴン・キングの「アトランティスのこころ」の原作がまさにそう)、定番と考えて観れば楽しめる。

 三十年前の最後の事件の記憶が曖昧となってきており、自身の認知症の症状が進んでいるのではないかと悩むホームズ(事件の小説は、ワトソンが「脚色」を施して完結させている)。薬効が高いと言われる絶東の島国のサンショウ(山椒、prickly ash plant)を求めて、日本人男優として主としてUK映画に沢山出演していることから、英語の喋りが認められているらしい真田(広之)さんをガイドに、1947年、終戦直後のヒロシマを訪れる。

 後生大事にサンショウを持ち帰ったホームズは、家政婦に嫌われるのもお構いなしに、食事どきにあわせて摂取する。その甲斐あってか、最後の事件の記憶が徐々に蘇りはじめるのだが、一方で彼の体力は見る影もなく衰えていき、それにつれて少年と家政婦の母親、そしてホームズの三人の間の関係も、大きく変化しはじめていく。

 最後の事件の真相究明を中心にして、真田さんの父親がホームズを慕うあまり家族を捨ててUKに住みついた話も含め、錯綜するいくつかのプロットがフラッシュバックを繰り返す手法が用いられており、老いて記憶が定かではなくなっているホームズの意識をシミュレートしている。
 凝った技法を駆使しているため、あまり一般受けはしなかったのかもしれないが、イアン・マッケラン演じるホームズの耄碌じじいぶりを現すことには、十分成功していると思われます。

 なお、シャーロキアンまでいかずとも、ホームズ・ファンであれば、作中の「最後の事件」が、コナン・ドイル原作「ボヘミアの醜聞」(A Scandal in Bohemia)へのオマージュであることはおのずとわかるでしょう。独身主義者のシャーロック・ホームズが、生涯唯一心乱された女性が登場する物語とされています。

Bridge of Spies

 無事タッチダウン!
 もーっ、祖国から離れないぞーっ。

 私のラスト・フライト。
 今年中は(あと何日も残されていない)。

 長時間のフライト中、眠ることがまずできないので、未見であった機内映画を立て続けに観ました。
 さらっと流すつもりが、なんか力が入るので、一本づつ、記事数を稼ぐことにする。

 メリー・クリスマス!(もう過ぎたよ!)

Bridge of Spies (2015)

 一体何を思ったのでしょうか、スピルバーグ監督作品。脚本にはコーエン兄弟も加わっているようだ。冷戦時、米露のスパイ交換交渉を民間弁護士(保険専門だが、かつてニュールンベルグ裁判の検事を務め、かつ結果的に交換対象となったロシアン・スパイの法廷弁護も務めた)に委託するというお話。実話にインスパイアされている。

 この映画の元となる脚本はずっと以前からあり、企画も整っていたのだが、冷戦真っ盛りの時代、製作会社の許しが出なかったそうな。

 どうして、スピルバーグなのか。スピルバーグの父親は、映画に描かれている時代、実際にロシアに暮らしていたというのが答えかな。

 どうして、今なのか。そして(映画としては普通の出来栄えなのに)imdbの評価が異常に高いのか(一方で興行成績は、スピルバーグ作品歴代ビリに近い)。先に書いた、これもまた冷戦下の米露エージェントの物語であるThe Man from U. N. C. L. E."(2015)が平凡な内容なのに高評価であることと、軌を一にしているのでしょう。アメリカンにとって、今は「冷戦のほうがずっと良かったと懐かしむ」、そういう時代なのだ。おそろしくないすか?

 それはまた、プーチン(元KGB中佐)・ロシアも「昔はほんと単純でよかったよなあー、タヴァーリシシ(同志よ)」と、切に感じているような気がする。だって「冷戦」ちゅうくらいで、実際にはれっきとした戦争なわけだから、相手が「敵か味方か」、一たび身分さえ暴露されれば間違いなくはっきりする。そして、たしかに熱核戦争一触即発の危機はあったかもしれないが、相互確証破壊(Mutual Assured Destruction、MAD)状態が成立してからは、お互い手詰まり、ステイルメイト。代理戦争は数多く行われていたとしても、この世界が滅ぶほどのことはないと予見できた。(絶東の島国にとっては、その状況下でぬくぬくと肥え太り、発展を遂げることができた時代。どうやら平和憲法のおかげらしい(笑))

 タイトルは、この映画の題材のスパイたちを含む米露の(東西の)多くのスパイたちの身柄が現に交換された、ベルリンに実在する橋を指す。映画内の交換シーンも同じ橋で撮影された。
 スパイをただ交換するだけなら話はごく簡単で、映画ではそこにツイストが噛ませてある(ネタバレはしません)。要するに「手に入れるべきものは100%手に入れる、手渡すものは最低限」というアメリカン・ネゴシエーションもの。主人公や関与するメンツは実在の人物がモデルだが、主人公のモデル自身は、本来インテリジェンス畑の専門家(CIAの前身に所属)であったのに対し、映画内では「民間弁護士」の立場が強調されている。

 かつてのMunich(2005)のように、冷たく容赦ないお話になるかと思えば、どこかニヒルでコミカルな、生温いお話になっている。コーエン兄弟が研いだ切っ先を、スピルバーグが丸くしちゃったのかなあ。(ちなみにスピルバーグ作品でこれまで最も興行成績が低かったのが、Munichであったそうだ)

 ただ一つだけ、刃物の切っ先がとても危ないと思ったところがある。
 映画内に登場する冷戦下の東独(メルケル現独チャンセラー(ブンデスカンツラー)の出身地である)に対しては、スピルバーグは(コーエン兄弟らの脚本もきっとそうなんだろうが)、一切、ユーモアも、愛情も、憐憫も、人間性も、何ひとつ与えていないし、認めていない。クソ、ゴミ、クズ扱い。

 これは、スピルバーグの(当然コーエン兄弟も含む)ユダヤ人としての怒りが爆発したと考えるしかないと思う。本当にとんでもない扱いなのである。
 そして、観ている私も(メタ的な点からも)何一つ東独(つうか独国)に同情する気は起きず、果ては「ざまあみろ」と冷たく笑ってしまうのであった・・・。 

 「U2って何? 『うつ』?」とか言ってるお子ちゃまたち、「U2ってあのボノとかジ・エッジのいるUKのバンド?」とかいう中途半端なおっさんおばはんたち。君らはこの映画いっぺん観よう。島国の繁栄なんて、偶然と幸運に恵まれていたということが、ちょっとだけわかるかもしれません。

 主人公役トム・ハンクスの「クソ野郎」ぶりは、観ていて腹が立つほどで、この男、実際にもろくでもない奴なのではないかと思ったほどだ。演技が上手いとか云々じゃなく、本当にいやな奴なんだろうね。

 そしてラストはまったくの「蛇足」。スピルバーグお得意の、「監督の好感度ポイントアップ」作戦がさく裂します。失笑もの。

2015年12月23日 (水)

Fallout 4が進まない。

 なかなか進まなかった。Fallout 4。
 時間がないとか、そうじゃなくて、「♪御飯が、御飯が、すすまない♪」感じで進まなかった。

 パパ―、今日もお外いかないのー?
 ちょっとだるいんだよねー。瓦礫や倒木の片付けとかあるしー。

 これ、コミュニティ再建とか、土木建築工事とかいりますか?
 その部分、さくっと無視してもいいんだろうけど。Skyrimで最後のほうに実装されたあれですよね。おうちとか建てるやつ。

 赤ん坊が拉致された! そいつは大変だ! 探しにいかなくては!

 そのために、まず壊れたおうちを直しましょう。コミュニティに移住者を増やしましょう。ラジオ放送設備を造りましょう。

 なんかなあ・・・。いや、探そうよ子供。

 プレイ時間50時間経過。きっとそのうち大半が、ゴミ集め、廃材の片づけ、そして土建作業に費やされたと思う。

 レデュース、リユース、リサイクル。環境にやさしい3RのCRPGかっての。

 あと、すごい早い段階でパワード・スーツ(パワー・アーマー?)が手に入るじゃないですか。それってどうなんすか。
 電池?が切れて使えなくなることで制約を噛ませてはいるのだろうけど。

 コンバットは相変わらず面白くて、癖になるんですけどね。ちょっと最初の頃はゾンビ・シューティングのきらいもあるけど、前だって、巨大ゴキブリや、化け物ネズミを相手にしてたわけだから。
 相棒のコズワースが平気で射線に飛びこんでくるが、やつもドッグミートも勝手に死んでしまうことはないようだ。プレイ中ヒヤヒヤ、イライラすることもなく、無駄なリロードが減っただけありがたい。

 それはいいのだが、復興再建とか、よけいな飾り(フリル)を付けちゃったような気がするなあ。正直あまり楽しくない。しかも、コミュニティにお店を開くには「カリスマ・リーダーになることが必要です」とか、それってプレイの幅狭まりません?

 CRPG倦怠期か。

 このままでは本当にいつまでもやらずに終わってしまう。意を決してメインクエスト?らしきものを進めることにした。

6810
 ようやく、このシーンでやる気が出て来た。

 これはなかなか素晴らしい。

6811
 プラント・タワーの上から好き勝手狙撃してきた野郎を蒸発させて。

 そのルート回収に登ってきたのだが、このタワーの造り込みが異常に手が込んでいる。
 z軸(高低差)マニアにはたまりません。

6812
 おっと!

6813
 景色だけではなく、こんな「お土産」までもろてまった。

6814
 極めてるなあ、Bethesda。

 ゲーム上、ほとんどなーんの意味もないパートだけど、だからこそこの手間暇がすごい。

 Fallout 3から明らかに深化(高度化?)している部分。決して「進化」ではないが。

 少しはやる気が出て来た。

 んー、廃材の片付けはどうしようか。

 そうだ、コズワースやっとけ。

2015年12月22日 (火)

ロンド

 何度か書いてるはずのネタですが、Star Wars三×三部作は「ロンド形式である」という話。
 ロンド(rondo)自体は、それが用いられる楽曲から、よく「輪舞曲」と訳されますが、形式にこだわるときは「回旋曲」と呼ばれる。やっぱ島国の翻訳者たちはすごかった。目的と形式、訳が二種類あるなんて。

 お詳しい向きは、厳密には「大ロンド」、あるいはその発展系の「ロンドソナタ形式」ではないのか、と指摘するであろう。たしかに"ABA‐C- ABA"と異なる主題が展開していくのはよく似ている。だがStar Wars三×三部作は、原初的ロンド、"ABA-ABA-ABA"であろうと推定されるのだ。エピソード7も見ていないので、違ってたら「こいつ間違ってるよ」とほくそ笑んでください。まだ、ネタバレ禁止だお!(笑)

(今気が付いたが、本編映画が"ABA"部分で、その狭間の「外伝」、スピンオフ等を"C"(展開部)とみなせば、メタ的にはロンドソナタが成立しているということもできそうだが、ここでは映画のみに注目したい。)

 エピソード1から6までをご覧になった賢明な読者諸氏なら(エピソード7もきっと合致している前提だが)、これ以上もう何も書かなくてもわかりますよね。いたいけな幼い良い子は、ここのような品性下劣な低俗ブログなど読んではいけないから読者として想定していないし。
 A(主調)が明るい主題、B(属調)が暗い主題。なお「長調」が明るい、「短調」が暗いというのは「間違い」であり、そういう先入観を植え付けた島国の音楽教育には(他の教育分野同様)重大な欠陥があったのだそうで、ここではそういう言い方はしません。

 そしてエピソード6はエピソード4の、エピソード3はエピソード1の鏡写し。

 だが、エピソード1-3、4-6、7-9 と並べて見てしまうとここで問題が生じる。

  1-3  4-6  7-9 
  B(ABA)-A(ABA)-A(ABA)

 物語中の時系列で三部作づつまとめてみると、「暗い、明るい、(もっと?)明るい」となって形式が破たんしてしまうのだ。
 (ハリウッド映画の世界、最終章三部作の7-9が、「暗い」で終わるわけはないという前提)
 
 どうして私が、エピソード7を急いでみなくてもいいや、と思っちゃうのか。
 それ以前に、どうしてルーカス御大は(リンダ・ロンシュタットとの関係はおいておいて)4-6の後、なかなか続編に手を付けられなかったのか。
 いずれの答えも、ロンド形式の中にあります。
 
 ルーカスは、ロンド形式が崩れるのを良しとしなかった。よって7-9ではなく、1-3から取り掛からなければならなかった。つまり制作年代順に並べると、下のように形式が保持され、単純だがフラクタル形式が実現するようにしたかった。
  4-6  1-3  7-9 
  A(ABA)-B(ABA)-A(ABA)

 だがそうするためには、エピソード1-3は必然的に「暗い」物語でなければならない。誰だって暗い話をわざわざ書きたくはない。シリーズ制作の長い中断には様々な理由があるでしょうが、暗く救いのないアンタイ・クライマックスを描くには、かなりの気力と体力を必要としたのだと思う。個人的には、あそこに通底する陰鬱な響きが、エピソード1-3を繰り返し見たくない理由なのだと思う。
(エピソード3がどうして「明るい」のか? ニワカでもないのにそういう質問をするのは幼い良い子たちだけだと思うが、万が一バカがいると困るので述べておく。ありとあらゆるものが喪われていく中で、最後にはルークの誕生が描かれているからだ。)

 そして私がエピソード7を「いつでもいいや、空いてから見よー」と思っているのは、「明るい」中身に決まっているからだ。つか、7-9は全体が(もっと?)「明るい」に決まっているのだ。いい話は、急いでみる必要はないのです。
 
 上記すべてが「ルーカス御大は無類の音楽マニア」という前提に立脚しているが、あの作曲家・指揮者(誰だっけ・・・、ジョン・ウィリアムズか)を専属のように雇っているのだから間違いないんじゃないでしょうか?
 いや、リンダ・ロンシュタット関係ないから!

2015年12月19日 (土)

Star Warsなかりせば

 ゲイダーさんも、Star Warsの新作映画を当分見ることはできないそうだ。
 Magekillerさえまだ読んでいないとのことで、何によって忙しいのかはわかりませんが。

 かくいう私も、クリスマス戦役への出撃がほぼ確定してしまった・・・。
 我々のボーイズは、クリスマスまでに祖国(くに)に還ることはできないようだ。

 そのあおりで、Star Warsも年末まで観ることができそうにない。つかそのくらいまでどこも予約で満員でしょ? ああ、2Dなら多少は空いているのか・・・。別に3⁺Dにこだわりはないんでそんでもいいけど。

 怖いのは、どこ観てもネタバレが書いてあるのではないかと心配になって、ネットもどこも見れなくなること(笑)。それが嫌なら早く観ろということは百も承知です。

 オリジナル(Star Wars(1977)、エピソード4)は、ほんと一日三回を繰り返して観るとか、猿のように何度も観たんだけど。お子ちゃまだったんで、無限に暇だったしなあ・・・。

 サイファイ・ジャンルのみならず、映画そのものを大きく変えた作品と評価されるべきでしょうね。(「質」の観点から見れば、もちろんカーシュナーのエピソード5(The Empire Strikes Back(1980))を推す声が多い気持ちは分かりますけど)。

 ハリウッドも、サイファイは「バカみたいに売れる」ということが、はじめてわかった。二時間枠に無理やりあわせるため、むごたらしくつま先と踵を切り取られたオリジナルですら、爆発的に受けた。そういう仕打ちをしていたこと自体が、「こんなの売れんのかい」と疑っていた証拠でしょう。
 サイファイいうてもあくまで「スぺオペ」寄りの作品ですけど。
 このジャンルは"2001: A Space Odyssey"(1968)のように、何だかわけわからん作品をありがたがるもの、という先入観が吹き飛んだのはめでたいことだった。

 このシリーズは、リドリー・スコット(Alien(1979))やキャメロン(The Terminator(1984)、Aliens(1986))あたりが頭角を顕わすきっかけであったのは間違いないし、Star Warsなかりせば、キャメロンのThe Abyss(1989)なんてゼッタイ撮らせてもらえなかっただろう。そうなるとTitanic(1997)も存在していなかったわけだ。ゼメキスのBack to the Future(1985)もこの世にない。よって、Forrest Gump(1994)もない。

 スぺオペをパルプ・フィクションの一種という切り口でみれば、同類の冒険もの、インディアナ・ジョーンズ(Raiders of the Lost Ark(1981))も、もちろん日の目はみなかった。 The Dark Knight(2008)やThe Avengers(2012)に連なる、アメコミ・スーパーヒーローものの大山脈だって、きっと相当低い山だったのじゃなかったかな。マイケル・ベイがTransformers(2007)で大儲けすることもなかったわけだ。
 ファンタジー大作、The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring(2001)も、なかったでしょう。

 一方、あちらでは一大ジャンルであったウエスタンにまで影響を及ぼすことはなかった。むしろスぺオペ自体が、西部劇(ホースオペラ)の連想から生まれたジャンルなわけで、サイファイがウエスタンを取り込んでいったんでしょうね。オリジナル(エピソード4)が、砂漠と「荒野」の惑星からはじまるのは偶然ではない。それが先祖返り的にさらに変換されて、「荒野の一匹オオカミ」、Mad Max(1979)の続編(Mad Max 2、またはRoad Warriors(1981))が生まれる素地となった。ヒーローは荒野のライダー(騎手)ではなく、ドライヴァーだったけど。

 一般庶民が観たいのは、マルクス主義か宗教書のような、難解すぎてなんだか良く分からん"SF"なんかじゃなくて、ベタなパルプ・フィクションであった。アカデミーが喜んでオスカーをくれてやるような作品じゃなくて、「物語原型」を繰り返し焼き直す作品群だった。

 "Blade Runner"(1982)のオリジナル版は誰からも注目されず、島国でなんかクローネンバーグのスキャナーズ(Scanners(1981)あたりのキワモノ扱いで、早々に興業を打ち切られた。ディレクターズ・カット(1992)という商法は、リドリー・スコットが「発明」したと言われているが、要するに人口に膾炙するまで10年かかった。
 それからは、「何が書いてあるか良く分からない」サイファイ代表選手のフィリップ・K・ディック原作の作品が、もう彼の原作であるという理由だけで製作のゴーサインが出るようになった。ヴァーホーヴェン師匠のTotal Recall (1990)を皮切りにして、片手に余るほどだ。

 そしてディックが何度も描いた「偽物の世界」の「水割り」版、「猿でもわかる」版である、The Matrix(1999)が生まれる。

 島国では「ドラ●もん」のおかげで、一般庶民のサイファイ・リテラシーが向上していったのと同様、あちらではハリウッド映画がそのきっかけとなった。残念ながら、オタクしか観ていないStar Trekシリーズでは断じてない。しかもStar Trekはむしろ、あちらでかつて一世風靡したホレイショー・ホーンブロワ―・シリーズに代表される「帆船もの」ジャンルの後継者。

 ということで、書いていたら上に挙げた作品群を片っ端から見たくなってしまった(笑)。
 (もちろん言うまでもないが、マイケル・ベイ作品を除く)

 ここまでにしておきます。

2015年12月18日 (金)

Dragon Age Magekiller #1リリース。

 DAIはClosureを迎え、次回作は影も形もない。なんでこの農閑期に出すのかわかりませんが、Darkhorse Comicsから、DAコミック新シリーズのMagekiller #1がリリースされていました。
 協力者にこそ、MDやML、パトリックが名を連ねておりますが、作者衆は著名なプロ・アメコミ作家。

***

Magekiller1

 雇われメイジ・ハンターのスペシャリスト、男女ふたりが登場する。語り手は女性テッサ(Tessa)、主人公は男性マリウス(Marius)。単にマリアスが寡黙すぎるので、テッサがしゃべり役を担当しているだけかもしれない。現実家のローグ・キャラクターであるテッサから見ると、マリウスが何に衝き動かされてメイジキラーの仕事に没入しているのか、謎のままである。

 マリウスはヴァリック・テトラスの小説の大ファンだそうだ(ただし文盲であるため、テッサに 読んでもらう必要がある)。
 ひと仕事を終え、ふたりがフリー・マーチズの港町ヘルシニア(Hercinia、アマランティン海に面し、港町ワイコム(Wycome)よりさらに南岸に位置する)に逗留しているとき、テッサが市場でヴァリックの「新作」を見つけて手に入れ、マリウスに手渡す。それがDAIでキャスがヴァリック本人からリリース前にもらうことになる作品であるので、Magekillerの時代設定が、DAIゲーム本編内の時代のすぐ後であることがわかる。

 ヘルシニアの二人の前に現れるのは、とあるテヴィンター・マジスターの奴隷エルフ。主人からの依頼を言付かってきたが、「テヴィンターでの仕事は受けない」とマリウスににべもなくはねつけられる。マリウスの(触れられたくないらしい)出自がテヴィンターと関連していることがほのめかされるが、単にテヴィンターがメイジ支配の帝国、メイジハンターにとっての「死地」であるから避けているのかもしれない。

 だが、エルフが「ブラッド・メイジたちは、子供たちを犠牲(いけにえ)として用いている」と口にしたとたん、マリウスは依頼を引き受けることを告げる。テッサの忠告には耳を貸さない。

 マリウスとテッサは、テヴィンターの帝都ミンラソウス(Minrathous)のすぐ北に位置するヴァラリアン平野(Valarian Fields)に到着する。
 だが、ふたりを待っていたのは、「依頼主の」テヴィンター・マジスターではなかった。

 ***

 第一巻は、上述のとおり(アメコミのお作法そのまま)物語の背景設定、キャラ設定、そして物語最初のツイスト(プロットのひねり)が発生するクリフハンガー(次号を括目して待て!)まで。
 このような「お作法」のしつけ、アメコミ・リテラシー、私にはあまり備わっていないようで、(英語を読む云々ではなく)結構苦労するんですよね。フレンチの漫画(BD)も、また別のリテラシーを必要としますよね。どちらも島国のお子ちゃまたちが「少年ジャ○プ」などの漫画を、ものすごいスピードで読み飛ばしていくような読み方をするものじゃないんですね。

 内容については、(ゲイダーさん原作のコミックに続いて)またしても「テヴィンター」かよ、と引き気味ではありましたが、ま、DAセレブ総出演の様相を呈していたそちらに比べれば、落ち着いた雰囲気の(アダルトな)DA外伝として期待する、ということなんでしょうかね。

#2のリリースはいつなんだろう。1月20日(現地)ですか。いや待ちきれないんじゃなくて、そのころすっかり忘れていそうなんで。

2015年12月17日 (木)

連帯、自主独立。

 杭が地面に刺さっていようが、刺さっていまいが、マンションの「売れ残り・値引き」が許されない(少なくともこっそりやるしかない)のは、先に正札で買ってしまった人たちが暴動を起こすからなんですが。
 その金額レヴェルに比べればゴミのようなお値段のヴィデオゲーム。とはいえ、Steamで正札で買ったSCLが、たちまち「ただ」で提供されるのは、やはり納得がいかない。

 この週末のみ無料体験!とか言ってますが、30から40時間で済んでしまうストーリー・モード。あっさり終わってまうやんけ。
 いくらなんでもレヴェルキャップがある? んなものつけるような余裕すらないんですよ。"The entire game will be open, online and free to play."

 終わったのか。開発費がまったく回収できてなくて、もうすぐスタジオつぶれてまうんでしょうか。
 あのお粗末な内容なのに、AAA級とまではいかないが、かなりの開発スタッフかかえてやってきたわけですし、なにしろマルチプラットフォーム・フルローンチですから。背伸びにもほどがある。

 ま、アメリカンの会社も(きっとカナディアンのも)あっさりレイオフ、倒産できるから、「あー、やっちゃたね」で済むのでしょうが、鳴り物入りのオールスター・ドリーム・チームで臨んだ、あのReckoningに続き、「王道CRPG」路線狙いの作品があえなく沈没。
 CRPG復活期と言われているこの頃、成功した作品群との差はなんなのか、興味が尽きないところです。

 スパイクチュンやEAのマージャーのオファーがあるのではないかと個人的に恐れている、CD Projektの2015年前半期(1-6月)ファイナンシャル・レポートが公開されています。同社グループはポーリッシュの上場会社。

 開発コストは約300百万PLN(ポーランドズウォティ)、これにはエキスパンション分を含んでいるかどうか不明。ポーランドズウォティは、だいたい0.25USDなんで、以後PLNを四分の一したUSD標記でいきます。

 開発コストは約75百万USDとなります。90-100億円くらいですかね。開発期は3.5年。開発要員はCD Projekt RED本体で240人、外部含めるとのべ1500人。ざっくりした計算しかできませんが、開発スタッフ(のべ18の国籍に多様化しており、ポーリッシュには限りません)の給料はやっぱUSなんかより少し安い感じ。

 リリース後6週間で6百万本のセールス、2015年前半期のネット・プロフィットで60百万USD。儲かった、儲かった、うはうは。ファイナンシャル・レポートは株主向けなんで、そういう結論になっていますが、残念ながらゲーム開発の世界はそう簡単にはいかない。TW3ほぼ一本の開発で3.5年もたせてきたわけで、長期間にまぶしてみないと本当のところはわからない。むしろ、「ほっと一息つけた」というところが正しいようです。
(同社は、オリジナルのThe Witcher開発中、「開発地獄」と呼ばれる臨死体験をしています。一度生死の境をさまよっている会社なのですが、それ自体はあのBethesdaだって経験している)

 CD Projekt Groupで見た場合、長い開発期間の間はGoG.comで小銭稼いで凌ぐつもりのようですが、ご存じのとおり、仕入がほぼタダ同然であろう古いゲームを薄利多売する仕組み。GoGは2015年第二四半期で約1.5百万USDのネット・プロフィットだから、単純に4倍すると年6百万USD、7-8億円となります。もちろんTW3に誘引されたThe Witcher シリーズのGoG売り上げ貢献部分があるので、コンサヴァに観たら(長期的実力は)もう少し低いのかもしれない。(TW3自体は2015年前半にGoGで販売されていなかったはずですが、予約は受け付けていた。実際ダウンロードできるようになるまで決済されていないとしたら、GoGのTW3分は利益にはカウントされていないでしょう) 

 これだけの情報から判断すると、TW3の成功はもちろん寿ぐとしても、長期的会社経営の見地からは予断を許さない、ってところでしょう。ちなみに不特定多数株主は公開株式の約半分を保有。

 ポーリッシュほぼ唯一の著名開発スタジオ、ナショナル・フラッグであるので、米帝や島国に会社を売ることは考えにくい(露仏などはさらに考えにくい)というのは自然な発想です。とはいえ上述のような盤石とはいえない財政状態であることも事実。

 TW3でブランドイメージが大きく向上したので「今が買い時」と見ることもできますし、一本足打法の会社であるので、金食い虫のAAA級RPGシリーズをすでに抱えているパブリッシャーが手を出すことは逡巡するだろうという予想も成り立つ。

 真剣に考えなければならないのは、金は出すけど口は出さない金満島国の資金投入方式ならまだしも、金は出すけどそれ以上に口を出す米帝方式だと、コアな開発者が嫌気さしていなくなるリスクですね。現にCD Projektの経営トップは、EAなどのマージャーはお断り、「自主独立」こそ同社の目指す道、と断言していた。

 もちろん、原子力空母艦隊のEAにとって、買収相手の社是・ポリシーなど、社員食堂のナプキンに書いた落書き程度の意味しかないのですが。「銭」以外に一切の価値は認めない。

 無難な線は、一本足からの脱却を目指して開発中、TW3をはるかに上回る開発規模というCyberpunk 2077の完成を見届けるというところでしょう。完成しなければ(完成しても不評なら)会社は苦境に陥り、ハゲタカがエンジェル顔して手を差し伸べられる。好評ならさらにブランドイメージが高まり(金余りの買い手からしたら)お買い得になる。

 私がハゲタカなのではない。資本主義とはそういうものなのです。

2015年12月15日 (火)

末は博士かスラッシュか

 機内で他に観るものないので、"The Man from U. N. C. L. E."(2015)を観ました。

 もちろん、0011ナポレオン・ソロの物語ですよね。アンクルだけでわからないといけない。
 なお、0011は、11番目の男ではなく、ダブル・エースのこと。今でいうAA級とか、特A級という意味ですかね。そしてたしかコードナンバーは"11"だったはずだけど、誰でも知っているジェームズ・ボンドの"007"(こちらは、殺しのライセンス7番目の意味)と似せたほうがとおりがいい、という意味で島国で放映するときに"0011"にしたのだったかな。
 相棒のロシアン、イリア・クリアキンは、コードナンバー"2"だったはず。
 なお、007の生みの親、イアン・フレミングも同名のTV番組版(60年代アメリカの作品)の企画に参加していた。

 まあ、時間つぶしにはなったけど、「ガイ・リッチー、へたくそ!」と何度も叫びたくなるような間延びした演出、どこかで見たお約束の繰り返し。
 「シャーロック・ホームズ」に続いて、これはひどい、いくらマドンナの元旦那だからって、許されるものではないと思って、文句を書くためimdbで検索してみると、めっちゃ評判いいじゃないですか?!

 ソロさ~ん、この評判のよさ、どう思うのよ、おたく?(VO@イリア、故野沢那智さん)

 おっかあ、おらアメちゃんたちが何考えてるか、さっぱりわからねえだよ。

 なんだろう。ちょっと考えた。

 まず、字幕にケチをつける。英語ではロシア、ロシアンとしか言っていないのに、いちいち「ソ連」などと直している。ただちにやめろ。そんなことをやっているから、いたいけな島国の子達が国際情勢に疎くなり、北の島々が戻ってくる見込みがますますなくなるのだ。「どう名前が変わったって、ロシアンはロシアン」と割り切るアメリカンのほうが正しい。

 設定は(TV版では)中共など一部を除く国々が、諸国家間法執行組織として設立したのが表題のアンクル(United Network Command for Law and Enforcement)。「アンクル」の名が示す通り、その組織もまた国際連合(UN)同様、アメリカンの「私物」であることをコノートしているのは間違いない。現に、アンクルの偽装された本部は国連ビルの近く、ニューヨークにある設定だ。

 冷戦たけなわ、ベトナム戦争真っ最中に、二大スーパーパワー、アーチライヴァルであった米露のエージェントが、世界の平和と法秩序維持のため暗躍するという、逆転の発想が売りであった。

 おそらく、あちらで評判がいいのは、まずここでしょうかね。足下の世界情勢を(世界情勢に疎いことでは島国の民と世界のワンツー・フィニッシュである)一般アメリカンの知りうる程度でしかないが)照らし合わせて見て喜んでいるのか。

 もうひとつアメリカンに受けたところがあるとすれば、60年代アメリカの風俗、ファッションをこれでもかと盛り込んでいるところですかねえ。
 それには、「レディー・ファースト」、「ヴィクトリアン・ロマンス」などの「精神」も含まれると思われる。アメリカンにもまっとうな、「文化的な」時代があったんだよー、と強調しているようでもある。事実、冷戦下でありながら、50年代、60年代がアメリカの(特にブルーワーカーを中心とした庶民にとっての)黄金時代であったことは間違いないわけだから。

 その裏返しで、映画内のイリアは、まさに「熊」のような扱いで、粗暴、直情径行、田舎者として描かれている。ただし、腐ってもエース・エージェント。ロシアンのお金持ち女性のファッション(自分の婚約者として振る舞う役割の女性エージェントの偽装として用いる)については、一家言があり譲らない。もちろん、その出来栄えは作中のソロがあきれるほど「ダサい」んだけど。

 こんな理由で受けてるんだったら、単純すぎて拍子抜けするわけですが、他には見るべきところはない。きっとそうなんだろうなあ。私の中では、ガイ・リッチーもマイケル・ベイのカテゴリーに分類されました。

 ただし、あちらで評判がいいわけだから、続編もぞろぞろ登場しそうである。エンディングでも、お話しが続くことをぷんぷんにおわせている(当たり前だが)。当然、表題に使った悪の組織である「スラッシュ」(何の略であるかTV作品中では明示されないが、Technological Hierarchy for the Removal of Undesirables and the Subjugation of Humanityの略、世界征服をもくろむ技術集団のことだと思われる)も登場するでしょう。

 ちなみに表題は、お子ちゃまだった私がTV版(島国語訳)を観ながら、「しゃれてるなあ、賢いなあ」と思った、あるエピソードのサブタイトルである。昔はこのくらい芸達者な翻訳者がいたんだけどなあ。ちゃんと中を観てからやらないと、こんな味のあるフレーズ、絶対出てこないのだ。

 古いアメリカンのTVドラマを、今になって観る楽しみといえば、島国語訳の素晴らしさに唸るくらいでしょうかね。

目立ちすぎ(続き)

 まさか反応いただけるとは思わなかったので、図に乗って続編です。

Dai_bag_22_2
 これが現状です(笑)。

 ただ上から隠しているだけですので、成田のセキュリティー(エックス線透視装置)では、思いっきり露出してしまったわけです! 一番気にしていた場所なのに。一番避けたかった事態。
 それもこれも、係員の女性から、「(このバッグ)横にしてもいいですか」と言われたとき、「だめです!」といえなかったからなのだ・・・。No!と言えない島国人。

 なお、それだけ撮影するのも間抜けなので、最近の出張や旅行には欠かせない、ニーオン・オレンジのVitaと、KindleFire8.9HDXも並べてみました。
 ただし、このままアップしようとしたら、読者諸氏に必要以上に情報を与えてしまうことに気が付き、あわてて検閲(黒く塗りつぶす)をせざるをなくなったのである!

1.Kindleの画面には、ユーザーが指定したユーザー名が表示される。ここに本名の名字を用いてしまっている!

2.Kindleの時計は、自動で勝手にタイムゾーンを変更している。一方でVitaは島国標準時間のまま(手動で変更する必要がある)。
 その差から「時差」が特定され、どこのタイムゾーンにいたときの写真かがわかってしまう!
 おそろしいことに、Vita待ち受け画面には、二か所に時計が表示されている。危うく見落とすところであった。

3. さらに両者に表示されている日付・曜日から、それが「まだ到来していない」タイムゾーンが、犯人(誰がだ)のそのときの居場所から除外されてしまう! 

 バッグだけだと殺風景かなあ、と思って賑やかしのため配置したディヴァイス類、これだけの情報を垂れ流しているのかと、驚愕した。

 もちろん、意図的に時刻を修正してしまえば、太陽光の角度や明るさの感じから、嘘がばれてしまうにきまっているのでやめた。
 最初から画面を点灯させなければいいではないか? などと思う読者もいるであろう。その場合、鏡のような液晶パネルに部屋内の風景がきれいに映り込み、探偵に貴重な情報を与えてしまうことを、君たちは知らないのか?

 さくっと、次の画像にいくはずが、これだけの労力と、文字数を費やしてしまった。

Security_poach

 Amazonで見つけた、セキュリティー・ポーチ。サイズも薄さも、紐の長さまで完璧です。
 商品に「地球の歩き方」という名前がついているのが、あまりにダサいのでこの場では隠しておきます。旅慣れてません、言うてるようなもんや。
 サイズ等は下の写真でわかります。

Passport_case
 繰り返しますが、この使い方ほんとーーーーに危ないので、やめましょう。

 銭だけ取られて済むところを、首まで取られます。
 バタフライナイフで紐だけ切るつもりの相手が、誤って頸動脈まで切ったりします。

 まさか相手はそんな無茶しないだろうと勝手に思い込む、平和ボケ島国人丸出しの様子にしか見えません。
 上着の下に隠れているからいいだろう、ってなことは、ひったくりは百も承知なの!

 こんな中途半端なことやるなら、腹巻、ホルスター、そういったものをお買い求めください。

 というかそんな危ないところ、最初からわかっているなら旅行をお控えいただくほうがよいかもしれませんね。楽しい旅が、一生忌まわしい記憶として残ることになります。
 お仕事でどうしても、というなら仕方ないのですが。

2015年12月14日 (月)

目立ちすぎ

 ご無沙汰しております。
 もう何度目なのかわからない出張に行ってまいります・・・。願わくば今年最後にして欲しい。

 衝動買いした、BioWare(DAI)のメッセンジャーバッグ二種類が届きました。
 セールでとても安かったのはいいんですが、これ、使えるのか?!

 これまでは、良品計画で安かったカーキ色ぽいメッセンジャーバッグを使っていたのですが、度重なる長期出張のせいもあって、かなりくたびれてきた(壊れることはさすがにないけど)。
 それで同じもの(あるいはできればオリーヴドラブ的な色違い)をお買い求めしようとしたのですが、やつら、シーズンが終わると二度と納入してないんすね。
 もはや「定番」という概念自体がなくなっているのか。

 仕方がないので、それと非常に形の似ている、DAIのメッセンジャーバッグ(下のグレイのもの)を買ってしまったわけです。

 ものはとてもいいんです。やはりアウトドアといえばカナディアンかアメリカンか。
 素材も頑丈そうだし、ポケットも(下のグレイのほうが特に)やまほどついているので、「んー、どこになにを収納しようか悩んでしまう!」って感じです。Xetcbagdainquisitormessengerfront_j

 こちらのお品は、休みの日の外出時に用いるってことで。
 下のものに比べるとポケットは多くないですが、必要十分。
 中は(見えている肩当の裏と同じ)どぎついオレンジですが、このように外からは見えない。どでかいエンブレムもまじまじと見なければなんだかわからないだろうし。

 Inquisitionheraldry
 問題はこちら。素材的、機能的には大変気に行っているのですが・・・。
 この、周囲そこらじゅうにガンをとばしているようなエンブレムが辛い。

 しかもエンブレムのデザインがデザイン(フリーメーソンリーかイルミナティ?)。
 シーカーズ、インクイジションを知っているDAファンに(とても低い確率だろうが)指されるのも辛いっちゃ辛いのですが(MEのものを全部避けたのはそれ)、ヴィデオゲームなんて知らないいたいけな一般市民に怪訝そうな顔をされそうだし、第一、海外の空港で止められそう。セキュリティでエックス線透視をめっちゃ何回も繰り返しやられそう。なんとか国と間違えられそう。じゃない、なんとか国の敵に間違えられそう。
 Xetcbagmen7armorstripemessengerfron

 これは、「ない」。使う局面が一切思いつかない。(買っていません)

 少なくとも今週の出張に、グレイのバッグを活用することは諦めた。

 それどころか、(グレイのものの)あのエンブレムをなんとかしないと、島国内でも持ち歩くのに逡巡します。

 Xbagdaleatherinquisitionheraldryfro
 ほんと、エンブレムは、このような配色でよかったんですよ!
 (ただしこのバッグは、革製なのでお値段が張るのもあるが、サイズがとても小さいので断念)

 どうにかして、派手なエンブレムを目立たなくする方法はないものか、考えました。

1.白い部分をグレイ、黒などの色で塗りつぶす。

 それだけでだいぶ違うと思うのですが、やってしまってから、「あーっ、違った!」という惨事を招くのが怖い。しかもそうすることで、目玉の部分のレッドがさらに目立つ気がしてしまう。そこまで塗りつぶす勇気はさらにない。

2.マジックテープでカヴァーをつける。

 映画「デルタフォース」で、チャック・ノリスの兄貴など登場人物が、ユニフォームの右肩の星条旗を(隠密行動時にはカヴァーで覆い隠してあって)、作戦行動時になるとカヴァーのマジックテープ(注)をはがして露出させるではないですか。

(わざわざそんなことをするのは、自分がどこの国の軍隊であるか軍服などで明示しなければ、交戦規定上「軍隊」と扱われない、ただの暴行殺人犯として扱われる、ためなんですが、映画のデルタフォースは黒一色のユニフォームのため、国旗で示すことにしたという設定のつもりでしょう。じゃあ隠密行動時は何してもいいのかって話はおいて置いて)

(注)あの、それぞれの面に別の合成素材が張ってあって、つけると簡単に剥がれなくなり、はがす時にはベリベリッと音がするもの。日常品でも、靴、カバン、上着などに多用されてますね。写真のDAIのバッグにも一部用いられています。

 あの発想です。でも、なんかものすごいお裁縫(または工作)スキルが求められそうなので断念。

3.その部分を隠すような「前垂れ」を装着。
 
 2.の発想の延長線上で、多少のスキルは必要ですが、エンブレム部分だけ覆い隠す前垂れを付ける。これです。これなら手提げの取っ手の部分に装着するだけで完成。要は通常見えなければいいので、上を覆うだけで良いから簡単。

 ということで、デザイン的にぴったりの色の素材(タオルやハンカチのような布きれでしょうね)を探して回ることにしました・・・。

 なにやってんだか。

【解決編】

 答えは身近なところにあった!

 旅客機のビジネスでいただける、アイマスクやイヤピースなどが入っている「ビニール」(ヴァイナル)・ポーチ。自分はその手のガジェットを一切用いないので溜まっていたのだが、何の気なしに手に取って見るとエンブレムを隠すのにサイズぴったり(笑)。しかも紐付きでバッグの取っ手に絡めれば完璧な前垂れとなる。

 これでDAIバッグを出張に持っていける(笑)。

 ただあまりに急ごしらえ、にわか作り、その場しのぎ、姑息な手段。見た目もなんだか、年寄りのサニタリー・バッグ常備みたいでいや(笑)。要介護か。 

 でもそこから着想が広がる。
 よく旅慣れない皆さんが首からぶら下げ、パスポートなどを入れているセキュリティ・ポーチ。

 あんなもの、特に危ない場所ではゼッタイ首から下げちゃダメ。「ひったくれ」と言ってるようなものだから。バイクに乗ったひったくりに、下手すると首ごと持ってかれます。
 ホテルに置いておくこと自体が危険な場所で、どうしても常時持ち歩く必要があるなら、胸ポケットの奥とか(上着なら決して脱いではダメ)、腹巻・ホルスターとか、とにかく「肌身離さず」ですよね。

 でも、私の目隠し用途にはバッチリ。Amazonで色々探すと、色も素材もDAIバッグとマッチするようなものが見つかった。薄くて、しっかりした紐が付いているし、なにしろ安い(DAIバッグより高いのもあるが本末転倒!)。
 今回の出張には間にあわないが帰国にあわせて配送するよう依頼しました。

 もちろんその中には(アイマスクとか、サニタリーバッグとか(笑)、旅先の街の地図などのどうでもいいもの以外)大したものは何も入れて置かない。むしろ、紐を千切られてひったくられたときのため、「ここには何もはいってねえよ!」とでも書いて入れておくか。

 いや、日本語じゃなくて。

2015年12月 7日 (月)

SCLストーリー・モードの残念感

 なんだろうこの、妙なしこりというか残念感というか・・・。

 Sword Coast Legends、ストーリーモード終了しましたが、元々存在もしていなかったDnDバブルも弾け、当初評価からさらに下方修正となりました。

 エンディング・ロールを眺めていると、これだけ多くのスタッフが、これほどのしょうもない作品に投じられたのか・・・、と感慨深いものがあります。

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 結局、読み筋どおりにイリシド登場なわけですが。

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 偉大なるレッドドラゴン、Themberchaud, Wyrmsmith of Gracklstughもまた、奴隷と化していると。

 テンバーシャウド、なにもここでSCLが思いつきで造ったレッド・ドラゴンではなく、ドゥエルガーとは以前から盟友の関係であった邪悪な龍として有名。つか、DnDのレッド・ドラゴンは邪悪に決まっているのですが。 

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 ドラゴンと戦うわけではなく、イリシドを倒そうとするパーティーに火の玉でちょっかい出してくる役目。

 それが、バトルのバランスを著しく損なう結果となっているのですが。
 バランス以前に、最初から楽しくないバトルをただより一層面倒な作業にしているだけ。

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 最初はパーティー全員、斃れたら蘇生しつつ戦っていたのですが。

 途中で完全に馬鹿らしくなって、主人公パラディンひとりでただただイリシドを切り刻んでました。 
 なんとそのほうがずっと楽という、異常なバランス設定。

 これ、Easyセッティングですからね。Hardセッティングだと、きっと山ほどの各種ポーションをがぶ飲みして臨むのでしょう。それでも主人公ひとりで戦ったほうが楽だったりして。

 後に触れるラスボスも同じで、主人公たちのHPや、ポーション、ヒーリング・マジックのスタッツはルールどおりで、ボスのHPが異常に大きいのが、バランスを損なってる最大の問題。すなわち、ボスだけMMO仕様。

 イリシド相手なら、例のアベレイション・ハンター、ギスヤンキの女王の名前のついた剣が有効です。単調な作業が、ボーナス・ダメージのおかげで幾分楽になります。

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 マインド・コントロールの束縛から解放された赤龍テンちゃん。

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 イリシドのイカゲソ頭、一口で行っちゃいました。

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 さぞまずかろうに・・・。

 そしてテンちゃん、主人公たちもツマミとして食することも当然できたのですが、今回は忌まわしきイリシドの呪縛から解放してくれた恩に免じて、勝手に立ち去ることを許してくれました。 

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 二度目はないと思え。とびさるテンちゃん。

 しかし、円谷プロじゃないんだから、このメタボな体形で空中を飛ぶのは無理だと思いますよ・・・。

 せっかくのレッド・ドラゴン、DnDのアイコンともいえるモンスター・キャラクターなんですから、もうちょい造形考えて欲しい。

 それと、こんな話はDnDでもう何度も見た、見飽きてるってのも、いちいち言いたくないけど言っておこう。なにしろDAIのコリだって、結局この世界ですもんね。

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 そして次にプレイヤーに襲い掛るのは。

 CRPG上、やってはいけない究極の掟破り。
 
 興ざめなネタバレにはなるので詳しくは述べませんが、「こういうことをやってはいけない」という「トレンド」を全く知らねえんだな、この作り手たちは。
 腹立たしいのを通り越して、完全にしらけてしまった。

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 で、特筆すべきことはそれ以外に何もなく、アストラル・プレイン、一種の天界にやってくるわけです。

 「邪なる神」となることを目指す「悪魔」を阻止せよ。

 ここは一字一句違わず、DiabloIIIそのもの。
 まあ皆で寄ってたかって数少ない「物語原型」を取り合ってるわけですな。
 もちろん、DiabloIIIの「口半開きでクリッククリック」感に優るような趣向はありません。

 一応「究極の選択」らしきものはあるんですが、無視して進もう。きっと「選択」にならないから。
 長い仲間でもたった50時間くらいしか冒険を共にしておらず、まともに会話したことすらない相手がほとんどなのに、「今生の別れ」みたいなことをひとりづつ述べていきます。
 DAOドレイケン・タワー前の別れの挨拶。DA2サークルタワーの戦い直前の一人一言。あちらの造りがいかに優れているかがわかる、反面教師でしょうね。

 はしょります。

 「指輪物語」でガンダルフ(灰色)と死闘を繰り広げたことでも知られているバルログ、英語名ではバロール(Balor、元となった邪王のつづりは"Balar"だそうな)。

 ラスボスです。

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 イリシド戦よりは、意味のあるましな戦い。

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 ボスがときたま召喚するミニオンをどうさばくか。

 わりかし頭を使います。

 ただし、パラディンふたり、クレ様(クレリック)ひとりとヒーリング可能なキャラが三人(残り一人はローグ)もいるのに、ポーションがぶ飲み戦になってしまうのがちょっと問題かも。

 DnDのルール上、ボスのHPがこんなに沢山あるのはおかしいのでしょう。バトルを長引かせて盛り上げようというMMO的な魂胆でしょうけどね。 

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 ボスもほぼ倒れる寸前ですが。

 最後に、「指輪物語」でも繰り出していた"Whip Lash"、バロールの焔の鞭でもご覧いただきましょうか。

 ま、この後にもちょっとした仕掛けがあるのですが、ほぼほぼ終わりです。

 ラスボスバトルで、主人公以外全員がレヴェルアップ!したのですが、もう二度とキャラクター画面を見ることはできません・・・。

 今後のDLCに使いまわしできるのも主人公だけなのでしょうか。
 別に、コンパニオンがその後どうなろうが、どうとも思わないのですが。

 なにか画像だけ見ると楽しそうに見えるかもしれませんが、騙されてはいけません。
 Steamで50%以上ディスカウントになった頃合いを見てお買い求めいただくのがいいと思います。正直ベースでは75%ディスカウントくらいがいいかもしれません。

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 ビホちゃん、本編に出てきーへんし!

 Inon Zur作曲のエンディング・テーマを聴きながら、エンディング・ロールをみつめ、「人生って、なんて思い通りにならないんだろう」と感慨にふけるのもいいかもしれませんね。一回こっきりなら。 

2015年12月 6日 (日)

ホーリー・アヴェンジャー?

 文字通り消化ゲームと化しているSword Coast Legendsですが、アンダーダークのドウェルガ―の街も半分居眠りしながらだらだらと進んでおりました。

 だが、これは!

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 ホ、ホーリー・アヴェンジャー?!

 散逸していたパーツを集めると、レア武器などに打ち直してくれる、ラスカンの鍛冶屋。
 しかし、ここにきてホーリー・アヴェンジャー(Holy Avenger)だと?!

 これぞパラディンのザ・シグニチャー・ソード。
 遣い手とその庇護にある同志を守り(スペル・レジスタンス・オーラ)、邪を払い(グレーター・ディスペル・マジック)、悪を挫き(+5コールドアイアン)、この世に聖なる光(ホーリー・ウエポン)をもたらす正義の剣!

 個人的には、バスタード・ソード版(エキゾチック・ウエポン・フィートが必要)が良いのだが、この際(ルールどおりの)ロングソードで我慢しよう!

 35000ガバスはちと高いが、倉庫の死蔵品を叩き売って、お金を作って戻ってきた。 

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 えー・・・。

 なんで青文字?(ただの上級品)。ここはネームド武器の金色かピンク色ではないの?
 性能を確認して愕然としてしまった。まさに、ただの上級品ではないか。

 特筆すべきは、アンデッド・ハンター的な性能だけで、それだって大して面白いものではない。35000ガバスぼったくって、これかよ。いたいけな主婦に、ディスニー、失礼、ディズニー(あ、ぱちもんやからディスニーでええんか)の英会話教材売りつけてんじゃねえぞ、こら。

 奥さん、ディスニー、失礼、ディズニーの英語教材のCFで、島国のお子ちゃまが流暢な英語でくだらないこと喋ってるの見せられて、「あら、うちの子も!」なんて思っちゃダメ。DVD/BD観て喋れるようになるわけじゃない。あれはガイジンから英語教室で叩きこまれてるんだから。よっぽど金かけてるんだから。

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 見た目すらも、ただのロンソ。

 ディフェンダーのようなデザイン上の工夫すらない。
 そらそうです。青色の武器は、ただの上級品ですから。
 しかもアンデッド相手でない限り、ディフェンダーのほうが自動アーマークラスが付いてる分だけ上。

 ロンソだから、主人公とクラスかぶりで、ほぼベンチ・ウォーマーとなっているコンパニオンのツーハン・パラディンに渡すこともできない(当然プロフィシエンシーはついてるから用いることはできるが、今更得物の種類を変える意味がない)。 

 そもそも(DnD3.5eの時代のルールでは)ホーリー・アヴェンジャーは、パラディンが用いなければただのロンソ(あるいはバッソ)。正しい遣い手が手にして初めて、上述のようなハネ満級の性能が発動するはずなのだ。
 こちら、ロンソのプロフィシエンシーがあれば誰でも使えてしまうし、性能も変わらない。5eルールでこんなことにされてしまったのだろうか。

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 ちなみにドワ女ウォーリアーが用いているロンソのほうが、見た目も禍々しくていけている。

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 ヴラキス(Vlaakith)、アベレイション・ハンター。かつサイキック・ダメージ。

 「アベレイション」(aberration)、アベちゃんとは「異形」。異形の化け物、と言うとリダンダント(冗長表現)かしら? 簡単に言うと、「他の分類のどれにも当たらないユニーク、一品一種で一ジャンル」みたいなモンスターの寄せ集めジャンルと思ったほうがよい。

 DnDでアベちゃんといえば、ビホちゃん(ビホルダー、beholders)が著名であるが、FFシリーズで島国でも認知された、最近ではCFの真野ちゃんがスマホで戦っていた、オチューやん(オチュー、otyugh、またの名をガルガスラgulguthra)などもそうだ。 

※なお、ゲイリー・ガイギャクス(DnDの母体を作ったアメリカン・ドワ)が本当に創造したモンスターは、ビホちゃん、オチューやん、あとあんましいないんだよね。やはり世界の神話・伝説などに依拠しているものがほとんどで、「あれはちがうんじゃない(ゲイリーが考えたのでは)?」と思って調べると、大抵元ネタがあるんですよ。

 たとえば、これもFFでわりと有名になったディスプレイスメント・ビースト(displacement beasts)。クロヒョウのような姿で、異常に長い触手状の耳が特徴的なクァール(Coeurl)。昔調べたことがあるのですが、カナディアンの著名作家であるヴァン・ヴォート(A. E. van Vogt)のサイファイ小説(宇宙船ビーグル号、"The Voyage of the Space Beagle")からのもろパクリでした。

 ちなみに日本語訳のオチューは、「アティアグ」と完全に呼び方を間違えているが、(おそらく誤訳したホビジャが)それをさも正しいみたいに抗弁してるみたいだ。ドリスト(Drizzt Do'Urden)もそうだが、字面で(ドリッズトとか)勝手読みして、それが間違っていたんだから、正しいものに直せばいいものを、正しいほうを「別名」などとしているのが情けなく、惨めすぎて許せない。
 余談だが、「ラジオを、(レイディオではなく)ラジオと読んだやつ連れて来い、ぶん殴ってやる」は矢沢永吉の名言ですが、だってあれドイツ語由来だったんだから。「エナジー」を「エネルギー」つってもアメリカンに通じないのと一緒。

 アンダーダークには、その住人たちを含めて誰もが怖れるアベレイション、「マインド・フレイヤー」(mind flayers)どもが棲息している。現地の名前ではイリシド(Illithid)。これも、WotCはゲイリー・オリジナルのモンスターだと主張しているが、実際にはクトゥール(またはクトゥルー、クトルフなど、Cthulhu)神話からインスパイアされたようだ。
 なお、クトゥールの読み方は、創案者ラヴクラフト(H. P. Lovecraft)すら正しいものを特定していなかったようで、こちらは色々な読み方があるほうがメタ的には面白い。

 マインド・フレイヤーの恐ろしさは、その名のとおり対象の「心を擦り切らせ、ぼろぼろにする」こと。対象(知性ある生き物ならなんであっても)の心を操作し、自らの奴隷としてしまう(DnD世界ではマインド・フレイヤーの奴隷は、"slaves"ではなく、よく"thralls"を用いる。北欧ヴァイキングの奴隷をイメージしているらしい)。

 ところで、上でドワ女が手にしているロンソ「ヴラキス」の由来は、ギスヤンキ(Githyanki)というヒューマノイド種族のリーダーの名前である。ギスヤンキはヒューマンやエルフに似た形状をしているが、非常に背が高く、固い皮で覆われており、耳はエルフに似て長くとがっている。邪悪で戦闘的であり、魔法と剣の力に優れている。現在のリーダー(クイーン)も、ヴラキスの名を踏襲しているが、アンデッド・ウィザード、すなわちリッチ(lich)となって長期にわたり統治を続けている。

 ギスヤンキは、例の"Game of Thrones"の作者であるアメリカン・ドワ、ジョージ・R・R・マーチン(George R. R. Martin)のあるサイファイ小説のネタから(当初は勝手に)引用されたものである。そして、このギスヤンキとイリシドの間には深い因縁があるのだが、それはサイファイ作家であるまた別のアメリカン・ドワ、ラリー・ニーヴン(Larry Niven)のある作品からインスパイアされたものだ。

 かつて、精神操作を武器にして宇宙の多くの種族の支配者であったイリシドだが、その奴隷の中でサイキックに打ち勝つ力を得たのが、ギスヤンキ種族の始祖となった女性ギス(Gith)。奴隷の叛乱を組織し、あらゆるところでイリシドを打ち破り、宇宙のそこここにあるアンダーダークのような地下に追いやったのである。

 ということで、この剣が出てくるということは、(別に出てこなくともそうなのだが)これからイリシドたちとの死闘が待ち受けていることを示唆しているのであった!

 心はぜんぜん盛り上がっておりませんが。
 だいたい、こいつら(イリシド/ギスヤンキ)が登場するとして、SCL版ぱちもんのホーリー・アヴェンジャーにひとつも出番ないでしょう。

 すべてが、どこかで見た聴いたDnDの「お約束」物語であることは許そう。DnD知らないお友達だってプレイするんだから。ただそれにしても、通りいっぺん過ぎて味も素っ気もないんです。

 ほんと、ゲーム自体が面白いなら、こんな薀蓄いつまでも書いていられるんですけどね。

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 ちなみに、ドウェルガーの街に、主人公たちのような地上の種族たちが乗りこんだら。

 速攻で討ち入りとみなされ、皆殺しにしようと襲い掛ってくるはずなのですが。
 門番たちに出くわしても何も起きない。

 実はデロ(地下に棲むドワの亜種)の姿に化けることができるアミュレットを着用しているという設定なんです。そのアミュレットを人数分手に入れるという、とてもかったるいクエストがここまでだらだら続いてたんです。

 画面ではまるでデロには見えません。

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 一応、左上のポートレイトは勝手にデロにかわっている。
 それで許せというつもりかな?

 んー。「おざなりダンジョン」。

 こやま先生オリジナルの漫画ほうがまだぜんぜん面白かったんだけど・・・。 

2015年12月 2日 (水)

マイメロディ

 もはや、祖国を旅立ちましたとか、帰還しましたとか、めんどくさいくらいわけわかんない状況なので、やめにします。通訳の彼女に、先々週お会いしました、と言われて、ああそうだったっけ、そうだよね、とか言い訳しなければならないくらい、なにがなんだかわからない過密スケジュール。

 ちなみに私は、ゲームで鍛えたおかげで英語で苦労することはあまりないが、この世界、英語が必ず通用するわけではない。むしろ英語以外の通訳と接していると、その日本語から「ああ、自分の英語もこう聞こえるのかな」とか、学ぶことが多い。八か国語を流暢に、とかダヴリュオーセヴンではないんだから、基本ヨ-ロッパ言語プラスのロシアンみたいなことは、島国生まれには望むらくもない。せいぜい30代前半までに、どれだけ死ぬほど覚えようとしたかで決まる。

 島国に留学生を受け入れる仕事をしている人から、意外なことを教えてもらった。私は、島国語を学ぶよその人たちは、しゃべくりはOKだが、チャイニーズ・キャラクターやその派生商品であるカタカナを含む、この重層的な言語体系、書き言葉が苦手なのかと思っていた。ラカン先生に、「おまえらみたいに、真実は必ずよそ、海の向こうにある、そうわきまえている島国の民は、俺様の著作を読むのはただちにやめよ、お前たちに精神分析は不要だ、なぜなら、精神分裂には決してならないから」と言わしめた、地上最強の言語(島国語)を操るのは、至難の業なのかと思い込んでいた。

(追記:ラカン先生は、訓読みが発明であると述べている。仮名について何を語ったか詳しく知らないが、ともかくそれらによって、外来語(かつては唐や隋、最近はエゲレスやらおフランスやらアメリカンから輸入)が実はまるで身についていない概念、すなわち「嘘」であっても、「明確にマーキング(区別)されているので」気にせず平気で用いることができた。悪びれずに「嘘」を用いて真実を語り続けることができた。島国語の話者は、チャイニーズ・キャラクター、その派生品であるひらがな、かたかなといった象形文字を用いることで、無意識を露出させている。それは真実を語り続けることであるから、精神の安定が保たれる。アルファベット(表音文字)一本の話者は、いたこ一枚海の上、下はそのまま地獄なのだ。たやすく狂気にたどり着く。追記終わり)

 答え。島国語を学ぶ方々は、話し言葉に苦労する。

 そういえば今日も、ホテルのレストランで、ニアミスしそうになったウエイトレスから、「ごめんね」と島国語で言われた。正しい敬語は「申し訳ありません」か。まあ、敬語については、島国にも不自由なのいぱーいいるので、つっこみはしなかったが。

 敬語が「疎遠の尺度」、「相手との距離」を示すという真実さえ理解すれば、こんなに簡単な話はないのだが、そう教えてないなんちゃって島国語教師が多すぎる。ラカン先生くらいの理解に立脚せよは無理としても、教えろよ誰か。

 ひるがえって、作戦行動ではないときに、島国帝都で飲んだくれていたときの話。

 セミプロの歌手の御嬢さんたちから、じゃあアニソンならなんなんですかあ、とか問われたので、ちょっと考えました。
 どうせこの島国では、ブルーノートとかずーじゃーとか、けったくそ悪い奴らが、「お静かに!」とか、「これ以上うるさいとつまみだします」とかほざいてる世界に生きている人たちだ。つまみ出すとかやってみろ、とその場でいうけど。腐ってもパラディン(誰が?!)、オーラの力思いしるがいい! 

 Queenのトウキョウ・ライヴでも、ニシノミヤライヴでもきけっつの。ロジャーの爆音ドラムより、観客のほうがうるせえ。

 で、アニソン五傑につなげようとしたのだが、さすがに今日は疲れてきた(笑)。

 それ以前に、Youtubeで楽曲を確認していたら、サルのように聴きつづけてとまらなくなった。

 「オトメロディ」は間違いなく入る、とかやりたかったが、また明日にすんべか。

 記事稼ぎだけど。最近まぢでネタがなくて苦労しているもんで。

 うたちゃん!

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